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成長とは、新しい失敗を堂々としでかせること

 作家である、ひすいこたろうさんの友人に菅野一勢さんがいます。
 「朝、起きられない」欠点の為、会社をクビになったそうですが、そこから一転、自分が社長になるしかない!と起業しました。

 インターネット業界で起業するも、ワードもエクセルも使えない!そしてホームページも作れない。
 そこで仕方なく、奥さんにお願いしたそうです。
 
 しかし「長い文章を書くのも苦手!」だったので、また困ってしまいました。そこで、卒業アルバムの名簿の上から順番に電話をかけまくり、フリーライターをしている人を探して、依頼することにしたそうです。
 
 じゃあ、社長である菅野さん自身は何をしているのか?
 
 そこは、自分が一番得意な「企画を考える」ことに専念しました。
 そのほかの事は、自分では難しい、苦手と言うことで、パソコン操作、文章を書くときと同じく、「他人任せ」

 得意な人にどんどんと依頼して、お願いしていったそうです。結果は・・・?
  
 なんと、1年で1億円も稼いだそうです。
 
 菅野さんは、朝起きられない、パソコン操作が苦手、長い文章を書けないという欠点に加えて、「ラクをしたい」という超軟弱性格だとか。
 そのため、どんどんと「できる人」に任せて、お願いして、自分が会社に居なくてもまわっていく仕組みを作り上げました。

 その結果、20社以上のオーナーで大富豪になったそうです。
 そんな菅野さんは、よくご自身の講演会で次のような質問をするそうです。 

 このなかで、新規事業を10個以上失敗したけいけんのある方はいますか?

 すると、毎回、一人や二人は手を挙げるそうです。さらに菅野さんは、その挙手をしたひとりかふたりにこう尋ねます。

でも、みなさんの年収は余裕で1億円を 超えていませんか?

 すると、100%の確率で「はい」と答えたそうです。
 菅野さん自身も数々の事業に失敗したとか。
 しかし、見方を変えれば、誰よりもたくさんチャレンジしていると言えます。 

 成功の反対は失敗ではありません。
 むしろ、失敗の先に成功があるとも言えます。
 そう、成功者は誰よりも失敗した人なんです。

 スマホのスティーブ・ジョブズしかり。
 ユニクロの柳井正さんしかり。
 柳井正さんは、こう言っています。

失敗もたくさんしました。でも、致命的にならない限り失敗はしてもいいと思っていました。やってみないとわからない。行動してみる前に考えても無駄です。行動して、考えて修正すればいい。それが人生だし、それが商売だと思っているんです。

「1分で心が震えるプロの言葉100」(上阪 徹)

 「夫のトリセツ」「妻のトリセツ」など、トリセツシリーズを書いている人工知能、脳科学者の黒川伊保子さんは「英雄の書」という本の中で、次のことを書いています。

・英雄は、誰よりも、勘とセンスが働かなくてはならない。だとしたら、誰よりも、失敗を知らなければならない。
・ただ失敗すればいいわけではなく、痛みが必要である。痛みを感じることで、脳は防衛本能が働き、その神経回路を使わないようにする。(脳が学習するということです)

 別の言い方をすれば、「そつなく生きるな」ということでしょうか。
 そして、

「圧倒的に上質の異質を、人は無視できない。誰かのまねはしなくていい。本物の自分になればいい」

と背中を押してくれます。

 できるけ失敗はしたくない、できれば、コスパ良く、タイパ良く、スマートに上手に成功したいと思うことは人情だとは思います。しかし、それが習慣になってしまうと、可能性が少ない事には手を出さなくなりがちです。
 あるいは、成功が約束されている、結果が保証されていることでないと、一歩を踏み出さない傾向が強まります。
 失敗はしないかもしれませんが、大げさに言えば、だんだんと「生きる意欲」が失われていきます。

 失敗とは挑戦した証だからです。
 冒険、挑戦しなければ、失敗はないかもしれませんが、飛躍もありません。

 
 成長とは、新しい失敗を堂々としでかせることかもしれません。
 
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心に残る一言・学びがあれば幸いです