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本もの体験でこそ得られるもの~演奏会に参加して違いを実感

 先日、子供向けではありますが、音楽鑑賞会に参加してきました。
 内容は、「もののけ姫のテーマ曲」や「カントリーロード」等のジブリ曲からトルコ行進曲やハンガリー舞曲、中には「情熱大陸」などもありました。
 なじみがある曲ばかりで、実際にステージ上で繰り広げられる生の楽器演奏を鑑賞し、楽しむことができました。
 
 現在は、スマホのおかげで、好きな音楽やユーチューブ、映画なども手元で、身近なところで視聴できます。私自身は、まだまだ、CDも愛用しています。
 便利で有難いのですが、いつしか、ライブや演奏会などの「生」を体験することは、随分と遠ざかっていました。
 
 今回、前から2番目の席だったので、音もよく聞こえ、演奏者の人の表情や動きなどもしっかりと見ることができました。
 実際に、生の演奏会を体験して、その良さを改めて感じました。
 
・各楽器から発せられる音のひびきが、空気を伝わって自分の皮膚にまで伝わってきました。体にその響きが振動として伝わってきました。なので、曲の強弱に合わせて、その皮膚感覚も変わりました、音を聞くというか、音を感じるという体験が出来ました。

・演奏者の方の表情もしっかりと見られました。曲の調子やテーマに合わせて、演奏されている方の表情も千差万別です。クラシックなどの音楽のこと詳しく知らなくても、その表情、体の震え、力を入れている様子などから音とは違う「思い」を感じ取ることができました。

・特に曲が始まる時。チューニング後、曲に入る時に互いに合わせるために、「息を吸う音」もしっかりと聞き取れました。静かな張り詰めた空気の中での息遣いも、ある意味、演奏の「迫力」として感じました。

・曲に合わせて、ステージ上の照明が変わり、音楽だけではなく、ステージ上の雰囲気全体の表現も楽しめました。
 
 他にも、曲と曲の間にMCから、音楽や曲にまつわる小話も聞けて、それも楽しさの一つでした。
 例えば、バイオリンの絃について。昔は羊の腸が使われていた時もあったとか。その後、クジラのひげ、トカゲの皮、馬のしっぽなど、いろんなもので作られてきていることを知りました。
 弦楽器はたくさんありますが、楽器が大きくなるごとに音が低くなるのだとか。
 さらに、コロナ禍の時は、様々な演奏会(自分たちの出番)が減って、かなり大変だった話も聞きました。
 でも、その期間を利用して、バイオリン演奏者の一人は、ヴィオラなど、別の楽器演奏をマスターしたり、バイオリンの演奏技術をより向上させて、胸にかけたタンバリンや足に付けたすずを、打楽器替わり、パーカッション的に同時に演奏することも練習したとか。実際、今回の演奏会でも、披露されていました。
 
 これらのことは、ライブ、生のステージを見られたからこそ知れたことでした。
 やはり、家で、CDやスマホで音楽を聴くのとは一味も二味もちがいました。

 
 
 きっと、映画などでも同じことがいえます。
 たしかに、1年もたてば、テレビで放送されたり、DVDを借りてみることはできます。しかし、映画は、映画館というあの空間、大スクリーンで見るからこそ(その大きさを意識して作られています)、味わえるものがあります。
 やはり、その「世界」に入り込むためには、あの巨大な空間が必要なのだと思います。そして、入り込むことで、より感情の揺れを味わうこともできます。
 
 映画自体は架空の話がほとんどですが、何かしらの真理や純粋な思いが語られています。そして、そこで、心を動かされ、たくさんの感動も生まれます。
 普段、あまり人に会わなかったり、感情が動かなかったりすることが多い時ほど、映画を見るといいかもしれません。映画の中の登場人物に本気で怒ったり、悲しんだり、笑ったり、よかった~と心から思えたり。
 
これも一つの本もの体験だと思います。
 
 ちなみに、最近、「インターテスラ―」という映画が各地で再上映されています。

 クリストファー・ノーラン監督作品です。公開からちょうど10年たっての特別再上映。近未来の地球を描いた作品で、土星近くに出現したワームホールを使って、人類が住める惑星を探索に出かける主人公が描かれています。
 この映画の製作には、本物の理論物理学者も参加して監修されていて、宇宙描写やワームホール、重力の影響など、かなりリアルに描かれています。
 そして、「五次元空間の可視化」も見どころの一つ。宇宙空間で、次元が違う場所に辿り着いた時、何が見えるのか、何を体験するのか・・・
 私自身は、DVDで見た経験がありますが、やはりその迫力や、五次元空間を「体験」するには、映画館で見ないとなあと感じています。
 なんとか、都合を合わせて見に行きたいなあと思っています。
 
 本もの体験をたくさんしたいなあと思う今日この頃です。
 
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです