読書紹介⑯「人は顔を見れば99%わかる フランス発・相貌心理学入門」
感想
多様性がキーワードとなる現代では、外国だけではなく、日本国内でも価値観が違う相手とのコミュニケーションが難しくなっています。
昔の日本のような、日本人同士なら何となく通じる、以心伝心的なこともなくなってきました。。
そんな時、「相貌心理学」は、一つの助けになると分かりました。
相貌心理学によって顔の特徴から、自分や相手の性格や思考の癖などが分かれば、相手(自分)を理解し、それぞれに合わせたコミュニケーションで、ストレスなく付き合うことができます。
また、完璧な人間はいないので、それぞれの弱みを、それぞれの強みで補い合えば、より良い成果も出せていきます。
第一印象で相手の事を判断して失敗した経験がたくさんあります。そんな時、「人は見た目ではない」と言っていましたが、自分は、何となくの印象や好みで判断していたから失敗したのだと良く分かりました。「相貌心理学」のように顔の特徴からどんな性格、思考傾向があるのかをしっかりと分かっていたから、もう少しは、うまく付き合えたりしたのかなあと思います。
各著名人が、「顔」に関してこんな言葉を遺しています。
アメリカ大統領だったリンカーン。
閣僚人事で、送られてきた候補者の顔を見て「顔が気に入らないから嫌だ」と推薦人に返したました。
推薦人が「顔は生まれつきだから、彼の責任ではない」と反論したところ、「40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持つべきだ」と言ったそうです。
人生経験を積んで、それまでの生きざま・考え方が自然と表情に現れるという真意があったようです。
ココ・シャネル
「20歳の顔は自然から授かったもの。30歳の顔は自分の生き様。だけど、50歳の顔にはあなたの価値がにじみ出る」
顔は親から与えられるものですが、40歳を過ぎるころから経験の重みや他人を受容する気持ち、自分に対する確信が顔に現れてきます。そういう意味でも、「顔は履歴書」。
顔の変化があらわすのは、その人の内面の成長や後退、
日々変わっていくがゆえに、「履歴書」たり得ます。
内面の変化は顔のどこかに表れているといえそうです。
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです