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私のナイト・サイエンス体験~会って、話すからこそ 

先日、友人に誘われて、新しく「読書会」に参加しました。

 読書会でも新鮮な学びがあり、刺激的でしたが、その後行われた「懇親会」でも、楽しい一時を過ごせました。
 ちょっとその時の様子を書いて見ます。
 よかったら、お付き合いください。
  
 読書会終了後は、近くの駅前での居酒屋で懇親会が開かれました。
 私はバスを使って来たので、アルコールもOK.
 人見知りで、ビビりな私には、アルコールで少しでも気持ちを大きくしないと、あまり打ち解けられないかなとも思っていました。

 参加人数は8人。
 退職された人、防災士の方、学校の先生、スーパーでパートをしている方、とある会社の専務、旅行会社の方・・・。いろんな職種、立場の方がいました。

 初めてお会いする方ばかりで、私は下を向いてもじもじしていました。
 ただ、聞くところによると、みなさんも久しぶりに対面したらしく、コロナ禍の中で「オンライン読書会」が続いていて、今回のように、対面、懇親会を開いたのは半年ぶりだとか。

 それでも、いや、それだからか、みなさん、本当によくしゃべり、よく笑って楽しそうでした。初めは、隣に座った人とあれや、これやの四方山話。
 遠くの方で、皆の興味がある話が始まると、周りの人も聞き耳を立てる。
 また、しばらくは、周りの人のおしゃべり。
 
 私の前には、スーパーのパートをしている方(Aさん)が座っていました。
 初めは、お互い、ぼそっ、ぼそっと、自己紹介的なことを話していましたが、だんだんと、相手の方も打ち解けてきて、いろんなトークが展開されてきました。

 特に「歴史が好きだ」ということで、お互いの共通点が見つけられました。

「大奥って、どうしてできたか知ってます?」
「私、学生の頃、高野山で、住み込みでバイトしてました」
「歴史って、たくさんの人の人生が集まってできているところがおもしろいんですよね」
「明治維新の時って、どうして、あんなにヒーローがたくさん出てきたんですかね。きっと、日本人のメンタル的なもので、危機的なことがあると大きな力を発揮してまとまったり乗り越えたりするんじゃないですかね。逆に、調子いいとか、勝てそうとか、なんいか。安心できるような状況になると気を抜くのか、あまり力が出せないのかも」

などなど、私も、歴史は好きな方、少しは知っているかなと思っていましたが、教科書的なことをサラッと知っているぐらいで、Aさんに比べたら全然だなと思いました。

 私が知らない事ばかり。いろんなことを深堀した話が多かったです。

 正直、話の内容についていけないところもありましたが、Aさんの歴史が好き!という熱い思い、思い入れは伝わってきました。内容もですが、人って、こういう、その人の思いを感じて、何かうけとっているのかなと思いました。
 また、落語も好きだということで、スーパーのお客さんと落語ネタで盛り上がった事や、今はレジでも「商品券」「スマホ決済」「バーコード読み取り」「割引」などなど、いろいろな支払方法が多様化していて、それを覚えながらのレジなので、毎日が「頭の体操です」と言っていたことが印象的でした。
 
 あっという間の2時間でした。
 残り30分に、今回の司会者の方が、「それぞれの方の近況報告タイム」をとってくださいました。
 
・退職後、お手伝いと言う形で働いていますが、昔より自分のペースで働いてます。
 現役の時は、それこそ、「TODOリスト」が紙一杯に埋まって、しゃかりにきなって働いていましたが、今は、一日にTODOが一つと言う日も多いです(笑)。1日のその一つのTODOをして、あと、残りの余白部分を楽しんでいる感じ。ゆとりの大切さを改めて感じています。

・先日、コロナになりました。
 初めは、頭がぼーっと何か熱中症のような感じでね、おかしいなと思って病院検査を受けたら陽性でした。医者から、自宅で5日間療養してください、と言われて、家にずっといました。幸い、私はのどが痛くなって、熱が少し高くなったぐらい。あとは、この通り元気です。

・夏休みになり、少しホッとしています。子供達は学校には来ませんが、日直当番や研修や何やかやで、仕事はあります。でも、まあ、時間にゆとりはできて、体を休めています。ただ、レポートを書かなきゃいけないのですが、まだ、全然、手を付けていません(笑)。私の夏休みの宿題の一つです。夏休み終わりになって、慌てないようにします(笑)。

 まだまだ、たくさんありましたが、以上が自分の印象に残った話です。 

筑波大学名誉教授だった村上和雄先生が、「ナイト・サイエンス」と言うことを語られています。

簡単に要約すると・・・
 
 デイ・サイエンスとは、仮説にもとづいて綿密の実験を繰り返し、実証を積み重ねていくこと。理性的、客観的な科学の事です。科学の「表の顔」。
 ナイト・サイエンスとは、直感やインスピレーションがものをいう、科学の「裏の顔」のこと。そして、この「ナイト・サイエンス」に大切なのがコミュニケーションです。
 ずっとこもっていた研究室を飛び出し、さまざまな人と出会い、新しい刺激や情報を得る。そこから、新しい発想が生まれ、大きな発見につながっていきます。
 
 インターネットを検索すればいくらでもでてくるような、手に触れられない「情報」のことではなく、

 人とじかに向き合って得る「人的情報」があります。
 人と腹を割って話せる「ナイト」にこそ、今の仕事をより充実させる可能性が潜んでいるともいえます。

 これは、何も研究者に限らないなと思いました。
 どんな人とも、直に会っての交流でこそ、得られるものがあります。
 今回、新しく参加した読書会や懇親会は、私にとっての「ナイト・サイエンス」体験だったかもしれないなあと思いました。
 
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです
 
 

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