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怒涛の入学説明会で考えたこと色々。はたして次男は自由のびのび学校へ行けるのか

2月に入ってすぐ自由のびのび学校の入学説明会があった。

長男くんも受かっていたらウホウホで行ったのだろうけど、残念ながら落ちてしまったため次男のみのもの。

兄が行かないならどうしようかとしぶる次男に、

とりあえずママが説明を受けている間、次男くんは体験授業があるからさ、それに参加して、もし良さそうだったら行こうよ

と話していた経緯があり、なんとしてでも行ってほしいワタシは内心ドキドキだ。弟の決心がつかないと転校の手続きも始められないのですよ。

加えて目星をつけていた賃貸物件が実際見たら思っていたのと大分違っていたため、家探しも振りだしになっている。

急遽夫氏と次男が学校説明会へ、長男とワタシが家の内見へ行くことにしたのだけれど、、、、夫氏曰く

絶対次男くん、パパとじゃイヤだって言うよ。大丈夫かなあ?

まあ説明会と体験は別々なんだし誰が連れていったって変わらないと思い

えーっと明日なんだけどさ、ママとお兄ちゃんで家を見に行ってくるから
次男くんはパパと学校説明会に行ってきてよ

努めてかるく言ってみたのにとたん次男くんの動きが止まった。

ママとがいいな(次男)

でもママはお家を見に行かないとだし、パパがお家選んだらさ、もう安いのが一番とか言ってボロくて古ーいのを選んできたらイヤじゃん?

これでどうだと放った言葉だったのだけど、次男くん完全に顔が固まってしまった。

お家選ぶのは別の日にしたらいいじゃん。ずるい長男くんだけ見に行くのがずるい。

要するに体験会はママと行きたいけれど家選びは絶対パパじゃダメだという葛藤が駄々漏れだ。

これで体験会に行くのを拒否されたらもともこもないので

わかったわかった体験はママと行こう。お家はママがOK出さないと決めさせないからと必死に説得。しぶしぶうなづいた次男だったけれどその後もしつこく

家はパパが決めないよね?と確認していた。

日頃お金がかかるとかもったないないが口ぐせで、高速にのらなかったりしていた夫氏のツケがいまここに。

ああワタシの計画では今ごろはお家も決まっていて、ふたりとも自由のびのび学校の体験に行けて、夫氏とふたりでゆったり説明会に参加するはずだったのに。美容院にも行ってきれい目な格好で臨むはずだったのに。

現実は髪は三ヶ月ほったらかしのボサボサ。ホルモンバランスはくずれてお腹は張るし貧血だし。

そんなグダグダの中、明日は朝の五時半に家を出発し、車で4時間の道をひた走らなくてはいけず、おまけに説明会場では兄は落ちて弟は受かったという複雑な精神状態のまま、関係者のみなさまにどんな顔をしたらいいのか自分でもよくわからない。

大丈夫かワタシ?
と自分に問うて考えたこと

人生とは思いどおりに行かないもので、うまく行くほうがまれなのかもしれない、ということ。

臨機応変の行き当たりばったりで、そのたびに自分の気持ちを自分で聞き、相手の気持ちも聞き、選択し調整し流れを読んでいく。これはもはや修行ではないか。

修行なら仕方ないのか?
なんて考えていたら眠れず(4時起きなのに!)当日の朝を迎えたのでした。

朝4時半にスマホに起こされる。
子どもたちはパジャマの代わりに当日着る服を着せて寝かせるという深夜突撃体制とも呼べる状態にしておいたし、夫氏も起きて10分で出掛けられる人なので、4時半に起きなくてはいけないのは自分だけ。

のそのそと身支度をしていたら、金曜ロードを観て夜更かしした夫氏も起きてきた。

全部観ちゃったのね?ハリー・ポッター
の問いに笑う夫よ。

今日は入学説明会からの内見からの、夫氏の実家に今のところ使わない荷物を運び込むという突貫スケジュールなのだが?夜更かししてどうするよ?

昨日のうちに用意しておいた荷物を車に積み込む。飲み物とお菓子(じゃがりこ、ポテトチップス、グミ)とバナナケーキも座席横へ。

子どもたちを起こし5時40分になんとか自宅をでることができた。

朝だというのに辺りは真っ暗で、高速にのってもまだ暗く暖まった車内の揺れで次男くん再び入眠。そうだそうだ寝て体力をとっておけ。

7時を過ぎたころにようやく明るくなり高架沿いに朝日が見えた。もそもそとバナナケーキを食べ、熱い紅茶を飲んだりする。気がついたらポテトチップス(固いやつ)が全部食べられていて驚愕する。

夫氏と運転を代わる代わるたどり着いた自由のびのび校には、すでにたくさんの親子連れであふれていた。

駐車場についたとたん

やっぱりお兄ちゃんだけ家を見に行くのはずるい、と次男が言い出した。
いやいや午後からもお家は見れるからさ、と説明するがなんとなくわかることは

これは本当は、お兄ちゃんがいないとひとりで不安、と言いたいのだろう。

いやしかしだからといって落ちた長男を一緒に説明会に連れていくのはあまりに酷。

ああ、とか、うう、とか言っているワタシに対し全くデリカシーのない夫が

もう駐車場が混むから!行くよ!

さっさと長男を乗せて走り去ってしまい、顔が固まった次男とワタシが校庭に取り残された。

おそるおそる覗き込んだ次男くんは涙目で、オーマイガっと自分にツッコミをいれる。

あのね、無理に行かなくていいからね、今日はお試しだから。もしやってみてイヤだったら転校はやめとこう。

と次男にも自分にも言い聞かせ、とぼとぼと玄関へと歩きだした矢先
間が悪いのかなんなのか面接の時の教頭先生(めっちゃ仕事ができそうな方)に遭遇。

次男くん、おはよう!!!!と声をかけてくださったのに、次男くんはそそくさとワタシの後ろにかくれてしまった。

す、すいません緊張してて・・

説明会場はすでに満員で暖房がきいていて暑いくらいで、そんな中すぐに次男くんは名前を呼ばれ、彼のクラスへ体験に出発した。

最後まで未練がましく次男くんのそばをちょろちょろしていたワタシは、まあ覚悟が足りていなかったのだろう。

今日は本当にお試しの日なのだ。親の望みを押し付けてはいけないんだ。

次男だけではなく長男くんのN中だってそう。

彼は今いるオルタナティブスクールが気に入っていて、本当はそこから離れたくなかったのだけど、中等部がまでできていないので、一年間ずっと待っているよりは、新しい環境でN中を挑戦してみたらいいんじゃないかとワタシがすすめて、本人も納得してのことだけれど、はたしてどうなるのかわからない。

N中が気に入るかもしれないし、今のスクールにもどるかもしれない。

とりあえずやってみて、後は彼らが決める。ワタシができるのはおすすめすること、長い目で見ること、そして彼らが本音を言えるような関係を作っておくこと。

本音にできるだけ寄り添うこと。

ああ人を育てるのってなんと手間がかかることか。でもこの手間をかけたことが、実は子育てにとって一番の近道なのだと思う。

だって子育てとは、子どもを大人に育てるということでしょう?

子どもの意見なんか聞かないで理屈や力で言うことを聞かせれば、そりゃあその時は楽だろう。けれど自分の気持ちを言えずに我慢した子どもたちは、精神的に成長できずに子どものまま。体は大きくなっても心は子どものアダルトチルドレンだ。

そしてアダルトチルドレンが大人になろうとすれば、過去を振り替えって自分を見つめ直さねばならず、それはそれは大変で時間もかかる(当事者なのでよく知っている)

面倒くさくとも歯がゆくともじれったくとも、たぶんこれが一番の近道。

そんなことを考えながら説明を聞いていたので、2枚も書類をだし忘れたダメダメはワタシです。

説明会の間中、なぜかワタシは始終リラックスしてしまい、学校の行事はいつも居心地が悪く緊張してしまうのに、自由のびのび校ではボッチでもまったく気にならなかったのはなぜなのか?

そのなぞはまたおいおい解明していきたい。

気がつけば説明会は終了し、満面の笑顔の次男くんがもどってきた。

ママーおなかすいた!!

なんでも鬼ごっことだるまさんが転んだをしたらしい。

行きとはうって変わってスキップして帰る次男くんをまたも教頭に目撃され
大丈夫そうですねー!よかった、と声をかけてくださった。

夫氏と長男が迎えにきた。デリカシーの欠片もない夫氏に開口一番

どうだった?自由のびのび校行けるか?と聞かれ

行くよと次男くんは答えた。

というわけで、次男くんは4月から新しい学校へ転校します。
長男くんはN中へ。

長い長い子育ても振り返れば一瞬なのかもしれず。
モモムギ一家の珍道中にまたお付き合いいただければ、嬉しいです。












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