人生の贈り物
チーズはどこへ消えた?に出会う前のお話の続き。
当時、大阪の心斎橋にヴィレッジヴァンガードという本屋さんがありよく立ち寄っていた。
その本屋さんが自分が住む町にもできた。
その時期、ある人から
「人生に何か迷ったときは本屋さんに行けばいいよ」
とアドバイスをもらっていた。その人も誰かにそれを教えてもらったとのこと。
ヴィレッジヴァンガードには一般的な本屋さんにはなさそうな、マニアックな本が多かった。
そこで出会ったのが
「人生の贈り物」
「人生の贈り物」の著者がスペンサー・ジョンソンさんということは、15年くらい経ってから判明した。
インターネットの発展のおかげ。
当時、失恋したり学校が自分が思っていたのと違ったり、やりたいことをやっていたはずなのに、これからどうなるんだろうと先が見えなくなっていた。
その本は自分でも書けそうな簡単なイラストの絵本だった。
でも読んだあと、目からウロコというかものすごい衝撃を受けた。
たしか少年とおじいさんが出てくるお話。
簡単に説明すると、
過去、現在、未来について、
今が楽しい気分であると、過去も未来もずっと楽しいままだいうこと。
将来のことが見えなくて不安になっていた私は思わず笑ってしまった。
まさにそのとおりだから。
今を大事にしてさえすれば、
過去は今が過去になるんだから、
そのまま楽しい過去になり、
今が未来を作っているから、未来もずっと楽しいままになるということ!
本のストーリーはもっとドラマチックに、少年が大人になるまでが描かれていたと思う。
読んだあと、本は購入しなかった。
ただ高揚感と満足感でいっぱいで、足取りは軽くニヤニヤしながら歩いていたと思う。
そのときの不安はなくなった。
今、楽しい気分になっていれば、未来は大丈夫だから。
その後、何回も今を大事にすること忘れてしまうこともあったし、したくてもできなあこともあったし、未来が不安になることも多々あった。
今も不安になろうと思えばいつでもなれる。
私はいくつかのチーズを失ったし、新しいチーズを探しているところ。
でもこの本を読んだときのことを思い出すと、 楽し気分に戻れる。
自分で不安になりたいのか、楽しくいたいのか 選べることを知っている。
今どんな気分か?
もちろん悲しいことは突然やってきてびっくりするし、楽しいばかりじゃいられないときもある。
楽しくなれないときは無理にそうならなくても良いこともわかったし、自分のご機嫌をとりつつ生きている。
歌手のYUKIさんの2010年のアルバム
The Present
⭐︎presentの意味にはおくりもの以外に
現在という意味がある。
そのことを知ったとき、たしかYUKIさんは
昔の人はこのことをちゃんとわかっていて、この言葉の意味を当てはめたことに、とても嬉しくなったとインタビューに答えていた。
今はかけがえのないおくりもの。
本を3冊、毎月選んで購入する試みは1回で終わった。
1回でとても満足し、購入し続けるのは当時の自分にとっては経済的ではなかった。
でも色んなジャンルの本をもっと読むようになった。
そして今度は本ではなく、素敵なアクセサリーを
一つ、無理せず購入できる範囲で自分にプレゼントすることにした。
読んでくれてありがとう。
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