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【GW日記】姉弟喧嘩の仲裁から学んだこと
3泊4日の四国の旅も終わりに近づいてきた。集会所に3家族でお泊まりしていた私たちは、最後の夜を楽しんでいた。
大人の男性たちは、ダイニングスペースで飲み語り。大人の女性と子どもたちは、畳の大広間で過ごしていた。
全力で子どもたちが鬼ごっこをしていたとき、何かのきっかけで兄弟喧嘩が始まり、2年生の男の子が6年生のお姉ちゃんの耳を思い切り叩いた。
「痛い……!痛いぃぃー!!」
思わずうずくまって泣き出した女の子に、慌ててお母さんが駆け寄っていった。耳を叩いた弟は顔を真っ赤にして近くで肩で息をしている。
そのお姉ちゃんは普段からとても優しく、下の子たちの面倒もよく見るしっかり者。だからこそ、泣くことは滅多になかったので私も驚いて思わず駆け寄った。
お母さんがお姉ちゃんの耳を包むようにしながら、
「痛かったね。大丈夫だよ」
と繰り返し優しく言っていた。すると、お姉ちゃんもだんだん気持ちが落ち着いてきた。耳はまだ真っ赤だったけど、お姉ちゃんは「もう大丈夫。遊べる」と涙目でニコッと笑った。
その後、私はお母さんのした行動にとても驚いた。お母さんは、
「そっか。よかった」
と言って、手を出した弟に何も言わずに元の場所に戻ったのだ。
(あれ?何も聞かないし、何も言わないのかな?)
私だったら、お姉ちゃんが泣き出した時点ですぐにどうしてこのケンカが起こったのかを聞くだろうし、手を挙げた弟を怒ると思う。感情的になることは容易に想像がつく。
だけど、お母さんはそのまま子どもたちの様子を見守っていた。
そのケンカの後、なんとなく雰囲気を変えるためトランプを始めた子どもたち。トランプを配りながら、お姉ちゃんが弟に言った。
「ねぇ、ゆうた。お姉ちゃん、さっき、耳すごく痛かったんで。わかってる?もう、絶対せんでよ」
語りかけるように言われた弟は、コクンと神妙な顔で頷いた。
その二人の様子をニコニコとお母さんは見守っていた。
す、すごい……。
私は静かに、一人感動していた。
お母さんが兄弟喧嘩の仲裁を無理やりしないことで、子どもたちは自分たちで解決していた。
しかも、そこには「どちらが悪い」とか「お互い謝るべき」とか、そういうジャッジも強制もなく、ただお互いが自分の気持ちを伝えて合うことで仲直りしていた。
私は兄弟喧嘩が起きると、ついすぐにそれを辞めさせたくなる。そして、原因を探りたくなる。さらに、「謝る」ことをゴールにしたくなる。
それはすべて「自分が安心したいから」なのかもしれないなぁと思った。
でも、それだったらきっとその子たち同士のモヤモヤは完全に消えることは無いだろうし、すぐに親を頼ってしまう。
私自身も「お願いだからケンカしないで」とピリピリしてしまう。
そんな悪循環をつくっていたのは、私自身だったのかもしれないなぁと感じた。
弟のしたことに対して、寛容に赦すお姉ちゃんの姿にも学ばせられた。そして、そんな娘さんを育てた先輩お母さんは、やっぱりすごい。
こんな素敵な先輩お母さんが近くにいること、とてもラッキーだねと夫婦で帰りながら、帰路に着いた。
帰りのフェリーの中で
「まだ帰りたくない。一緒にまだ遊びたい」
と号泣する弟くんの姿をみて、敵わないなぁと思った。
感受性豊かで、子どもらしく伸び伸びと育てている先輩家族にこれからも学ばせてもらいたいことがたくさんだ。
3泊4日の旅は、思いがけず、子育ての学び多き時間になった。
きっとこれが今私たちに必要な学びだったんだろうな。夫婦で話し合いながら、これからさらに良い家族をつくっていきたいな。
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とにかく三日間寝袋生活だったから、今夜は家の布団で寝るのが楽しみ😊