持久力トレーニングの適応(トレーニングによる循環機能の適応) 科目: (運動生理学)・(AT.アスレティックトレーナー試験対策用)
久しぶりの運動生理学になります。
本題は試験対策よりになりますが、読んで損をしない程度の内容にしたいと思います。
※問題範囲:R3(2022年度)
問題番号:62の解説を少し含んだ内容
ただし、a〜cのみ
次回やる時に『残りと問題75番』を一緒に投稿する予定です。
必ず必要な知識
心臓の構造
血管の圧力系
呼吸器
代謝系
心拍出系
これがある程度、理解していないとキツイ。
初めて運動生理学を学ぶ方へ。
生理学と解剖学生理学があるといいですね。
本題↓
◎ トレーニングによる循環機能の適応
○ トレーニングによる循環機能の適応
最大酸素摂取量には循環器系による活動筋への酸素運搬に強く依存する。
※活動筋:ここでの定義として、循環器系に関わる全ての筋肉の事を指す。
↓
例
心臓
血管
毛細血管
持久力トレーニングによる循環器の適応が全身持久力や最大酸素摂取量の向上に大切である。
↓
イメージてして、
酸素を沢山、全身に満遍なく送りたい。
骨格筋の下脚に多く送りたい。
余計な所に優先的に酸素や栄養素を供給を優先しない。
○トレーニングによる心臓の適応
トレーニングをすると、心臓はデカくなるよ
↓
いわゆる、スポーツ心臓
↓
トレーニングの負荷により、デカくなり方が異なる。
↓
デカくなる事を肥大と言う。
○負荷と心肥大の関係
「レジスタンス系」
心臓の壁厚が肥大する
「持久力系」
内腔が肥大する
↓
内容を内径と言ったりする事がある
↓
血液が入る面積も大きくなるので、血液も増える
○肥大の仕方
「レジスタンス系」
心筋肥厚による心臓容積の増加
※ 肥厚の読み方:ヒコウ
↓
別名:求心性心肥大
※図がある場合は図を見た方が良い
↓
壁が厚くなる
↓
壁厚
「持久力系」
左心室腔の拡大
↓
心臓容積の増加
↓
遠心性心肥大
○運動の心肥大の共通点
見た目は同じ大きさ
↓
中身の肥大の仕方が違う
生理的適応
トレーニングで心肥大
トレーニングを辞めると心肥大した心臓は元の大きさに戻る
スポーツ心臓
○持久力系における心拍出系
持久力においては心臓容積が増える
↓
一回拍出量は増える
それに対して、
心拍数は減る
↓
理由として
一回に多く出せればその分、何回も心臓を動かす事を減らせる
↓
効率がいい
※持久力系アスリートでは安静時に徐脈になる
↓
理由は心臓容積が増える事により、一回拍出量が増える事で少ない心拍でも全身に血液を送れるから
○毛細血管系
持久力トレーニングをすると毛細血管が増えるよ
↓
より多く全体的に栄養素を供給したい
問題
毛細血管が増える事により、血管血流速度はどうなるのか?
選択肢
A:速くなる
B:減る
答えはBの減る。
その理由はなんですか?
例
心臓が同じ圧力で、血液を循環させていると仮定した場合。
↓
100の力で2本毛細血管に血液を送る時は50:50で血液を送る
↓
持久力トレーニングをした事により毛細血管が4本に増えたとする
↓
同じ力でも
100の力が4本の毛細血管に25:25:25:25で分散して血液を送る
↓
圧力と力の分散が起こる
↓
圧力によっても血流速度が変化する事を考えた時に一本にかかる力は減るから。
※血流速度の要因は他のにもあるよ
本日はここまで。
気が向いたら、呼吸器系を追加したいと思います。
すみません、ただ、量が多いので。
大変っす。
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