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#150多くの人が共有する「ふつう」の概念について考える
「欽ドン!良い子悪い子普通の子」というテレビ番組がむか~~~しありました。
1981年~1983年まで、放送されていたバラエティ番組なので、
まだnote読者の方の多くは、生まれてきていないかもしれませんね。
その番組に登場する、良い子、悪い子、普通の子の3人は、トリオとなって歌手デビューするくらい人気があったのです。
他にも欽ちゃんファミリーからは「わらべ」という3人組もデビューしています。
これが一体何??
と思った方もいることでしょう。
今回は、このドラマや歌についての解説ではありません。
私たちも、知らず知らずのうちに使っている、
「よい、わるい、ふつう」
ってどうやって決めているのかについて考えていきたいと思います。
学校の場合、よい、わるい、ふつうの価値基準を示すのは先生です。
家庭の場合、親です。
例えば、チャイム着席を例にとって考えてみましょう。
朝8時25分のチャイムが鳴るまでに着席するというルールがあったクラスの例。
よい子
→チャイムが鳴る前から座って待っている子
ふつうの子
→チャイム鳴ったと同時に座る子
わるい子
→チャイムが鳴り終わっても座っていない子
学校には1日の生活時程が決まっているので、誰が決めたかといえば、このチャイムは学校が決めたことになります。
そのルールの運用責任者が先生です。
なので、判断を下すのは先生というわけです。
仮に、このチャイムの後に朝の会が始まるとします。
30人学級で、よいこ(チャイムが鳴る前に座っていた子が、6人)
ふつうの子(チャイム鳴り終わるまでに座っていた子が、21人)、わるい子(チャイム鳴り終わっても座っていない子が3人)いたとします。
このクラスで、何も指導がないまま、朝の会が始まったら?
よい子が減ります。
悪い子が増えます。
では、よい子を褒めたら?
ふつうの子中からよい子になる子がいます。
悪い子の中でも、ふつうの子になる子がいます。
普通の子を注意したら?
先生が怖いから、先生に怒られたくないからという理由でよい子になります。
わるい子を注意したら?
他の子達がわるい子を避けるようになります。
先生に対する反抗心が芽生えます。
いじめがおきます。
不登校になります。
チャイム着席という1つのルールではありますが、
運用の仕方によって、人はよい子にも、わる子にも、普通の子にもなるのです。
大人になって、時間の管理や、対人関係などのソフトスキルが身に付いておらず、就職しても離職してしまうケースもあります。
仮に支援が必要な子であったとしても、社会のルールはしっかりと教えてできるようにしていかないといけません。
ですが、注意をして改善するものでもありません。
チャイム着席1つとっても、表面的な現象面だけにとらわれず、
ゴールを設定し、
長期的スパンで全員ができるようにしていく必要があります。
それでもうまくいかないのであれば、また別の策を考えればいいのです。
自分の思った通りにならないからといって、
勝手にわるい子と決めつけてはいけません。
以上、よい子、わるい子、ふつうの子でした。
それではまた!