![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/119920115/rectangle_large_type_2_4d5f28c68ea231a198ddfc0af914016b.png?width=1200)
#113 「SASUKE」発の「障害レース」が五輪種目に正式決定:テスト大会を紹介します
TBSの伝説の長寿スポーツエンターテイメント番組「SASUKE」を基に考案された障害物レースが、2028年のロス五輪近代五種競技の1種目として、採用されたというニュースが飛び込んできました。
はじめ、「SASUKE」という競技そのものが五輪種目になるのかなと早とちりしていました。
ニュースのテロップも誤解を招くような書き方してあったので…
まあいずれにしてもSASUKEが元になってることには間違いないのですから、SASUKEファンにはたまらないニュースです。
SASUKEの魅力はなといっても、こだわりをもち、このためだけに地道に努力を継続して、人生を捧げてきた名もなき一般人が成果を残しているところです。
オリンピック選手やプロアスリートも数々挑戦していますが、こだわりをもって努力してきた一般人にほとんど負けています。
この「近代五種」という競技は日本ではあまり馴染みのない競技ではないかというのが正直な感想です。
近代五種とは、
水泳、フェンシング、レーザーラン(射撃+ランニング)、馬術の5種目で競う競技のことです。
2024年のパリ五輪を最後に「馬術」が近代五種から除外が決定し、
そしてその馬術に変わる新種目になったのが「障害物レース」というわけです。
SASUKEファンとしては、近代五種がもっと盛り上がってくれたらなと思っています。
この障害物レースは、以前から五輪種目候補にも挙がっており、テスト大会がトルコで行われていました。
今回は、そのテスト大会のコースを簡単に紹介してみたいと思います。
近代五種という競技に興味をもってもらえると嬉しいです。
欧州のNinjaWarrior(海外版SASUKE)で使っているセットや障害物が使用されていました。
この大会には、19か国80人の選手が参加し、海外版「SASUKE」経験者も出場していました。
用意されたエリアは全部で9つ。
各エリア2回までの挑戦で、成功できなければ10秒加算されるというルールでした。
①ロープスイング
セットに吊るされたターザンロープにジャンプしてつかみ、下に落ちないようにスイングして、2~3m先に飛び渡ります。ターザンロープを使った川渡りみたいなものです。
②A-flame
2m程度の高さのある△の形をした山に、建てかけられた梯子のようなものを使って登って下ります。
③Beater
バーとバーの幅が広い雲梯みたいなもので、バーを握りながら渡っていきます。
④Over-Under-Through
Overでは壁をよじ登り、Underでは壁の下にある隙間をくぐりぬけ、Throughでは、壁にある穴を通りぬけます。
⑤wheel
雲梯と構造は似ています。固定されたバーの替わりに体重をかけると回転するようになっている車輪型の吊り輪があります。その車輪が4つほどあり、握りながら移動してわたります。
⑥Hurdle
1m程度の高さのバー(ハードル)を跳び越えます。
⑦Rings
これも雲梯と同じ構造で、バーの替わりに体操で使われる吊り輪が5~6個あり、手で握ながら移動してわたります。
⑧Balance Beam
1M程度の高さの平均台に、斜めに立てかけられた平均台を使って登って2~3m歩きます。
⑨Tunamiwall
これは日本のサスケでもおなじみの反り立つ壁です。
この反り立つ壁で苦戦している人がたくさんいました。
参加者インタビュー
「思ったより障害物を通り抜けたりするのは楽しかったです。やりがいあり、わくわくした」
「楽しくて興味深い経験だった」
「楽しいし、いいと思う、将来的な可能性ある」
といったように、楽しいという感想がたくさんでてきました。
大会関係者(コース設計者)のコメントによると、
「今後コースは変わります。もっと難しくなる」
どんなコースになるのか楽しみです。
国際近代五種連合 ショーマン会長のコメント
「スポーツは楽しいものでなくてはいけない。人々を楽しませるものでなくてはいけない。だから、どんな障害があるか、何が適しているかバランスをよく考えないといけない。今回は上半身が中心の競技だったが、全身のバランスも必要だ。そこで、いろんなタイプの障害についての議論したし別のタイプの障害もテストする。よりダイナミックにしたい、ただ上半身の筋肉を示すだけのものではいけない。全身の美しい動きを見せたい。素晴らしい競技が見せられるようにしたい。国際オリンピック委員会は、障害物レースを採用するはずだ。」
このショーマンさんの指摘はもっともで、今回のコースに限らず、日本のサスケも上半身の筋肉に偏っている傾向があるといえます。
五輪種目と考えた場合、下半身の筋肉や、柔軟性、瞬発力なども取り入れた障害をぜひ考えてほしいと思いました。
これを機会に日本のサスケも世界のサスケになるために、種目の見直しをしてもよいのかなと感じました。
ショーマンさんも言っていましたが、スポーツは楽しくなければいけないと思います。
この障害物レースが五輪競技になったことをきっかけに、登り棒や雲梯、ジャングルジムなどの学校にある遊具を積極的に活用していってほしいと願います。
日本IOCが積極的に障害レースキャラバン隊を結成し、全国の小学校に雲梯やジャングルジム、登り棒、鉄棒の楽しさを伝えてほしいなと思いました。
近年、こうした遊具を使って遊ばなくなってきているので、筋力が落ちています。
鉄棒の授業をするとそれがはっきりとわかります。
遊びを通して身に付けた筋力はやがて他の運動の土台となります。
この五輪種目に期待をしています。
フェンシングや射撃などは日本人にはあまり馴染みがない競技なので、この近代五種の競技人口が増えるかどうかは正直微妙なところです。
いっそのこと、残りの4種目もスクラップした上で5種目考えた方がいいのではないかと思いました…
まあいろんなしがらみあるから難しいんでしょうけど…
障害物レースの詳細が正式に決定したらまた、そのときにコース紹介などしていきたいと思います。
それではまた!