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『構造と力』第1章読んでみた!-『構造と力』を読めるようになりたい④
前回までに、構造主義の前提知識を学ぶために、2つの書籍を読んだ。
さて、準備が整った訳で、『構造と力』を読んだ。
最初に結論から言えば、
よく分からなかったという感想になる。
第1章の4までと、8の内容については、大枠をつかめた気がしたが、
5〜7、交換以降の内容については、よく分からなかった。
具体的な箇所としては、文庫本p.77やp.93の図式の説明についてである。図の成り立ちや表現意図については、文章を読んで理解したが、なぜそのような図式にならざるを得ないのか、そこから発展した話については、全く理解できなかった。
そこで、p.295以降の千葉雅也の解説を読むと、
今の若者が読むと、たくさんの人名や概念が出てくることに困惑し、途中で諦めてしまうかもしれない。しかし、少しでも予備知識があるなら有利ではあるが、コツを掴めば、本書の「内在的な読み」だけでも基本的なストーリーを読み取れると思う。
(中略)概念の対応関係を押さえながら読めば、理解可能なものである。
予備知識がなくても、おおよそ言いたいことは掴めるはずだ、と記されている。
そして、pp.297〜301あたりには、1章の要約が書かれており、非常にスマートにまとめられ、何が結論として言いたかったのか、私でも分かりやすかった。
とりあえず今回は1章に留めておく。
「予備知識がなくても」というが、
私が読んだ2冊は、構造主義の言葉遣いに慣れさせるという意味でも
良かったと言える。
ただ、頭に図式が浮かぶようになるまでには、
もう何冊か必要みたいである。
1章は難しかった。
今後は、2章を読み進めるべきか、それとももう少し時間を経てから
また読むべきか悩むが、
今回は一旦ここで記事を閉じることにする。