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【ツンデレ温泉♨️ビリっとキレッキレのち、ふっくらまろやか湯】長野のメシウマ四天王の宿に泊まる!山ノ内町角間温泉・福島屋旅館

湯田中渋温泉郷の
一角に数えられる温泉地
角間温泉へ行って来ました。

数軒の旅館と
3つの共同浴場のみで構成されているこの地は
温泉街、というには
小さすぎるかもしれません。

細い道の真中に共同浴場の「大湯」があり、
それを囲むようにして
数件の老舗旅館が建っています。


 大湯を中心に
老舗のお宿がごちゃっと肩を寄せ合ってる景色。
大好きになりました。

とても風情があり
ここだけを見るとタイムスリップを
したかのような気分になれます。

お世話になったのは、大湯の目の前にある
福島屋旅館さんです。


食事の評判が派手に良く、
「長野のメシウマ四天王」との
ネット上での噂。

(この福島屋さん
諏訪のおくむらさん
白馬のまるいしさん
小谷の風吹荘さんが
長野メシウマ四天王、らしいです)

18代目のご主人が釣る天然イワナ、自家米、天然きのこ、山菜…最高だとか。

お宿の玄関を開けようと
引き戸に手を伸ばしたら、
自動ドアで…おっとっと。

可愛らしい笑顔の
女将さんに出迎えられました。

建物は年季が入っていますが
掃除はきちんとされていて清潔です。


客室は二階。
建物の作りが少し複雑で何度か迷子になりました。
明るく広々とした、10畳のお部屋。


客室「横手」
客室からの風景。

窓の外は北信州の山々が臨める、眺望抜群の
お部屋でした。

早速お風呂に向かいます。

お宿のお風呂は2箇所。
地下の男女別浴場と、一階の貸し切り風呂です。

加水・加温・循環・消毒すべてなしの、
パーフェクトな源泉かけ流し!

まずは地下の浴場へ。
いきなり目に入る卓球台!

夜、ご家族で宿泊されていた方が
大いに盛り上がってらっしゃいました。


浴室のドアを開けるとフワッと
温泉の良い香りがしてきます。
ああ、これはいいお湯に違いないわ。

お湯に入って…アチチの一撃を喰らいました。
これは熱い!ビリビリくる!

深呼吸して熱さに耐えて全身浸かって
数秒たつと…
不思議なことに刺激がスッと消えて
キレッキレ!気分爽快!

そのあとは、気持ちよくて気持ち良くて。
お湯の肌触りも
ものすごくまろやかになるのです。
あまりの気持ち良さにとろけそうに…

湯上りはスッキリ爽快!
お肌は驚きのモチモチ肌に!

気に入って
真夜中を含めて数えきれないほど
お風呂に入りました。

まさに
「ツンデレの温泉」です、笑。


湯口の脇に枡が置いてあるのを見ると
飲泉できるようです。
癖のない飲みやすいお湯でした。

一階の貸し切り風呂は
空いていればいつでも何度でも入れます。

こちらはいつ入ってもぬるめで
終始まったりのんびり浸かれました。
なぜ、同じお宿の同じ源泉なのに
温度に差があるのでしょうね。

貸し切り風呂

透明な源泉ですが
湯口にはびっしりと温泉成分がこびりついていました。

結構なあつ湯の角間温泉。
でも、なんだか印象に残る温泉。

そして、18時。
夕食の時間です。
女将さんが呼びに来てくれて、別の客室に案内されます。

すごい品数!

キノコと牛肉の陶板焼、
信州サーモンホイル焼、
揚げた蕎麦のキノコ餡かけ(これ絶品)
ニジマスとイクラのミニ海鮮丼(ニジマスの卵初めて見た)馬刺しのユッケ、フキノトウの天ぷら、フキノトウ生ハム巻き、酢味噌和え、
キノコ佃煮入り温泉卵、
煮物とお刺身。

山菜の季節!
色々なものが色々な食べ方でいただけて
満足度が高いものでした。

素材のみならず味付けや手の加え方がお見事で感心しっぱなし。そして、品数にもびっくり。

お米は自家米!
美味しくないはずはありません。


大きく見えるお櫃は
底上げされていて
見た目ほどの量のご飯はありませんでした。

地の物を活かしながらの繊細なお料理
もう絶品です。
山菜や川魚
そしてジビエ、更にはお米が美味しいとくれば
もう大満足。幸せ。

翌朝、窓からの美しい朝の景色に誘われて
3箇所の外湯巡りに出ました。

目に入るのは
息を呑むような美しい雲海。


山の麓に広がる雲の海。

ここは
昔ながらの鄙びた温泉場的な情緒が
自然な形で残っていて
先が行き止まりなので人も車もまばらです。

角間温泉の雰囲気自体が
静かに過ごしたい
一人旅には向いていると思います。

3つの共同浴場には
お宿で鍵を借りて巡ることができます。

大湯、滝の湯、新田の湯
それぞれに趣があり、
大変綺麗に保たれています。

お宿と3箇所の共同浴場は
どれも源泉は同じとの事、
思いっきり
不思議な魅力のお湯を堪能させて頂きました。


滝の湯。お掃除中でしたが
間もなく終わって入れてもらえました。
滝の湯。
まだお湯が少ししか入っていないけど
新鮮なお湯を寝湯でいただきました。
やっぱりアチチ!スッキリ!ふっくら!

朝食は7時半です。
昨晩と同じお部屋に用意されていました。


珍しい山菜たっぷり。
古漬けの野沢菜、香の物に至るまで
本気で美味しい。

山菜はご主人が山に入って採ってくるものを使うので、何が出るかはその日のお楽しみ。
りんごの右の小鉢は「もみじ笠」という
春の貴重な山菜だそうです。
独特の苦味と風味をありがたく味わいました。

旬の山菜って気持ちを豊かにしてくれますね。
そして、人に剥いてもらったりんごは
なぜかとてもおいしいですね。

朝早めに起きて温泉に入り、
こうした朝食をゆっくりいただくと
バタバタのいつもの朝とは比べ物にならない贅沢な時間を持てることに感謝感謝です。

これだから温泉旅はやめられません。

さて、チェックアウト前に最後の入浴。


新田の湯。


新田の湯。

ずっと行きたかった角間温泉。

鄙びた温泉地の小さな集落にあり
とても静かです。

そして、ここは日本人の心を呼び戻してくれる
風情があるお宿。

家庭的で食事が魅力で
女将さん、ご主人の雰囲気も優しくて、
大変癒やされるお宿でした。

山菜採りやお料理のお話、もっともっと聞きたかったです。


長野電鉄湯田中駅から送迎をお願いできます。
長野県 山ノ内町 角間温泉 福島屋旅館
泉質: ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉
(低張性、弱アルカリ性、高温泉)
入浴可能時間:24時間 2023年3月18日宿泊 
一泊2食11,850円+入湯税150円
トイレ付き客室は+1,000円
現在、お客さまの予約は
かなり絞って受けていらっしゃるとのこと。
大湯。
大湯。
観光客は乗せてくれないらしい
楽ちんバス。

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