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過去にしがみつくイタい女🤦‍♀️映画『ヤング≒アダルト』

こんばんは。きなこもちです。

みなさんは素晴らしい青春時代を過ごしましたか?あるいは今過ごせていますか?私は嫌なことも良いことも覚えてますが、ある時が一番よかったとは思ってないんですよね。まぁ人生楽ありゃ苦もあるさと思ってるので、今も良いときと悪いときとが波のようにやってくるなーと感じています。

今回は今落ち込んでるせいで過去の栄光にすがりつく女の再生ストーリー、映画『ヤング≒アダルト』を紹介します。

あらすじ

メイビスは少女向け小説(ヤングアダルト)のゴーストライター。人気で通っていたが打ち切りが決まり、プライベートでも離婚後アルコール漬けで鬱々とした毎日を送っていた。ある日、高校時代の元カレから子どもの誕生おめでとうパーティーに誘うメールが届いた。メイビスはこれを読んで意気揚々と地元に帰ることにし、元カレと寄りを戻そうと企むのだが。

シャーリーズ・セロンの演技が光る

過去、シャーリーズ・セロンが主演の映画を2作品紹介しました。

どちらもシャーリーズ・セロンの演技が素晴らしかったことを書いたのですが、この映画のダメ女の役もめちゃくちゃいいです。なんでこんなにいろいろやれるんかなと不思議なんですよね。シンプルにプロだからなんでしょうけど、でもやっぱりすごいです。

ダメなんだけど愛しい女性

冒頭にも書いたように私にはすがりつくほどに素晴らしい過去はないのですが、メイビスは今がひどすぎることもあって、一番輝いてた高校時代の元カレにすがりつきます。前回紹介した映画『ベスト・フレンズ・ウェディング』もだいぶみっともないんですけど、この映画のメイビスは割と笑えないレベルの落ちぶれっぷりです。

再会した元カレが今も優しいことでときめいてしまうし、やっぱり自分とヨリを戻すために手紙を寄こしたんだと思い込むし、でもアルコールに頼らないと生きていけないし、会う人会う人に悪態をつきまくる、本当にダメダメなんです。本人も本当は自覚していて何とか変わりたいと思っているのですが、現状を悲観しすぎてうまくいきません。

そんな中で、あまり記憶にないマットという高校時代のクラスメートとも再会して、少しずつ自信を取り戻していきます。

ただ、この映画の、メイビスの復活はあまり優しくないです。だいたいの映画でいう「人生を取り戻す」みたいなストーリーは、主人公がなんだかんだでいい人でいい人に普通に出会っちゃう気がしてます。あるいは、知らなかった人生のもう一つの側面を新たに知っていく、みたいな感動ストーリーが多いと思うんですよ。言葉を選ばずに言うとお涙頂戴です。でもこの映画は徹底的にへし折れて、もう無理だって思ったときにはじめて、全然予想もしなかった人から「あなたはそのままでいい」と言われるんです。むしろ、これがリアルだと思います。

地元で無茶苦茶にやらかした人が、後ろめたさ一切なく帰れるわけないやろと私なら思うわけです。だから、そもそも本人にも元カレとヨリを戻すなんてできないとわかって地元に帰ったと思うんですよね。でも、そこくらいしか帰る理由がないから、しんどい現実とアルコールで弱った心と身体のまま、勘違いを理由に帰った。で、案の定ボロボロになるんです。ここまでのくだりがだいぶしんどい映画です。復活しそうな雰囲気があんまりないし、マットと安易に関係を持って、無理やり心を癒やすってこと?と見てて嫌になります。

だけど、そこまでやらないとメイビスはわからない、というのがいかにも人間という感じで。はじめてボロボロの自分をそのまま受け止めてくれる人が現れて、少し目が覚めるところが、とてもリアルです。誰が受け止めてくれるのか?も、この作品のいいところです。

おわりに

映画の感想がだいぶたまってきたので、そろそろ俳優さん紹介もしたいですね。シャーリーズ・セロンはこの映画で3作品目です。やはり好きな俳優さんの映画の紹介は多くなりがちです。


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