ゆるく文体考(エッセイ)
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一 人はその人の文体を書く
夢の中に夢の世界を追ひ廻してゐる
それが藝術の流孤思想ーー文化
高島野十郎(画家)の言(一連の文より抜粋)
無駄のない堅牢な文章です(高島野十郎先生はぼくの大好きな画家さんです。亡くなられてますが。この最初のとっかかりのためだけに登場していただきました。ありがとうございます!!)。およそ文体というのは、本人の書ける限りにしか書けないらしい。単純なふうにしか書けない人もいれば、情報を密集させた学者のような文を書く人もいる。(レベルを落として書く事はできるけれど上げて書く事は難しい)。
わたくしごとだけど、ぼくは、情報量が増えてくると、扱いきれなくなる(読みやすく書けない、もっさりになってしまう)。だから、削ったりすくない容量の言葉に変えたりする。
よく言えば侘び寂びの用の美を実践しているつもりだ。けれども、宝石の乱舞とも言えるような、エルミタージュ美術館の如くな世界観を表現する事は簡単ではない。
二 どんな文体を目指そうか
ナルシシズムというと日本語では「自己愛」という訳で、自己愛ならば(自分を認めるという意味で)多少とも持つべきと考えてしまう。しかし、ナルシシズムの訳に適しているのは、ほんとうは「理想化した自己への愛」だと(社会心理学者の)加藤諦三先生がご本に書かれていた。
自己肯定感を持とうとよく言われているけれども、ナルシシズムからくるような自信は自己を見誤らせる。
書けるかぎりで書く。作品は、等身大のものが一番クリティカルなものとなるようだ。
三 センスとは才能なのか
幼いときに言葉を覚え、あなたは、学生時代のあいだにいくつもの文章を書いた。上達はしただろう。しかし、本気で向上させようと思っただろうか? あなたの心地よい方向へ?
だから、あなたには伸び代がまだまだある。文体というセンスも試行錯誤して、実践の積み重ねと知識で、あなたの個性らしく、より広がりと深みのあるものになる。
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「センスは知識から始まる」は、くまモンを生み出したクリエイティブディレクターの水野学先生による、センスとはどう伸ばすか? が書かれたご本です。そこでは突飛なことは推奨されていません。物珍しいことで成功した例は、アイデアの中の2%くらいにしか過ぎないからです。すでにあるものから、考えていこう、というのがそのスタンスであり、読むと、誰でもセンスを磨けるんだ!! と思える一冊です。ビジネス書のようですが、クリエイティブなことを書かれているので、創作系の人にもとても勉強になると思います!!
下記、アリサカのメインブログの現在最新話です!!
人にはいろいろな弱さがあります。その弱さでより弱い人を攻撃してしまう人もいる。
そういうことに関して女の子たちが雑談ふうに話します。
最後に、解決策としてのご本をご紹介します!!