MTR Method®︎とサッカー
筋拘縮の解除
MTR(Muscle Tuning & Reactivation:筋肉再活性化)とは、人間が感じる痛みの原因を根本的に解決し、ヒトがホモ・サピエンスの本能にしたがってアクティブに動き回るようなエネルギーが全身から漲ってくる画期的なメソッドです。実は、痛みの原因のほとんどが神経ではなく、筋肉が硬く縮こまり血管が圧迫されることで起きる血流障害によるものです。筋筋膜性疼痛症候群(MPS:Myofascial Pain Syndrome)、通称「筋痛症」というのが本当の症状名です。筋肉が硬く縮こまる現象は数パターンに区別されますが、私たちは標準医療が見逃している筋肉がロックして硬く縮こまった状態(筋肉のロック現象)を含めて筋拘縮と呼んでいますが、これが蓄積していくと血管を圧迫し極度の酸欠状態を引き起こしてしまいます。これによりブラジキニンという強烈な発痛物質が分泌されます。
そして、この痛みの原因となる筋拘縮をしっかり解除しておかないと大きな怪我につながります。捻挫、グロインペイン(股関節痛)、オスグッド(膝痛)、腰痛(椎間板ヘルニア、腰椎すべり症)などはもちろん筋拘縮の蓄積の結果ですが、サッカー選手に多い前十字靭帯損傷も筋肉が硬く縮こまったことによる可動域制限が原因です。また、痛みが顕在化する前の状態であっても硬く縮こまった筋肉は全く機能しませんから、いくら筋骨隆々でもプレーのパフォーマンスの低下につながります。ハードなトレーニングが増えれば増えるほど、筋肉はしっかりとケアをして正常に機能するよう維持しておく必要があります。この筋拘縮の蓄積の問題は、大人の選手に限ったことではありません。近年、急激にプレー頻度が高まっている子どもたちにも筋拘縮の蓄積が広がっており、私たちの施術現場では怪我の発生の低年齢化を危惧しています。
これはサッカーが大好きな5歳児の足関節(足首)の可動域制限の実例です。トップセラピストが60分間の筋肉チューニングをかけた前後の写真です。3歳からボールを蹴り始め、5歳になる前から小学生が使う4号球を使っています。サッカースクールなどに通っているわけではないので、週3回くらい遊びでボールを蹴るだけの軽い負荷です。栄養状態は良くジュースはなし、砂糖が入ったお菓子もほとんど食べません。薬剤など化学物質の経口摂取もなしなので極めて自然に近い状態で成長しています。セラピストが體を触ると筋肉の質が抜群に良いのがすぐにわかるような健康優良児ですが、ご覧の通り既に足関節の可動域に制限がかかっています。私たちの考えでは、野生動物などは本来こうした筋拘縮は就寝中など休息の時間に自然と解除されるものです。しかし、"サッカーボールを蹴る"という動作には人體工学の観点では進化の形跡が見つからないので、自然治癒力の範疇外という事なのでしょう。
健康優良児で栄養管理も行き届いている5歳の児童でこの状態です。では、特に栄養の知識もなく、特別なケアもせず、ずっとサッカーを続けてきた20歳のプロ選手を想像してみてください。おそらく、何度も足首の捻挫を繰り返し、徐々に足関節は本来の機能を失っていると思われます。私たちがみてきたJリーグでもトップクラスの成績を残してきた元日本代表の選手たちの足関節は、総じて可動域が狭くいつ怪我をしてもおかしくない状態でした。私はプロアスリートと初めて会談する時は必ずと言っていいほど足首をみます。足首には本来、太く大きい筋肉はないので、ここがボテっと腫れぼったくアキレス腱が隠れてしまっている選手は可動域が狭く、筋肉が硬く縮こまってしまい重度の血行障害を起こしています。その太い足首は老廃物が溜まった浮腫みです。
骨棘、骨片、半月板損傷、椎間板ヘルニアなどの器質異常の原因
サッカー選手に多いこれらの症状はいわゆる器質異常と呼ばれる組織の変性です。なぜ組織が変性するのか考えた事はありますか?骨棘や骨片は主に足関節に、半月板は膝関節に、椎間板ヘルニアは腰椎や頸椎に、本来ならかかるはずのない過剰な負荷がかかり関節(骨)が圧迫されつづけた結果と言えます。この過剰な負荷の原因こそが筋拘縮の蓄積なのです。骨が正常に働くサポートをしているのが筋肉組織です。その筋肉が筋拘縮の蓄積によって左右前後に歪めば骨にかかるはずのない圧力がかかります。足関節や膝関節のように複雑な動きをする関節は多くの筋肉がまたいでいます。前述したような足首が腫れぼったく老廃物が溜まっているような足関節筋群は十中八九筋拘縮の蓄積が異常事態ですから、発痛していなくても骨棘や骨片ができている可能性が高いでしょう。
縁があり、MTR Method Lab®︎にてブラウブリッツ秋田に所属する増田繁人選手の2回目の手術前後のリハビリのサポートをさせていただきました。彼のnoteにあるように骨片が多く、それが神経に張り付いており保存療法の限界を超える事態でした。延べ20時間にわたる筋肉チューニングと栄養改善で術後の経過は順調です。1年間痛みをかかえながら満足なプレーができず、2度の手術で半年間を棒に振った代償は、彼の限られたサッカー人生には大きな影響があると思います。しかし、彼との対話の中で感じたのは、それ以上に得たものが多いと言う確信でした。今後は、サッカー選手仲間に対し、こうした器質異常が起きる前にしっかりとしたケア並びにアスリートならではの栄養ストラテジーを取り入れる啓蒙活動に携わってくれる事でしょう。
半月板がある膝関節も足関節と同じように多くの筋肉がまたぎますが、足関節と違い膝上には大腿四頭筋、大腿二頭筋、内転筋群、膝下にはヒラメ筋や前脛骨筋といった大きな筋肉があります。膝に激痛が走るまでには相当量の筋拘縮が蓄積していくので本来の状態に戻すための筋肉チューニングにはかなりの時間と熟練の術が必要となります。私たちが日頃のセルフケアを習慣化して欲しいと訴えているのはこうした観点からなのです。そして、問題は半月板の摘出手術です。前後左右4つの組織からなる半月板ですが、膝の痛みの原因は筋拘縮でおきた血行障害による酸欠ですから、レントゲンやMRIに映った"さも削れた半月板組織が何かに当たって発痛してる"わけではありません。9割ちかくの整形外科医が半月板組織が痛みを起こしていると診断するので、私たちの仮説が理解されないのは仕方ないのかもしれませんが、もし手術宣告されたら手術をする前にぜひ筋性疼痛・筋痛症(筋筋膜性疼痛症候群)に理解のある整形外科医のセカンドオピニオンを受けてみてください。私たちは半月板組織のクリーニングについてはある程度理解を示しますが、全摘出についてはこれを否定しておきます。一度取り除いてしまった組織は元に戻せません。そこのあるべき組織がなくなるとバランスはどうなりますか?痛みの原因ではないのに必要な組織を取ってしまう事の代償は計り知れません。
サッカー選手にかぎらず多くの現代人が発症すると言われる腰痛。かくいう私自身も28歳の頃に腰椎椎間板ヘルニアの診断を受け手術こそ回避したものの、それから15年間に渡り慢性腰痛を抱えたまま腰にコルセットを巻いて競技志向のサッカーをプレーしていました。しかし、52歳になった今、私は足首のテーピングとサポーターを外し、膝のテーピングを外し、腰のコルセットを外してサッカーができます。月に150km程度のランニングをこなします。ワラーチ(ランニング用サンダル)を履いて30kmほどトレイルランニングは苦になりません。それは痛みの真の原因と向き合い、自分自身の體を実験台にして全身の筋拘縮を取り除いていったからに他なりません。腰痛の原因は、ずばり大腰筋と腸骨筋いわゆる腸腰筋と呼ばれる体幹を支える丹田周りの筋肉の重度な筋拘縮の蓄積と、それに起因する血行障害による酸欠です。体幹を支える腸腰筋が硬く縮こまれば次第に姿勢が歪みはじめ、姿勢を保ち體を機能的に動かす役割を司る背骨に過剰な圧力がかかります。この影響が椎間板の変性となって顕在化するのが腰椎椎間板ヘルニアという器質異常の正体です。そして、痛みの原因は酸欠ですから、造影法での所見で耳にする”椎間板が押し潰されて飛び出し神経に当たって激痛が走る"と言うさもそれらしい言説が怪しいのです。科学的にも発痛の原因として証明されているわけではありません。腸腰筋に筋拘縮が蓄積する原因についてはこのnoteの全体像を理解していただければ検討がつくと思いますが、より重要な事は固定観念に囚われた間違ったケアではなく、筋拘縮を取り除く事にフォーカスしたセルフケアを習慣化させる以外にあり得ません。
私たちの研究に勇氣を与えてくださるのが、石川県小松市で開業されている加茂淳先生(筋筋膜性疼痛症候群研究会会長)のホームページです。サイトの作りは少し古いですがその中身は垂涎ものです(笑)これまで自分がやってきた治療を否定することになる整形外科医がこれを理解するのは難しいのかもしれませんが、臨床現場でリハビリサポートに従事されているPT(理学療法士)や柔道整復師のみなさんには親和性が高い概念だと思います。
RICE((Rest, Ice, Compression, Elevation)は本当に正しい?
私たちはアスリート界で常識とされている怪我のケアについても疑問を呈しています。RICEと言われる受傷ケア概念がありますが、その中で大問題となるがIce(アイシング)とCompression(圧迫)です。捻挫のケアを例にとりましょう。捻挫した時に足首が腫れ上がります。この腫れは稀に内出血の場合、ほとんどが炎症の場合、さらに急性の筋拘縮の場合の3つのケースが考えられます。内出血していれば止血のために圧迫アイシングすべきですが、炎症は自然治癒のための生理現象ですから促進すべきです。炎症によって細胞から生理活性物質であるヒスタミンやプロスタグランジンが放出されます。このヒスタミンに反応して免疫機能を司る細胞であるマクロファージが集まり傷によって侵入した細菌や異物を捕食して掃除します。そしてプロスタグランジンは血流を促進し、細胞の修復や成長に必要な物質を集めてくれます。もし、圧迫アイシングして血流を阻害し炎症を抑えてしまったらどうなるでしょうか?たしかにプロスタグランジンが出なくなり二次酸欠を防げるので痛みは和らぎますが、肝心の傷の回復や筋肉の組成に悪影響が出てしまいます。
さらに、ほとんどの整形外科医たちが軽く見ている筋拘縮の蓄積を考えてみましょう。足首周りの筋拘縮は幼少期から蓄積していくのは前述した通りですが、ほとんどのプロ選手は足関節の可動域が極端に制限されています。そのため、すこし捻っただけでもひどく発痛することがあります。このアクシデントでさらに突発性の筋拘縮が起こり患部が腫れることがあります。この時ひどい筋断裂や筋挫傷による内出血はなく、厳密に言えば炎症さえおきていない場合があります。これはただ筋肉が急激に縮こまって硬くなり腫れ上がっているように見えているだけなのです。もちろん血管が圧迫されて酸欠を起こしているのでブラジキニンが放出され、あたかも炎症を起こしているかのような激しい痛みが伴います。この時に圧迫アイシングすれば筋拘縮が助長されてしまい筋肉の弛緩が困難になります。これが筋拘縮の蓄積につながり、氣づくと「捻挫癖」のような状態になってしまうのです。
必要ない怪我の治療で何でもかんでもアイシングしていたらどうなりますか?昨今のように夏場での熱中症の重篤化のニュースを目にすれば体を冷ますべきと考えてしまいがちです。しかし、人體というのは温めて免疫システムを機能させています。(*免疫はシステムであり高い低いではありません)風邪のときの高熱、低体温症候群、温泉治療、そして炎症。全て、體が温まることで改善したり治癒しようとしています。子どもの平熱が37度を超えているのはなぜでしょうか?お風呂の湯船に浸かっていると筋肉がほぐれてリラックスできるのはなぜですか?
この構図を覚えておいてください。足首の捻挫での不必要なアイシングは、後述するプロサッカー選手の成功をも左右する前十字靭帯断裂の遠因になりかねません。ここまでは、筋拘縮という観点からアイシングと圧迫のデメリットを説明してきました。さらに、私たちが注目しているのは、RICE理論の提唱者であるDr. Gabe Mirkin(以下、博士)が2014年に投稿した『Why Ice Delays Recovery』というタイトルの記事です。この記事で博士が冷却することがダメージの回復を遅らせることを認めたことが話題になりました。
博士は記事の中で、
・アイシングは腫れの進行を遅らせる効果はあるが、筋肉のダメージの回復を早めない事
・アイシングと圧迫の組み合わせが、圧迫のみより効果的であるというエビデンスはない事
という過去の自分の理論を否定する事実が、最近の学説により支持されていると明らかにされています。また、私が前述した通り自然治癒のために不可欠な生理現象としての炎症を無理に抑えてしまうことのデメリットにも触れられています。抗炎症作用のある医薬品や免疫抑制剤など直接的な手段はもちろんの事、
・炎症細胞が放出するInsulin-like growth Factor(IGF-1)というホルモンが治癒プロセスを補助するにもかかわらず、アイシングすることでIGF-1の放出が妨げられ治癒が遅れる
・アイシングすることで血管が収縮し、炎症プロセスの治癒細胞を運ぶ血流を締め出してしまう
といった学説を引用しアイシングが自然治癒を妨げる可能性が高いことも説明されています。
これは打撲でも同じなのです。内出血もしていないのに圧迫やアイシングをしてしまうと血流を阻害してしまい回復のための炎症作用が滞ります。そして、受傷時に起きた急性の筋拘縮の解除の妨げになりますから、いつまでも打撲箇所の筋肉がロックしたように硬く縮こまったままで機能不全を起こしている選手ばかりです。現実に私たちの目の前にいるのは、10年前の打撲の痕が残っているJリーガーがほとんどなのです。これではプレー経年で怪我の発症率が高くなるのは当然です。私たちのMTR Method™️では、この"古傷"の周りの筋肉にも丹念にチューニングをかけて毛細血管を活性化させ血流を促す事で細胞の再生を図ります。地道な作業になりますが、実際に打撲痕が消失し、筋肉の伸縮性を取り戻す事ができた選手もいます。人體の再生能力は計り知れないというのが施術現場の実感なのです。
土台となる「足」
次の写真のメッシ選手やネイマール選手の足首を見てください。これがトップオブトップの足首です。野生の獣のように細く引き締まった足首です。人種の問題と言う人もいますが日本の選手でも動きのキレが特徴的な選手の足首はとても綺麗です。
では、足首が太く硬い選手は何が問題なのか?
太くボテっとなった足首の原因はずばり浮腫です。浮腫は老廃物や炎症物質など本来は排泄すべき物質の塊のようなものが静脈に溜まっている状態です。浮腫んで足関節が硬く太くなるくらい筋拘縮が蓄積して血流が悪化してしまっている選手のほとんどは、間違いなく「足」が崩れています。人體の土台となる足には全身の骨の1/4が集まっています。細かい骨と細かい筋肉で精緻な土台を形作っているからこそ、臍下丹田へ重心が整い直立二足歩行が可能になるのです。足が崩れる原因はいくつもありますが、日常的に靴を履いてアスファルトを歩くのは大きな要因の一つでしょうし、サッカーにおいては硬いスパイクを履き、さらに日々たくさんボールを蹴って足首を酷使し筋拘縮が蓄積することで血行障害が起きて足先まで血が循環しないことも問題です。筋拘縮で血管が圧迫されて酸素や栄養素の供給が絶たれ、足に溜まった老廃物の回収もままならなければ足は確実に崩れていきます。ご自分の足の爪を見てみてください。白くなって血色がなく形も歪んでいたり、相手に踏まれて傷ついた爪の治りはとても悪いと思います。
足という土台が傾いた體でプレーすればバランスが取りにくくなった體を支えるために股関節屈筋群(特に大腰筋や腸骨筋、中臀筋や大臀筋)に過剰な負荷がかかります。足が崩れ、股関節が歪んでいる脚の膝は悲鳴をあげています。足や足底筋膜炎、足関節の捻挫癖、股関節のグロインペイン、膝関節のオスグッド、腰の椎間板ヘルニアなどはこうした土台の崩れから始まる筋痛症、つまり酸欠なのです。
私たちは酸欠による痛みを怪我とは考えていませんが、スポーツ科学の世界ではこうした怪我?に強くなるためのトレーニングを推奨します。例えば昨今流行りの体幹トレーニングなどは間違ったトレーニングの最たるものでしょう。体幹(特に深層筋)は本来「足」が整ってさえいれば自ずと重心が臍下丹田におかれますからプレーの中で鍛えられるます。足の本来の機能性を取り戻すことなく体幹トレーニングを繰り返せばその選手が本来持っている最適化されたバランスが悪くなり硬い鉄板が體の中心に入った棒のような状態になります。これでは筋肉の柔軟性が失われ、それこそ大怪我に繋がるのは容易に想像できるかと思います。
メジャーリーガーとしても超一流のイチロー選手の有名なインタビューですが、「ライオンや虎は筋トレをしない」「膝の力を抜く」などは象徴的な話です。パワーをつけようと筋トレばかりやって筋拘縮が蓄積している選手は力を抜く事ができません。筋肉が硬くロックしてしまい物理的に力が抜けないのです。そして筋肉に連動性がなくなりますから、しなやかな體の動きが消え一瞬のキレも失います。こうしたパフォーマンスの低下の原因を取り違え過度な筋トレに励んでしまうと筋拘縮の蓄積がさらに加速し閾値を超えて筋断裂や靭帯損傷の大怪我につながるのです。サッカー選手が特に氣をつけたいのがスクワット。「正しいスクワット」と検索するとありとあらゆる動画や画像がヒットしますが、これほど諸説あるトレーニングはないと思います。一体何が正しいのか?正解は過剰な錘を持ったスクワットをしない事だと思います(笑)スクワットが効果的な競技もありますが、例えば、0.01秒を競う100mスプリンターなどでしょうか。ゴールした直後に壊れてもワールドレコードが出れば良い競技なのでギリギリのチューニングで最高速を出す。サッカーはどうですか?最高速を競う競技ではありません。體が壊れてしまったらしばらくゲーム出れませんし、場合によっては選手生命にも影響が出ます。
脚の向きを考えてみてください。ヒトの大腿骨はやや内側に向いているのが正常なので膝がニュートラルポジョンにある時は脚が多少内側を向いているように見えます。サッカー界にはこれを無理に矯正しようとする悪習があるようです。おそらくこれはサッカー選手に多い前十字靭帯断裂のケーススタディがほとんどニーインだからなのでしょうが、私たちはニーインが問題なのではなく足関節の可動域制限が直接的な原因だと考えています。(もちろん、極端なニーインは障害の原因になります)そもそも硬い足関節が問題なのに、それを無視してニーアウトしたスクワットをやる。全てが逆だから怪我がなくならないのです。ワイドスクワットなら膝と足先の向きを合わせて骨盤を立てて実施してください。これは怪我の発生率の問題だけではなく、パファーマンスの良し悪しにつながる重要な問題です。膝が割れる動作は人體工学的に無理があり、その動作によって鍛えられる筋肉は歪なシェイプになります。一方で、膝がニュートラルな向きにある選手のステップワークはキレとしなやかさに雲泥の差が生まれ異次元のスピードでプレーしているように見えるのです。
骨の在り方
土台となる「足」には多くの骨が集まるという話をしましたが、足を整えると同時にもっとも意識しなければならないのが骨、特に頸椎から胸椎・腰椎を通り仙骨(骨盤)にかけての背骨を中心に捉える人體力学です。體を動かすのは構造軸である骨であり筋肉はサポートです。構造合理性を象徴する骨がその本来の役割通り働いている選手は怪我が少なくパフォーマスも高くなります。どのスポーツでもトップオブトップの中には無意識なのか生活環境からなのかわかりませんが骨格構造を活かした身体操作をしている選手が多いのも事実です。こうした事実を検証し、意図的に人體力学に則った體の使い方を身に付けるとキレやしなやかさを維持しながら、外圧でも簡単に倒れない體軸を手に入れることができます。
骨の豊(レイ:器)と書いて「からだ」と読みます。私はこの漢字がとても氣に入っており常用しています。旧漢字は奥が深くその本質を捉えているものが多く存在ます。體が体に変わったことが示す通り、現代人は日常生活での所作が人體力学的に間違っている人がほどんどですから、骨を使わず筋肉に頼りすぎた動きをしています。こういう生活では筋肉が耐えうる以上の負荷がかかるのは当然です。筋肉が耐えられなくなるとどうなりますか?そうです、前述した通り筋拘縮が増えつづけるという悪循環にはまるのです。仮に土台を整えたとしても、體を正しく機能させなければ筋拘縮の解除と蓄積はイタチごっこを繰り返します。これではせっかく改善に向かっている體もいつか不調に逆戻りする可能性を残してしまいます。便利になった生活環境と間違った体育が骨を使わない所作の元凶の一つでもありますが、これはいつからでも改善可能です。骨の在り方にも原理原則がありますから、それを身につければ良いのです。
そして、骨の在り方が本来のそれに近づくと自ずと呼吸が深くなっていきます。胸郭が開き横隔膜が機能する。丹田周りの筋拘縮が減れば腹式呼吸も棒から球へ変わります。巷に溢れる数多の呼吸法をマスターしようにも筋拘縮の解除と骨の在り方を整えなければ片手落ちなのです。MTR Method™️の軸となるセルフケア&トレーニングの新概念『リアクティベーション』では、筋肉のセルフケアから骨を機能させる身体操作法までを合理的に取り入れています。さらに禮法の基本を学べば胸から腹にかけて深く落ちる呼吸を身につける事が可能です。
筋肉や骨の質と栄養
栄養が次の大きなテーマです。筋拘縮の蓄積には栄養状態が密接に関わっています。栄養状態が悪い筋肉は、チューニングをかけても反応が悪く改善にも時間がかかります。筋張って乾いた棒のような筋肉や、ぶよっとして伸び切ったゴムのような筋肉が典型的な質的栄養失調の筋肉です。筋拘縮が少なく本当の意味で機能性が高い筋肉はふわっとした感触で弾力と張りがあります。アスリートで最も理想的な筋肉は一瞬のキレで勝敗が決まるボクサー。昔で言うところの剣の達人でしょうか。ふわっとして弾力のある筋肉は脱力するとエネルギーがゼロに近づきます。厳密には脱力さえせずに神経を無にコントロールしているという表現が近いかもしれません。このエネルギーがゼロに近い状態から極めて100に近いところまで出力することができれば、それがキレとなり、パワーとなるのです。では、この質の良い筋肉を手に入れるための栄養とはどのようなものかお伝えします。
ここで言う栄養とはいわゆる現代の一般的な栄養学ではなく、ヒトにとって必要な栄養素を生化学の観点で分析したオーソモレキュラーが答えを教えてくれます。栄養のベースは何と言ってもタンパク質です。これは多くのみなさんが知るところですが、プロアスリートでも必要量のタンパク質がしっかり摂れている選手は意外と少ない印象です。また、必要量を摂取していても腸内細菌叢のバランスが悪い選手はしっかりと消化吸収ができていないので、栄養が身になっていないケースも散見されます。タンパク質の次に重要となるのが、微量栄養素と言われるビタミン・ミネラルです。まず最初にアスリートが意識すべきものがビタミンB群、マグネシウム、亜鉛になります。他にも言い出したらきりがありませんが、これらをサプリメントで補充するだけで筋肉の質は明らかに向上していきます。一般の方は食事でカバーすることが可能ですが、過酷なゲームやトレーニングをこなすアスリートははっきり言って食事だけでは足りません。
骨の栄養はカルシウム?これが一人歩きしている現代の栄養学には疑問を呈します。乾いた木と湿った木を比べてください。どちらがポキッと折れそうですか?想像に易いように乾いた骨ですね。カルシウムだけでできた骨がこの状態です。骨には芯があるのをご存知ですか?體の中のタンパク質の1/3を占めるコラーゲン。このコラーゲンが骨の芯に詰まっていれば粘り氣のある骨にになるので湿った木のように簡単に折れる事はありません。体内に消化吸収された高分子であるタンパク質が分解されて低分子のアミノ酸になります。このアミノ酸が再び体内で必要なタンパク質に生合成されるのですが、この内コラーゲンが合成される時に多く消費されるのがご存知ビタミンCなのです。つまり、いくらタンパク質をたくさん摂取したとしてもビタミンCが足りなければコラーゲンがつくられませんから、筋肉の質は低下し骨は脆くなるのです。ビタミンCは野菜や果物に多く含まれていますが、現代の食材は農薬や化学肥料の影響で悪化した土壌で作られています。食材に含まれている栄養素が激減している現実を目の当たりにすると複雑な心境になりますが、アスリートの體をその厳しいトレーニングやゲームに耐えうる状態に保つためにはサプリメントで栄養素を補充するのが妥当な結論になります。その際はくれぐれも質の良いサプリメント選択してください。少し高価になりますがビタミンCは特に天然物にこだわって高容量で摂取すべきだと考えています。
そして、アスリートに必ずおすすめしている戦略的な栄養素が有機ゲルマニウム(アサイゲルマニウムGe132)です。詳しくは次のブログに譲りますが、激しく運動する時に消費する酸素。この酸素補給を劇的に強化する元素がゲルマニウムです。実際に、サッカー選手が有機ゲルマニウムを摂取することで持久力が上がり、連戦の疲労感も減ったという報告をもらっています。(*体感には個人差があります)
また、ある医師の著書では、有機ゲルマニウムを摂取してネパールの高地に赴いた際、周りが低酸素状態による高山病で苦しんでいる時に自分だけ高地の影響を全く受けなかったとの記述があります。自然界に微量にしか存在しないゲルマニウムを有機化することに成功し多くの人たちが高容量で摂取できるようにしたのが浅井一彦博士です。私自身はこの奇跡の元素を世に広め、健やかで活力ある人たちが巷に溢れるような社会の創造へ尽力していきたいと考えています。
栄養は足し算より引き算
そして、栄養を考える時に忘れてはならないのは足し算より引き算が重要だと言う事です。何を體に入れないか。これが意識できていないアスリートがとても多いのが現実です。次にあげる項目をどれだけ厳守できているでしょうか?疲れやすく怪我が多い選手はこうした項目の意味さえ知らない場合がとても多いのが現実です。
體に入れてはいけない物
・砂糖、異性化糖、人工甘味料(スポドリなどの飲料)
・精製糖質や精製塩(菓子パンや白米や過剰な小麦粉)
・酸化した油(外食過多で悪い油まみれ)
・化学調味料や添加物(加工食品全般)
・抗生物質や消炎鎮痛剤(薬剤全般)
トップオブトップの選手は食事が體をつくる事を知っているのでトップフォームを長く維持しています。サッカーではCロナウドが有名ですが、彼の食へのこだわりはこれぞプロフェッショナルと言えるでしょう。最近では個人的に管理栄養士や調理師にサポートを受けている選手も増えています。選手寿命を長くするための食事とケアはトレーニングやゲームと同等、いやそれ以上に意識すべきものだと考えています。食事、ケア、休息の取り方次第で心身ともにピーキングをゲームに合わせる事ができるのです。
「理想的な食事は何でしょうか?」
私がよく聞かれる質問です。好きな物を感謝しながら美味しくいただくというのが私の答えですが、アスリートの場合はもう少し突っ込んだ回答をしています。
・玄米か分付き米(米糠の栄養素)
・1日2杯の味噌汁(発酵食と天然塩)
・毎食1個の卵、合計1日3個から4個(貴重なタンパク源で栄養価が抜群)
・良質な魚と肉をバランス良く(魚メインで肉はやっぱりささみですね)
・季節の有機野菜のサラダ(農薬野菜とは栄養価に雲泥の差があります)
食事が選手の體をつくります。體が資本である以上、現役時代を最高の時間にするためには、食にこだわり、節制し、活力を漲らせる。私が初めて会う時、疲れ果てて肌艶が悪く目の輝きを失っている選手が多すぎます。子どもたちの憧れのアスリートたちには、いつも體の底からエネルギーに充ち溢れ溌剌と輝いていてほしいと願っています。
そして、前述の概念に基づき選手たちには『栄養ストラテジー』という戦略的な栄養強化策を提案しています。人體の構造を探究したからこそ辿り着いた理論は管理栄養士やアスリートフードマイスターとは一線を画します。耳慣れない栄養素も出てきますが、早晩メジャーになるであろう栄養素をいち早く取り入れて體を再生してください。noteの別記事に纏めておきました。8,000文字ほどありますが、一から書籍で学ぶよりはお手軽だと思いますのでぜひ栄養ストラテジー実践の手ほどきにしてください。
ランニング能力に天井はない
幼少期からサッカーをつづけている選手たち。プロフェッショナルになればフィットネス(体組成、心肺機能、筋持久力、柔軟性など)はほぼ完成しており、さらに強化するのはフィジカルタフネスという傾向が強い。近年はこの傾向が低年齢化しており全国高校サッカー選手権では筋骨隆々な高校生軍団が優勝して顕著になった。プレースタイルによって好みはあるでしょうが、私たちは筋拘縮の蓄積が大怪我やパフォーマンスの低下につながると言う説を提唱していますから、この観点からはフィジカルの強化はあまり効率的ではないと考えています。
プロになってからでも伸ばせる能力はあるのか?
まさかのランニング能力の向上に可能性を感じています。サッカー選手は90分間走り回るフィットネスをもっていますから、プロになってさらに走力が上がるというのは常識では考えにくいです。が、ここからはアマチュアながら49歳まで競技志向のサッカーを40年近く続けてきた私の体験談に少しお付き合いください。人體研究のために自らの體をつかって数々の実験をやってきましたが、その総仕上げがランニングでした。サッカーをやってきたのでそれなりには走れると思って始めたランニングが実はとても奥が深く極めようと思ったら一朝一夕ではいかない代物だと氣づきました。そして、黙々と走り続けること3年、氣づくと7,000kmを走破していました。
最初に取り組んだのがマフェトン理論です。
このマフェトン理論を実践すると、糖代謝優位だったエネルギー回路が脂質代謝がメインとなり、本来のヒトがそうであったであろう疲れにくい体質に変わっていきます。これがいわゆるケトン体質です。サッカーの場合は90分で約1,800Kcalほど消費しますし、ダッシュでの上下動をはじめとするスプリントが増えますから、どうしても糖質もエネルギーとして利用したいところです。ですから、私は一度ケトン体質にしてから徐々に糖質量を適量に戻してセミケトン体質が合うと考えています。実際に、マフェトン理論を実践したプロサッカー選手たちは同じプレースタイルでも1試合の走行距離が平均して1kmから2km増える傾向があります。体感的にも明らかに変化が現れるのは、「走るのがこんなに苦しくないのを初めて知りました」という感想が多いと言う事実からもうかがえます。糖質量を適量に戻すことは體に毒素を溜めにくいという利点もあります。自動車のエネルギーという観点に置き換えてみた場合、糖質はハイオクガソリン、脂質は電気になります。ハイオクガソリンをタンクに溢れるほど入れたらそれは自動車を錆びつかせる物質にしかなりません。ですから、私はアスリート界にあるカーボローディングという考え方についてははっきりと否定しておきます。サッカーの場合、ゲーム1時間前とハーフタイム時に良質な糖質を適量補充するだけで十分でしょう。無駄に體を重くする必要はないということです。
また、LSD(Long Slow Distance)も効果的です。サッカーのランニングトレーニングは高負荷のショートインターバル走が中心というケースが多く、有酸素能力を高めるための長距離を走ることはめったにないようです。マフェトン理論の公式に則って有酸素ベースのゆっくりとしたペースで20km以上、約120分を走り続けるトレーニングは確実に有酸素能力を高めてくれるので、シーズンオフに3本ほど入れてみるのは効果的だと考えています。
そして、私がサッカー選手を連れていって、ほとんどの選手がハマってしまうのがトレイルランニングです。海外ではあのFCバルセロナもリハビリでトレイルを走ったりするそうですが、私は灼熱のロードランニングに耐えきれずに逃げた結果、巡り合った最高のロケーションが山でした。サッカーのピッチとは違い、不整地、勾配、急登坂、岩場、湧水、森林浴など大自然の恩恵を嫌と言うほど味わう事ができます。自然の中でのアクティビティは體への負荷と同時に、メンタルへの影響も素晴らしいです。何が起こるかわからない山の中では自ずと集中力が高まり、走りながらにして瞑想状態に入れます。氣づいたら40分間経っており、距離にして軽く5kmほど走っていたなんて事はざらです。そして、何より精神が研ぎ澄まされる感覚がプロアスリートにして新鮮なのだと考えています。
そして、ランニングのもう一つの目的が先にも述べた「足」の再生効果です。サッカー選手の足は100人いれば90人以上の確率でほぼ崩れていて間違いありません。足趾が動かない選手ばかりで、土踏まずがない扁平足や浮趾、外反母趾も多いようです。足が機能していない理由は複合的ですが、やはり長きに渡りスパイクを履いて硬いピッチでプレーしている事が一番影響があるでしょう。選手たちに伝えているのは、まずはクールダウンの裸足ジョギング。せっかく天然芝という好環境でトレーニングしているのですが、最後は裸足になって足裏に刺激を入れながらリフレッシュするのが心身の疲労抜きにも最適なのです。もちろん、裸足で芝生の上をジョギングすると軽い筋拘縮を解除する効果もあります。
最後に忘れてはならないのがワラーチです。いわゆるランニング用サンダルの事ですが、普段からワラーチを履いて足趾を動かす癖をつけます。最初は慣れないかもしれませんが、足の開放感がたまらなくなってきます。足趾が動くようになれば血流が促進されますから足が徐々に蘇ってきます。私はワラーチでのウォーキングから始めて、徐々にランニングに移行していき、今では山の中を30kmほど走る事ができます。いくらアマチュアとはいえサッカーを40年も続けてきましたから、足はボロボロに崩れていましたが、ワラーチで1,500km以上走った結果、このように野生の足が戻ってきました。足が整うとバランス感覚も筋力中心から骨中心になります。筋拘縮は筋肉への過剰な負荷によって蓄積していきますから、本来の體の使い方を身につけると怪我が減っていくのは理にかなってると考えています。
波動測定器メタトロンって何?
私たちは整体院からスタートしました。チューニングスペシャリストは施術家であり、栄養指導家であり、トレーニング指導者でもあります。自ずと一人の人間の熟練度に因るところが多くなりますが、選手の體の状態を客観的にアセスメントする方法として旧ソ連のエントロピー測定機器メタトロンに着目しました。
メタトロンは波動測定器という名の通り、あらゆる物質が有する振動数(周波数)をヘッドセットからキャッチするだけで臓器の状態から、體に合った食材、動脈や静脈の流れ、ひいてはチャクラの状態までを把握します。CTスキャンやMRIのような電磁波や放射線を浴びる事がないため選手の體へのリスクもありません。
西洋医学と東洋医学の垣根が無くなる未来を予想すると、これは画期的な新しい人間ドックの形という事になりますでしょうか。選手たちは定期的にメタトロン波動測定で體の状態をチェックする事で筋肉チューニングや栄養療法の効果検証を行なっていきます。
MTR Method®︎概要
・筋肉チューニング™️(C):筋肉を調律、調整、同調させて、筋拘縮や筋攣縮を解除する手法。カウンターストレイン、筋膜リリース、仙腸関節調節法、MET、MPFなどの既成手技を独自改良した新手技を駆使して體全体の筋肉をニュートラルな状態に近づけます。深層筋の拘縮解除まで実現することでヒトが持つ本来のバランスを取り戻す新手技療法です。
・栄養ストラテジー(C):オーソモレキュラー栄養療法をベースにし、さらに戦略的な栄養素(有機ゲルマニウムや酪酸菌)をサポートすることで選手が過酷なトレーニングに適応できる體と、長期的にも子どもたちの健全な成長を実現します。もちろん、ドーピングフリーは言うまでもありません。そして、基本となるのは普段の食生活に疑う余地はありません。メニューのチェックから提案まで実施します。重要なポイントは腸内細菌叢のバランスです。
・リアクティベーション™️(T/C):禮(礼)に始まり禮に終わる。三要(頸椎ー胸椎ー仙骨)を整えるとは骨の構造を正すという意味を含みます。リアクティベーションでは、ほとんどのサッカー選手が機能不全に陥っている足関節を回復させるためのエクソサイズを中心に膝関節、股関節のアライメントを本質的に整えていきます。土台となる「足」の再生がその第一歩です。
・ELランニング(T):アジリティ、ダッシュ、スプリント、ジョグ、ランニング、インターバル、ウォーキング、トレラン、トレッキング、マフェトン理論を総合的にサポートします。ワラーチやベアフットを習慣化させて足趾、アーチ、母指球、小指球、踵など「足」の機能回復を実現します。
・メタトロン波動測定(A):日本ではあまり知られていない波動測定器によって筋肉チューニングと臓器や血管の状態の効果検証を実施します。この波動測定機はメンタルの状態もチェックできるので多感な子どもたちの些細な問題も見逃さず未然に対処することが可能です。
※C=Care、T=Training、A=Analysis
MTR Method™️ではこれまで数名の元サッカー日本代表の選手や、サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)の選手をフルサポートしてきました。特に女子サッカー選手の怪我発生率は男子のそれをはるかに凌ぐほどひどく、それが常態化している事に危機感を感じています。実態を探るという意味も含め女子サッカー選手については日本代表レベルから女子大学体育会レベルまで幅広くコンディショニングサポートをしてきましたが、手始めに改善させるべきは生理です。無月経、生理不順、生理痛など生理に問題を抱えている選手がほとんどではないでしょうか。これは前述した通り足関節の不具合から股関節屈の歪みにつながり股関節屈筋群が機能していない事が原因です。女子選手の體はそのまま母体から母胎へ変わるわけですから、サッカーだけの話ではないのです。
昨年からさらにJリーガーのサポート選手を増やしています。一様に「驚くほど體が変わった。怪我予防というよりプレーの質が格段に上がる」との声をもらいます。昨年の10月からサポートしたJ1サガン鳥栖44番堀米勇輝選手の再生ストーリーを短編ノンフィクションとして掲載しています。彼は10年間Jリーグでプレーしてきたベテラン選手ですが、目立った成績はなくそのほとんどをJ2のクラブで過ごしてきました。もう後がない状況から「體の本質とは何か?」に氣づき私の門をたたきました。それからの4ヶ月間は過去10年間を凝縮したような濃厚な日々を過ごし本当の意味での肉體改造を実現しました。短期集中のプロジェクトで心身ともに活性化し晴れてJ1の開幕戦でスタメンを飾りました。その経緯を赤裸々に記していますので、ぜひ多くのプロサッカー選手にご高覧いただきたいと思っています。
私たちはこのMTR Method®︎をもって世界へ挑戦します。怪我をしない選手たちがチームのパフォーマンスを劇的に向上させることは間違いありません。何より選手自身が、サッカーを始めた子どもの頃のようにサッカーを楽しめるようになります。ピッチの上で存分にサッカーを楽しむ選手たちこそが次世代を担う子どもたちに夢や希望を与える事ができるのではないでしょうか。私たちはこれまで誰も成し遂げられなかった事へ挑戦します。前段として日本においても、もう数名、無償でフルサポートする選手をモニター募集します。経年とともに怪我が多くなって思うようにプレーできない選手がほとんでしょう。この記事を目にしたのが何かのきっかけかもしれません。興味がある選手は勇氣を振り絞ってDMをください。私のTwitterに全てがつまっています。ご一読いただけますと幸甚です。
MTR Method Lab®︎の公式ホームページでは、アンバサダーとしてこの理論を実践し再生しているプロサッカー選手たちの生の声をインタビュー動画として掲載しています。彼らの動きがどう変わったのか?彼らが怪我による離脱が減ったのはなぜなのか?自ら動き決断し実践しているからこそ結果につながっています。
一般のお客様へ
私たちの生い立ちは『筋肉チューニング整体院UROOM』が始まりです。関東に6店舗、九州に1店舗の合計7店舗で一般のお客様の筋肉チューニングも承っております。疼痛(腰痛、膝痛、股関節痛、肩痛、首痛など)を患っているお客様の緩和改善には定評をいただいております。また、スポーツを本格的にされている子どもたちのチューニングも効果絶大です。人體工学的に考えるとサッカーという足首を酷使するスポーツがもっとも複雑な怪我が多いので敢えてこうして記事にして取り上げていますが、実際は野球、ダンス、クラシックバレエ、器械体操、陸上競技などで疼痛を訴える子どもたちが増えているのも事実です。怪我への対処や予防の考え方はどのスポーツも同じですから、ぜひお氣軽に筋肉チューニングを受けにいらしてください。
「續池のnoteを見た」と仰っていただければ初回50%OFFで対応させていただきます。国内最高峰のJリーグで活躍するトップアスリートたちが体感している再生への道をみなさんもぜひ体験してみてください。