野菜【ピーマン・シシトウ】の英単語・漢字・特徴の紹介
果物のピーマンはカタカナで表されることが多いんですが、英単語はピーマンじゃないんですよ。それにピーマンには漢字もあるんですが、漢字も気になりませんか。
この記事では、ピーマンに関する英単語、漢字や特徴などを紹介していきます。併せてピーマンに似たシシトウのことも紹介していきます。
ピーマンに関する情報
ピーマンはナス科トウガラシ属にあたる野菜になります。ピーマンはトウガラシの仲間になるんですが、カプサイシンは含まれていない特徴があるんですよ。
つまり、ピーマンはトウガラシの辛み成分を抑えるために改良された野菜になります。
トウガラシ自体は今から8500年くらい前に熱帯アメリカで食べられていたとされているんですが、15世紀頃になるとコロンブスによってヨーロッパに渡ることになりました。トウガラシ自体が非常に辛いこともあって、トウガラシを甘くするような改良が行われました。
16世紀になるとピーマンの前任にあたるトウガラシが日本に渡ってくることになりました。一方で、ピーマンは明治時代になってきてから入ってきたと言われています。
日本の家庭に普及したのは第二次世界大戦が終わった1945年くらいのことなので、ピーマンは日本の中では歴史が浅い野菜ってことになるんですね。
ピーマンは緑色の状態から熟すると赤くなるんですが、赤くなるまでに時間がかかることが多いことから、緑色の状態で収穫されることがほとんどなんですね。これは海外でもほとんど同じなんですよ。
トウガラシの収穫
一方で、ピーマンの先祖にもなるトウガラシは緑色の状態でも赤くなったときにも収穫されるんですよ。赤くなったトウガラシの方が一般的ですよね。
赤いトウガラシを収穫したいとしてもすべてが熟するまで待っているとトウガラシの株に負担がかかってしまうとされています。なので、ある程度は緑色のときに収穫するのがよいそうです。
緑色のトウガラシでも柚子胡椒などにして美味しく食べられますよ。
残りは赤く熟したときに改めて収穫するのがおすすめです。
ピーマンの由来
ピーマンの由来は、トウガラシを表すフランス語「piment(ピマン)」が語源となります。日本では先に入ってきたトウガラシと区別するために、辛くないトウガラシのことを「ピーマン」と言われるようになったんですよ。
なお、ピーマンのことをフランス語ではpoivron(ポワブロン)と言われています。なんとなくピーマンに近い単語になってますね。
ピーマンの漢字
ピーマンの漢字はこの由来のことを紐解くとわかりやすくなりますよ。甘く品質改良した唐辛子、つまり「甘唐辛子」となります。
この漢字はピーマン以外にも使われて、シシトウもその仲間に入ります。シシトウも辛みを抑えたトウガラシの仲間なんですが、ピーマンよりも小さくて果肉が薄いことが特徴になりますよ。見た目はトウガラシに近いものになります。
シシトウの漢字
シシトウは「シシトウガラシ」ともいわれ、漢字では「獅子唐辛子」と書きます。シシトウガラシの先端が獅子の口に似ていたことから、この漢字が使われたようです。
また、見た目そのものから「青唐辛子」と書かれることもあります。
シシトウの種類として、シシトウガラシよりも大きい万願寺トウガラシなどの品種もあるんですよ。
シシトウは焼いたり炒めたりして食べることができますが、ししとうがらしのように小さい品種だと画像のようにそのまま揚げて食べられることもありますよ。
シシトウはほとんどのものは辛みがないんですが、たまに辛い物があるので注意してくださいね。
ピーマンの英単語
ピーマンは英語で green pepper が多く使われます。日本語ぽく表すと「グリーンペッパー」となります。
ピーマンの元となったトウガラシ自体は hot pepper と表されるんですが、ピーマンは緑色の状態で収穫されることが多いことから、ピーマンは green pepper と使われることが多いんですね。
ネットの英英辞典では、green pepper は次のように表されています。
a hollow green vegetable that you can cook or eat raw in salads
「調理もしくはサラダで生で食べることができるくぼみのある緑色の野菜」
引用元:green pepper(ロングマン英英辞典)
シシトウの英単語
そうなるとシシトウの英単語も気になりませんか。
シシトウは海外には浸透していなくて日本独自のトウガラシになるので、シシトウは次のように表されることがあります。
●sweet green pepper
●sweet pepper
●shishito green pepper
●shishito(ローマ字そのまま)
海外で人気があるシシトウ
シシトウは海外でも人気が高いんですよ。ピーマンだと完全に辛みがないんですが、辛みが残っているものがあったり、切らなくてもそのまま料理して食べられることから人気があるみたいです。
まとめ
子供が嫌いと言われていたピーマンは品質改良されてどんどん苦みがないものが多くなってきているそうです。
大人になるとシシトウのようにピリッとした辛みのあるものが美味しく感じるようになりますね。海外でシシトウが人気があるのはピーマンと違う味わいが楽しめるからなんだろうと思います。
次回も野菜の英単語を元に深堀した記事をアップしたいと思います。
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