工具【ノギス】の英単語・漢字・雑学|意外な文房具との共通点も紹介
きむっちです。
工具としてよく使う「ノギス」ですが、
和製英語かどうか知りたくないですか。
ノギスは意外な文房具との共通点があります。
どんな文房具と共通点があるか知りたくないですか。
この記事では、
工具のノギスについての
英単語・雑学について紹介していきます。
この記事を読むことで
ノギスの言葉の由来・和製英語を知ることができますよ。
【この記事を読んでいただく前に】
アナログタイプのノギスは
ものさし・定規と同じように目盛りが付いていますよね。
ノギスは長さを測るものだから、
目盛りがあるって考えるとわかりやすいかもです。
この記事を読んでいただく前に
文房具のものさし・定規の記事を読んでおくことで
さらに面白く読むことができますよ。
ノギスではものさしよりも短いものまで測れる
ほとんどのノギスでは、
ものさしよりも短いものまで正確に測れます。
ものさしでは目盛りが最小1mmですが、
ノギスではほとんどのもので最小0.01mmまで測れます。
ノギスでは1mmの1/100まで測れるんですね。
人間の目で見える大きさの限界が0.2mmくらいと言われているので、それよりも小さい単位まで測定できる工具になります。
食塩でだいたい0.2~0.75mmなので、
かなり小さいところまで測れる工具ってことがわかりますね。
ノギスの歴史
ノギスは、大昔は円形などの直径などを測る器具として「滑り挟み尺」と呼ばれていました。
1631年になると数学者のピエール・ヴェルニエ(Pierre Vernier)が出版した指数学者の中で、可動式の補助器具(副尺)を具えたバーニャ目盛(Vernier Calliper scale)の仕組みを発表しました。
そして、1840年頃にはバーニヤ目盛りノギスが収蔵されています。いまある世界最古のノギスという評価もあります。
そして、1851年にアメリカにあるブラウン・シャープ社によって初めてのノギスが生産されることに。
【日本でのノギスの歴史】
日本でノギスが取り入れられたのは江戸時代幕末と言われていますが、あまりはっきりしていません。
西洋の機械工作法を習得した時期に、ノギスも日本に入ってきたとされています。
そして、大正時代になってから工具として取り入れられました。
ノギスは割と遅いタイミングで工具になったんですよ。
ノギスの名前の由来
ここからはノギスの名前の由来について書いていきます。
ノギスは横須賀製鉄所・長崎製鉄所に伝えられました。
横須賀製作所ではフランス人技師、長崎製作所ではオランダ人技師が指導に当たっていました。
オランダでは副尺のことを「ノイス(nonius)」と言われていました。
この言葉が日本語として使いやすい言葉になって「ノギス」になったとされています。
言葉の由来っていろいろあって面白いもんです。
ノギスの漢字
ノギスは
漢字で「測径両脚器」と表されます。
ノギスは
ものさしと違って左右から挟んで使うことが多いので、このような漢字になったのだろうと思われます。
ノギスの英単語
「ノギス」という言葉は
オランダ語から変化した言葉でしたよね。
そうなると、
ノギスの英語はどう表すのか、気になるかもしれませんね。
ノギスの英語はオランダ語ではないんですよ。
ノギスは
英語で”Vernier Callipers”です。
日本語ぽく表すと
「バーニヤカリパス」です。
シンプルに
”callipers"と言われることも。
少し細かいところになりますが、
イギリス英語では”calipers"と表されます。
”l”が1個ない形で使われているんですね。
アメリカ英語とイギリス英語で微妙な差だから、少しわかりにくいかも。
ノギスでは主尺と副尺がセットになっているから、
複数形で表されます。
文房具のハサミと同じですね。
ここで、この”Vernier"には
「副尺」の意味があります。
ノギスの歴史のところで伝えましたが、
Vernierさんがノギスを発見したことから、この意味になっています。
歴史のところでも書きましたが、「副尺」はノギスで動かすことができる側の呼び方です。
発明者の名前が使われていて素敵ですね。
ここで出てきた文房具のハサミについても知りたくないですか。
ハサミの記事はこちら
【calliperには他の文房具とも共通点がある】
意外かもしれないですが、
”calipers"には他の意味合いもあります。
それは、文房具の「コンパス」です。
文房具のコンパスの記事はこちら
【calipersの英英の意味】
ネットの英英辞典では、
”calipers"は次のように表されています。
a tool used for measuring thickness, or the distance between two surfaces, or the diameter (=inside width) of something
「何かの二つの表面もしくは直径(内側の広さ)の厚みや距離を測るときに使う道具」
引用元:calipers(ロングマン英英辞典)
最後に
長さを測るノギス。
ノギスがあるからこそ、今の製品が幅広く展開されるようになっています。
そして、長さのデータを測定した結果からも製品のばらつきなどを抑えるのにも大きく役立っている工具とも言えます。
ノギスでの新たな可能が広がりますね。
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