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のらぼうと共に季節を巡る楽しみ

ずっと行きたかった西荻窪にあるご飯屋さん、のらぼうに行ってきた。

のらぼうさんは、高山なおみさんの日々ごはんという日記に出てきて知った。

食べログを見てみると、野菜を中心にした優しい味付けの料理との感想があった。

一度、西荻窪を散歩した時に店の前まで行ったけれど、入らなかったことがある。正直、価格もお高めということもあり、気になりながらも躊躇していたのだ。

加えて、野菜を中心にした繊細な料理って、自分の感性ではよくわからないというのか、舌に合わなさそうで怖かったというのも正直なところあった。

しかし、行ってみよう!と背中を凄い勢いで、押してくれたのがこの記事でした。

https://note.mu/yucca88/n/n1d6de38619eb

働いていた方の記事なのだけれど、お店に対する愛とリスペクトがひしひしと感じられる。きっと人を大切にしている良いお店なんだろうなと感じたのだ。

そんな期待を抱えつつも拭いきれない不安を吹っ飛ばしてくれたのが、とうもろこしのスープ。とうもろこしの良いところを全部集めてスープにしたような気分が明るくなるような味。

続いて出てきた、おかげにあんかけをかけたものを食べて確信に変わった。アスパラの味が濃い!野菜が美味しい。

安心して好きになれそうなお店であることに安堵の気持ちが広がった。

のらぼうさんの料理の何が素敵かって、一つ一つに驚きがあることだ。

それがとくに感じられたのが、地野菜と豆腐のサラダ。

見た目にも美しいこのサラダに入っていた、イチジクのような、桃のようなフルーツが驚くほど美味しくて、サラダを特別なものにしていた。奇抜なものは何一つないのに、ちょっと遊び心と取り合わせの妙で、新しい料理になっていることがすごく魅力的だ。

最後に食べたベーコンとアボカドの土鍋ご飯と、味噌汁の組み合わせは、日本人に生まれたことに感謝したくなる、素朴で力強い美味しさだった。

もう一ついいなぁと思ったのが店員さんの働く姿。店長さんと若手の料理人の方の真剣な姿勢ながらも、柔らかな雰囲気をまとっているところ。どこからいらっしゃったんですか?と忙しい中でもちょっとした会話を投げかけてくれる女性スタッフの方々。暖かなお店の雰囲気に、最後までよい気分を楽しむことができた。

また季節が変わった頃に、夏の暑さが過ぎて、秋になったらまた行こう。

秋には秋の野菜がとれる。のらぼうさんなら、その時々の野菜を一番美味しく食べさせてくれる。のらぼうさんと共に巡る季節はより一層楽しいものになりそうだ。


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