マイコンディションを整える話

トーナメントやリーグ、だいたい3ゲーム〜6ゲームを投球する。
短いようでなかなかに長い。

当然ながらレーンコンディションも変化してくる。

ところが、もっと変化してくるのが自分の状態である。

ボウリング自体はそれほど強い負荷のかかるスポーツではない。6ゲームのトーナメントで人数が1ボックス4人で3時間くらいだ。

サッカーなんて3時間もやったら2試合分。一般人なら終わる前に立ち上がれなくなるだろう。

意外と長丁場なのである。

とはいえ7キロ近い球を振り回してるわけで、水面下で少しずつ身体機能に疲労という影響を与える。

ここで大切になってくるのが、疲労してきた自分の身体への変化である。

気づかないうちにスイングが速すぎになっていたり、ステップが微妙に遅くなっていたり、顎が上がって前傾や踏込みがアマくなってきたりする。

体力ゲージが満タンの時と、疲労が溜まってきた時とで自分自身の投球がどうなってくるのか?

このへんを普段の練習でいくつかのパターンを覚えておく必要がある。

レーンコンディションが変化してきたと思ったものが、実は自分のコンディションが劣化してきたことで「レーンが変化してきた」と捉えてしまい、見当違いのアジャストをすることがよくあるのだ。

自分の場合、ひとつのバロメーターになるのが10番ピンをカバーする時に投げるストレート。

基本的に9割以上取れると思って投げているものが、突然ピンにかすりもしなくなる。状態が明らかにおかしくなっている証拠だ。

外さなくても10番ピンの当たりどころがいつもより左なのか?右なのか?
ちょっと危ないパターンでもフォームの崩れ方がよく分かるのである。

そのズレを修正しながら、もとに戻す、という作業を繰り返してトーナメントの最後まで投げている。


どうやって元に戻すのか?


微修正でひとつだけ「厳禁」としているのが、

「〇〇しないように」という、言葉にするとマイナスイメージや禁止事項的な意識でやらないことである。

理由はシンプルで、禁止事項を自分に課すと漏れなく力技で対応してしまうから。

適度な脱力の天敵なんですよ、コレ

あくまで脱力加減はそのままで、身体全体の位置関係(上下、左右、前後)を再度「整える」という感覚が正しい。

これまで、左右、前後、についての修正は割と早かった。けど、前後左右を整えても全くダメで、なぜだぁ!ってここ1週間ほどなってた。

今日のリーグでようやく不調の暗闇に沼りそうなところから立ち戻ってきたのが「上下」の整え方。

具体的にはプッシュダウンするときの左手の動きを身体に対して同じ場所にした。
ボールから離れる場所と、離れてから一度左膝の前あたりを通過するように意識した。

今まではへその前に作る空間をイメージすることで修正できていたのだが、その空間の意識だけでは一定しなくなっていた。

いや、修正できていない時もあった。そこをなんとか誤魔化していたんだけど、今回やっとその方法が分かったというのが本当のところだ。

左腕と左膝の位置関係を整えたことで、自然と適度な前傾ができて、かつ自然と身体の前に踏込みの足が出るようになってきた。


ここまでの話って、見ている人からしたら「何か変わったの?」という感じだと思う。
いや、間違いなくそうだ。分かるわけがない。もし見抜けるなら超一級の観察眼を持つ人だ。


本音を言えば、こんな細かいことをいちいち考えなくても同じように投げられるようになりたい。けど、残念ながらもともとの運動神経がポンコツなうえに身体能力もそれほど高いわけではない。


だから自分の武器として、バイオリン演奏で培った身体のセンサーの感度や立ちっぱなしで数時間練習することでできあがった体幹の強さ、呼吸法による集中力とメンタルの維持を最大限に使うことにしてる。

色々話が脱線した。

総括

長丁場、マイコンディションを整えるのってめっちゃ大事だよ、ってお話でした。

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