中国短期留学⑦天安門広場の朝
中国に短期留学していたとき、午前中は中国語の授業、午後は自由時間でした。
とはいえ、午後はいつも自由時間だったわけではありません。
定期的に、一緒に留学した大学の仲間全員や引率の教授たちと観光地をめぐったり、食事をしたりすることがありました。
初めての留学で、友達だけと外に出るのが怖かった私にはとてもありがたい機会でした。
行った場所は、北京といえば外せない、万里の長城や、胡同、故宮、そして天安門広場でした。
天安門広場はとっっっても広い!
思わず両手を広げて「わー!」と叫びたくなってしまうような広さです。
調べたところによると、
敷地…総面積約44万平方メートル
収容人数…50万人~100万人
だそうです。世界最大級の広場と言われています。
ディズニーランドも、ワールドバザールを抜けてすぐシンデレラ城が見えたときも「わー!」と思うような広さですが、天安門広場はそれ以上にもっともっと幅広い!
昔、ここで天安門事件という大勢の若者が集まって民主化デモを起こしたという事件がありましたが、この広い広場を埋め尽くすほどの人が集まっていたのかと想像するだけで、とてつもないエネルギーを感じました。
小学校から高校まで、学校の校庭や体育館で全校生徒で体育祭や文化祭をやると、数百人集まるのでそれなりのエネルギーで盛り上がったことを覚えています。
しかし、天安門広場はその1万倍の人が集まることができるのです。
学校の体育祭(文化祭)の盛り上がり×1万です!
想像を絶します。
そんな人数でデモなんか起こされたら、日本だったらビビって言うこと聞きそうです。
しかし、そこでビビらず武力で鎮圧した中国政府もすごいです…!
さて、この天安門広場、正面に毛沢東の肖像画がでかでかと展示してあります。
とても大きいので、触れそうです。
しかし、実際には触れるほど近くに行くことはできませんでした。
もし近くに行けたら、梯子を使って落書きが容易にできそうですが(罰当たり)、この肖像画の下両脇に警備員さんらしき男性が2人いました。
落書きなんてしようものなら、この警備員さんに間違いなく捕まるでしょう。
ちなみに、この警備員さんは蝋人形なのかと思うくらい、微動だにしませんでした。
警備員さんは、肖像画の下以外にも天安門広場のいろいろなところにいました。
さらに、天安門広場は国旗が掲げられていますが、毎日日の出と日の入りの時に国旗の昇降をするのだそうです。
その時、国歌演奏と軍隊の行進が見られるのだとか。
私の夫は一度だけ早起きしてその国旗掲揚を見に行ったことがあるようです。
軍隊の動きが揃っていて、とても素晴らしいそうです。
残念ながら、私が行ったときは真昼だったので国旗の昇降は見られませんでした。
中国の凄まじいエネルギーを感じられる天安門広場、もう一度行ってみたいものです!