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2023年の目標【ほどほど】

今年の目標は、「何事もほどほどに」にしました。

この目標に至った経緯や、少し実践してみて感じていることをまとめたいと思います。

過食気味な日々が続く

去年の秋ぐらいから、体調的にも精神的にも悪化し家で休む日が続きました。

毎日ソファで寝て、たまに散歩をするという生活を続け、少しずつ回復はしていった一方、異常なほどの過食が始まってしまったのです。

過食による自己嫌悪にはまり、食べる→自分が嫌になる→また食べるという負のループに陥ってしまいました。

過食はこれまでの人生でも起きていました。
ですがしばらくすると落ち着くことが多かったため、あまり真剣に向き合うことはなかったのです。

しかし今回は期間が長く、体重もどんどん増えていきます。

毎日悲しすぎて、とうとうカウンセラーさんに打ち明けることにしました。


フラストレーションを過食でごまかしていた?

自分の状況を話していくと、ずっと抱えていた悩みが出てきました。

お金と仕事のことです。

今は定職に就かず貯金で生活をしているのですが、もうお金も尽きてきました。

ひしひしと現実的な問題が迫ってくるたびに、これからのことを考えなければという焦りが出てきます。

ですが、仕事ができるような状況でもなく、一体どうしたら…と悩んでは、自分にもできそうと思えたことでも、いやよくないのでは…と悶々とする生活を送っていたことに気づいたのです。

その頃から確かに過食の日が増えていました。

答えのない問題にずっと苦しんでいたため、そのイライラを食べることで誤魔化していたと考えられます。


完璧主義が邪魔をしていた

カウンセラーさんに、少し気になっている仕事があるけれど間違いではという葛藤もあると言ってみたところ、

「やってみてもいいんじゃないですか?
失敗してもまぁいいか、で良いんです。」

と言われました。

そうか、「まぁいいか」で済ましてもいいのか…。

「まぁいいか」という言葉を聞いてしばらく放心してしまいました。

そして、これまで全く動けなかった理由が、始めるからには成果を出さないといった完璧を求める思考から出ていることに気づいたのです。

だからなにかしたくても動けない、でも失敗したくないからどうしていいかわからないという負のループに陥っていました。

そのループから抜け出すには、完璧主義をなんとかする必要があります。


仕事は7割で良い

これまでどんな仕事をやるにしても、ちゃんとやらないといけない、さもないと見捨てられるという精神で取り組んでいました。

そのため結果が出ない自分を否定したり、かといってひどく無気力になったりと、とても不安定で仕事は長続きせず。

「仕事へのハードルを7割ぐらいでやってみては?
成果物を完璧にするよりも、人間関係を構築するくらいの別の目的も良いんですよ。」

とカウンセラーさんに言われ、一瞬とても動揺しました。

完璧にやらない仕事は意味がないとまで思っていたからです。

ですが、この完璧思考が自分を苦しめているのも事実。

なにか変化を起こすためには、「7割」を試してみるのもありだと思いました。


もっともっと手を抜いて良い

夫に一連のことを話すと、

「いや、みっちゃんは4割でいいよ
なんでもやりすぎだよ。」

と言われました。

確かに家事についても、ホコリを見るといても立ってもいられなくなったり、料理に取り組んではできない自分に落ち込んだり、仕事以外のことについても満点を目指していたから苦しかったのかもと思い始めました。

そして夫が言う4割が、なんだかおもしろかったので、もっとゆるくていいか〜とほっこりしました。


自分では気付けないほど完璧が染み付いていた

この新たな視点を得てから日々の自分を観察してみると、毎日とても窮屈を感じている自分がいました。

常に気を張っていて、完璧を追い求め、そしてできない自分を責める。

それでは疲れるに決まっています。

でもそんなことも気づかずに突っ走っていたのは、それくらい自分にとって完璧を求めることが当たり前になっていたからなのです。

完璧主義は良くないとは知識としては知っていました。

でもこれほどまでに自分が陥っていたとは、人に話すまで気付けなかったのです。

なるほど、こういうことかと、自分をようやく客観的に見れるようになり、解決への自信がついていきました。


ほどほどなら余力が生まれる

朝起きれないときは、まあ40点で良いんだしと納得し、掃除に夢中になりそうなときは半分できてるしと手を抜くようになりました。

やりすぎること、自分に無理をすることが減っているので、その分余力が蓄えらていきました

結果、本当はやってみたかったことができるようになったのです。

私にとってそれはゲーム。

ゲームくらい?と思われるかもしれませんが、時間は自己成長のために使わないといけないと思っていた私にとって、「意味のないもの」には手をつけられませんでした

しかし40点でいいのなら、自己成長のためにならないこともやっていいことになります。

今まで変な価値観でいかに自分の行動をセーブしてきたかがわかりました。

最近は好きなゲームを楽しめてとても幸せです。


抱えていた悩みは…

現実的な悩みだった、お金と仕事のこと。

ここにある程度道筋を作っておかないと、また過食で誤魔化してしまいそうです。

現段階では、自立支援系の職業訓練に応募してみる、自分ができる仕事を4割で続けてみると決めました。

まだ完璧思考が出てきて手を抜く自分を許せなかったりしますが、一旦お試し期間として続けています。

ついでに今年いっぱいは「ほどほど」と銘打って、思い切ってこれまでになかったほどほど人生を謳歌してみようと思います。


「ほどほど」で楽に生きていきたい

私がうつになってからというもの、これからの望む人生を考えると必ず出てきた言葉が、「ゆっくり」や「のんびり」でした。

本音ではもっとスローに生きていたかったのですが、その方法がどうしてもわかりませんでした。

ですが、この「ほどほど」という言葉が、なにかヒントになっている気がします。

もっと頑張らず、楽に、ゆったりと生きていきたい。

その一歩を「ほどほど」と共に踏み出してみようと思います。


最後に:過食に関しての参考文献

今回過食という摂食障害について深く考えることが多く、いろんな本を読んでみましたが、一番心の支えになった本がこちらです。

過食に陥ったとき、過食自体を止めようとするのではなく、

そのときの自分が抱えている問題と向き合うことに焦点を合わせた方が良い

②過食は自分を守るために行っているので、今は過食にお世話になる気持ちで良い

という言葉には本当に救われました。

以来、過食してしまっても、「自分が無意識に抱えている悩みはないか」と考え、過食自体は抑えずに好きなだけ食べるようにしています。

そのせいか、だんだんと過食はおさまってきています。

もう一点参考になったことが、自分の性格を知っておくという内容です。

摂食障害に陥りやすい性格の特徴を分析されており、過食の場合は「冒険好き」や「心配性」といった点が挙げられていました。

アクセルとブレーキを同時に踏むような性格の場合、ストレスを抱えやすく過食に陥る傾向があるようです。
(いろんなタイプがありますので詳しくはぜひ読んでみてください。)

私自身にも当てはまることが多く、好奇心旺盛ですぐに成果を求めたり、自分を責めたりという点でよくつまづいていたなとこれまでを振り返ることができました。

今のほどほど生活を送るにあたっても、「結果をすぐ求めてる」とか「心配しすぎかも」と自分のつまづきポイントに気づけるようになっています。

摂食障害に悩んでいる方がおられましたら、ぜひ読んでみてほしいと思います。

とても心が楽になりますし、解決へのヒントもたくさんあります。


みなさんにとって今年もすばらしい年になりますように。

お読みいただきありがとうございました!

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