2018ベスト47に文章を添える
2018は個人的に色々なことがあったけど、いつも支えてくれたのはこの47曲だった・・・
かなりふざけた出だし。さておき今年も相変わらず大体いつも音楽を聞いていた。ジャンル問わずかっこいいものをもっと知りたい!という結構単純な感じで。最近は世間でもDigってワードがかなり浸透しているように感じる。天邪鬼な自分は、何がDigだよ現行のモン聞けタコ!(別にヒップホップの人じゃないのに)って感じで捻くれた。そんな気持ちの流れで実際現行の音源ばかりを聴くことが多かった2018年。
なんとなく年の瀬に見るデカめのメディアの2018TOP50とかを眺めながら、俺もプレイリスト作るかーと思い集まった47曲(Apple Music縛り)
クソ中途半端なんだけど一度50曲集めてみると悠に3時間を超える超大作となってしまった。なので、流れとか考えつつ、とりあえず3時間を切ることだけを目標に調整した結果、この47曲というクソ中途半端な曲数になった。
せっかく作ったし友達に共有しよーと思って送りつけたヨシムと話していると、最近好きで飲んでるワイン的な感覚で、料理1皿にワイン1杯みたいな一言を添えようという流れになった。暇だし、そしてどうせなら公開しよう。と、いう感じ。で、早速。
1.Angel Du$t - Big Ass Love
NYHCレジェンドと言っても過言ではない皆大好きTRAPPED UNDER ICEのドラムがヴォーカルをつとめるこのバンド、このバンドでドラムを叩いてるのはTurnstile(24曲目)の人だったりする。俺的には大喜び。
今年に入って大手レーベルRoad Runner(Slipknotとかがいるところ)と契約し、今までの80’s HxCライクなアプローチからもう少しオルタナ・ポップパンク色を強めてのリリース。Slipknotはほとんど聞いたことがない、、
2.Cheap Thriller - Lies
UKのオルタナ・ノイズロック・バンド。Mogwai主催のRock Actionからのリリース。Mogwaiっぽさはあまりない。
耳当たりのいいノイズがほどほどのダウナーとともにスルーっと入ってくる。前作『IV』も最高なので是非!
3.Thomas Vent - Old No.1
この、Glitch Hopというジャンルは結構飽和してて、気持ちの悪いアニメのセリフサンプリングとか、Kawaiiの履き違いとかが台頭する感じになっていると大きな偏見を持ちつつも見守っているけど、こいつは違う!
飲めないけどウィスキー最高!みたいな感じ
4.Prince - 'Mary Don't You Weep' (from ‘Piano & A Microphone 1983’)
天才の未発表音源。たぶん声とピアノでマイク一本突っ立てて録った感じなんだろうけど生感にやられるし上手ぇ〜色々。
5.Jorja Smith - Where Did I Go?
かわいい。かっこいい。
6.Oliver Heldens - Freak Out
BASS HOUSEってジャンルも最近好きでずっと探してるけどOliver Heldensはいつもフレッシュ。ピカチューの声サンプリングの曲とか。
Nile Rodgersのカッティングはフィルターかけても何しても最高だし一生リピートできそう。
7.deadmau5 - Drama Free (feat. Lights) [Chris Lorenzo Remix]
deadmau5とかデッドマウファイブ?って読むぐらいに興味がなかったんだけど、Chris Lorenzoパイセンの素敵2stepリミックスになってくるとこんなにもアガってしまうんだなーと。
8.Basic Rhythm - E18
こういうすっかすかなトラックを作れる人に個人的にはセンスを感じる。レイヤー重ねてコンプかけたら音圧は出るけど、この緊張感は生まれないし。過剰じゃなくてもこんなにベース響くやん!みたいな。
人間本来の踊りたさを最大限に引き出す系。Too Muchは良くない。
PharellとかTimbalandが昔手掛けていたようなヒップホップにはこの緊張感があるから好き。
9.LSDREAM - OBLIVION
Wakaanっていうレーベルの宇宙人。Mr. BillとかBLEEP BLOOPとかAu5とかレーベルメイトにも最強のお友達多数の宇宙人。
Too Muchは良くないと言ったけどこのハイファイで空間を縦横無尽に駆ける音を聞けるっていうのはやっぱ現代人の特権。音圧の権化。
10.MUSE - Pressure
3人組の地球最強人力宇宙メーカー。MVではBack to the Futureオマージュがあったり昭和生まれ大喜び。最近80'sオマージュとかに弱い。Stranger Thingsとかほぼぶっ通しで見ちゃったし。
Stranger Things劇中で履かれているスニーカーがNIKEのコルテッツかブルインかでRedditが小盛り上がりしていたのを密かにニヤけながら見ていたのは秘密。
コルテッツ
ブルイン
11.EARTHLESS - Black Heaven
カリフォルニア!ストーナー!サイケ!オラー!ギター!聞け!
気持ち良さのゴリ押し。
誰かがロックやパンクはラップミュージックに食われてしまったって言ってたけどこれ聞いても同じこと言えんのかよって。何かしら悪いことしてる時に聴きたい(しないけど)
12.Fu Manchu - Intelligent Worship
カリフォルニア!ストーナー!サイケ!が合言葉になってたかもしれない2018。
この投げっぱなしのヴォーカルと、ファズ大好きおじさん的にこういう鳴りはとても好みです。
13.Superorganism - Something For Your M.I.N.D.
7人ぐらいの結構多国籍な感じのバンド。途中入る韓国語とか、りんごをかじる音のサンプルとか丁度いい〜ってなる。ライブでも実際にりんごをかじったりするから面白い。
14.Childish Gambino - Feels Like Summer
世間的にはThis Is Americaって感じだったけど、アメリカ住んでないしあっちの世の中の問題とかいまいち本質は理解できないし、全然はまらなかった。でもこっちは刺さった。
Childish Gambino=Donald Gloverっていう名前の役者なんだけど、主演してるAtlantaがめちゃくちゃ面白い。そのドラマも風刺系なんだけど。。多分。。
ちょっと前に作ったChildish Gambinoのリミックス。
15.Joji - CAN'T GET OVER YOU(ft. Clams Casino)
Jojiは前作のJazzy Hiphop然としたアプローチも好きだったけど、このクラウドラップとか相当いろいろなフィルターを通過してきての程よいキャッチーさがとてもよかった。
Clams Casinoも昔相当に聞いたし嬉しい組み合わせで大喜び。
16.Teenage Wrist - Stoned, Alone
なんかどことなくハードコアとかシューゲイザーを感じるけど結局結構まっとうにギターロックって感じで新鮮。なぜかThe Pains Of Being Pure At Heartっていうクソ長い名前のバンドを思い出した。どうでもいい。
17.Superchunk - What A Time To Be Alive
もう30年ぐらいこんなスタイルでやってるのって凄い。Get Up Kidsとかもそうだけど。ジジイが頑張ってることに拍手を送ってるつもりは全くなくて、今も現役でヤバいソングライティングをカマしてることに拍手。
レジェンド。レジェンドって言いすぎると薄っぺらいから難しいよね。
レジェンド!!!
18.josh pan - take your time
多才だと思う。ゴリッゴリのベースも鳴らせるしこういう曲も書けて嫉妬しか生まない。ただ、あんま顔はよくないのにインスタでイキってるのはちょっとなーと思う。
19.ICEKREAM - Belini's(ft. Majeed)
Troyboiによくくっついてくる人。気づいたらTroyboiよりよく聞いてる人。
20.The Internet - La Di Da
リリックの意味はわかんないけど、このモッタリしたビート感につられてLa Di Da La Di Daってよく家のキッチンで歌ってるぐらいには好き。
21.Phony Ppl - Way Too Far
前作の最高アルバムはもう11年前か。The InternetとかHiatus KaiyoteとかMoonchildとかありがたいバンドたちありがとう。
優しい世界。
22.Mast - Evidence
Thelonious Monkのトリビュート。ピンときたらアルバム通して聞いたら良いと思う。このアルバム聴きながら飯作るととてもやばいものが出来上がる気がする(いい意味で)ボワ〜ン!みたいな。
23.Quicksand - Multiverse
硬派過ぎず軟派過ぎずの一番良い塩梅。
24.Turnstile - Generator
1曲目で触れたTRAPPED UNDER ICE以降2011〜2015年ぐらいまで自分的にハードコアに当たりが無かったんだけど、この人たちのお陰でまた聞いてる。
パワーコードと不協和音でしかギターを弾かない人間にとって、自分にも出来そう!みたいなのってとても大事。バンドとしてバランスが絶妙。微妙にお洒落っぽいとこも嫌いになれない。
25.Kero Kero Bonito - You Know How It Is
英語と日本語まぜて歌ったりする。かわいいゆるい。原宿Kawaii(きゃりーぱみゅぱみゅ的な)何かを感じさせる。Grimesあたりに通ずる何かを感じる。
26.Tyler, The Creator - Big Bag
2009年に初めて聞いた時から今までで一番好きなラッパー。ファッションから頭のおかしさまで大体好き。俺は藤田ニコルかTyler, The Creatorになりたい。
前作もすごく良い。何曲か参加しているREX ORANGE COUNTYも最高。
27.Bleep Bloop & Tsuruda - Tremors
近からず遠からずで、ゴジラのテーマのサンプリングの曲にハマる傾向がある。(これとかこれとか)この全体通してレーテンシー下げたような質感はTsurudaの仕業(多分)どちらも最高に素敵なトラックしか作らない。
28.Pigeon Hole - Dodge Ball
イントロのガバキック風な音でやられてしまう。西海岸で盛り上がってるWest Coast BASS(そのまんま)っていうムーブメントがあるらしく、そこを個人的に結構楽しんでる。アイディアが面白い人が多く感じる。
29.BHAD BHABIE - Hi Bich
15歳の不良少女。
肩書きインターネットセレブレティ。
30.YOB - Ablaze
たぶんこれもストーナーと呼ばれるんだろうと思う。このテの音楽にしては多幸感が広がる。爆音でぼーっとしながら聴きたい。
ストーナーはとても好きだけど行き過ぎるとこうなる。
31.1788-L & Totto - F U L L / B U R S T
大好きハイファイ宇宙系。
32.SiR - Something Foreign ft. ScHoolboy Q
めっちゃスカしてる気分の時聴く。自分イケてると勘違いできてめっちゃ気持ち良い。たまにはいいでしょそんな時も。
33.Post Malone - rockstar ft. 21 Savage
このひととかLil Peepとかめちゃ売れたから誰かはロックやパンクはラップミュージックに食われてしまったとか言うんだよねきっと。
Post Malone自身元々メタルコアバンドやってたり、ライブでblink−182かなんかをカヴァーしたりしてる。ジャンルで言うとEMO TRAPとか呼ばれるらしい。なんだよEMO TRAPって。ウケる。
White Iversonの時太ってるなーとしか思わなかったけど今は結構良いと思ってる。
34.A$AP Rocky - Praise The Lord (Da Shine) (Official Music Video) ft. Skepta
Skeptaがかっこよすぎ。
35.Travis Scott - SICKO MODE ft. Drake
イントロからいいなーって思って1:00過ぎからなんじゃその展開ってなるけど気づくとリピートしてる。スネアがめちゃ良い音。どうなってんのこのスネア!
よく聞くオートチューンゴリゴリのYah!とかStraight Up!って言う声ネタは大体Travis Scott。今度出るJordan1のこいつモデルがほしい。
36.$UICIDEBOY$ - Carrollton
良いダウナー。
37.Polyphia - G.O.A.T.
めちょくちゃうまいバンド編成なんだけど、なんらかのTRAPインスパイアエッセンスを感じる。ギター2本からベース、ドラムへソロ回ししてくみたいな展開が面白い。しかもそれなりのイケメン。ずるくないか?
38.scarlxrd - BERZERK.
EMO TRAPと言われてるやつがもっと激しくなってった果て。この人はメタルバンドやってたらしい。とにかくアガるから聞いてて面白い。
39.GHOSTEMANE - FLESH
上のやつとほぼ同じ解釈で間違いないです。
1:19という短さとバカみたいな曲展開とバカみたいなベースの鳴りがとても楽しい。
なにそのツーバス展開!!バカじゃないの?
40.Bone Crew - Back It Up
これは上2つの逆パターンというか、バンドの人がTRAPに寄せてった果て。2MCで叫んでるのはAttilaってメタルコアバンドのヴォーカル。曲的にはサンプルとかドラムパターンは地味だけどDjentっぽいギターリフとか発想自体がとても馬鹿馬鹿しくて好き。
Attila自体がバカっぽい。Pizza賛歌の曲とかあるし。
41.Code Orange - The Hunt ft. Corey Taylor
Corey Taylorはslipknotの人なんだけどそこはどうでもよくて、Code Orangeが最高。このメタリックな質感を同期で鳴らすけどがっつりハードコアなとことかドラムヴォーカルなとことか。
後半のブレイクダウンで崩壊してくのがめっちゃ脳内麻薬出るな〜嬉しいな〜。
42.Antagonist A.D - No Justice
聞いてて、自分、強くなった?と、錯覚する系。
サイヤ人が強くなっていった結果、髪が青くなるのには納得いかない。
43.Belmont - Empty
意外と手数が多くて聞いててふーんってなる。さわやかさはほどほどに胡散臭さがなくてとてもいい。このアルバムのどこかでもTRAPアプローチの曲があり、とても時代を感じる。
44.Parkway Drive - Prey
数年前まではゴリッゴリだったけど経年変化でこういうハードロックっぽいアプローチをしてくるようになった。Youtubeのコメント欄でDad Coreとかイジられてるけどストレートにこういうサウンドで勝負する彼らをずっと応援したい。。好きです!!
45.Vein - Virus://Vibrance
2018のハードコアのベスト。イントロのAmen Breakの使い方とかWhammyつかって2オクターブぐらいキュイーンしちゃう感じ。次世代感が強い。それにプラスしてBostonのバンドらしくカオティックさが強い。
目ん玉ほじくり出すMVにはとても感動した。
46.VCTMS - Was It Worth It? Ft. Patrick Somoulay Of Reflections
2018のハードコアは、上のVeinもそうなんだけど自分の大好きなKornとかDeftonesとかの所謂Nu-Metal的なアプローチが垣間見られる作品が多かった気がする。そういうのくるとなんか一周したなーと思って。
47.Pink Sweat$ - Honesty
最後の最後でめちゃくちゃ調子良いのに出会ってしまった。
その名もPink Sweat$。MVで大体ピンクのスウェット着てる。そのまんまじゃねえか。
ビートに疲れた時に…ep通してサーフミュージックっぽい曲調とか織り交ぜつつも現行のindie R&Bな感じがとても心地よい〜
2018年リリースに特化して曲を集めている間に、懐古厨はクソ!と言っていた友達の言葉と、ヒップホップは歴史の勉強だよ。と言っていた地元のDJの先輩の言葉を思い出した。
ファッションでも音楽でも流行のサイクルはただ回っているに過ぎないのに、焼き直しを嫌がる。その為にメディアとかがリヴァイバルなんて聞こえのいいワードを放り投げてくるんじゃないかと思ってる。
新しいものが素晴らしいという概念に捉われすぎ。だと俺は思う。
スニーカーでも音楽でも最近とにかくリリースが多い。情報過多だと思う。そういう意味では過去のアーカイブも現在のリリースも情報量としては変わらない気もする。簡単に見つけられるかそうでないかの違いだけで。
ジャンル論争とか、機材に頼ったDJをすることが叩かれたりすることが2018年現在でもなくならない。
例えば
Spotifyと連携して、音源を持っていない人もDJできる問題。とか、PCDJのSYNC問題。とかで論争が起きることがとても多くて悲しい。
個人的にはめっちゃ素晴らしい!と思ってる。
どこでも誰でも簡単に踊れることが何より素晴らしいだろ!そりゃ戦争なくならないわ〜って感じがする。
機材も音楽も過去があって今がある。真面目に不真面目にもっと今を楽しみたい。
Wu-Tang好きもLil Pumpが好きも2019年も楽しく踊れますように。
2019はこちらから
2020はこちらから
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