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写真と民俗【長野県・貧乏神とミミズ神社】

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どうもメダカです初めましての方は初めまして。
今回は地元長野県にある変わった神社を二つ紹介します。


蚯蚓神社

全国に変わった神社は数あれど、ミミズを祀った神社はかなり珍しい部類に入ると思います。
長野県長和町にある神社で、漢字で蚯蚓(ミミズ)と書き、蚯蚓神社(きゅういん・じんじゃ)と読みます。

小さな集落の間を抜けて山に入っていくと、プレハブで建てられた蚯蚓神社があります。

地元ではきゅういんが訛って、おきん様と呼ばれています。

これが蚯蚓神社です。
大昔、大雨が続き山で長さ一尺程(約30cm)の大ミミズが大量に死んでしまいました。
その後大流行したコレラや腸チフスがミミズの祟りとされ、
ミミズの供養のために【蚯蚓大権現】として祀ったことがはじまりだそうです。

コレラの流行時期という事なので、江戸時代末期から明治時代ごろに祀られた事が分かりますね。

床になんか気になる物があります。
これはミミズ神社のご神体らしいです。
なんとも味わい深い御神体。
パッと見馬鹿デカいマッチもしくは鉛筆にしか見えませんがミミズです。

蚯蚓神社の看板にも隠れ蚯蚓がいますね。

ちなみにGoogleマップで案内された、とおりに向かうと神社にたどり着けず、民家に突っ込んでしまうので注意が必要です。

貧乏神神社

続いて貧乏神の神社です。
誰もが知っているけど、本当に貧乏神を祀った場所がある事を知っている人は、少ないと思います。
しかも貧乏神が祀られている神社は、味噌蔵の中にあるんです。
ちょっと意味が分からないと思いますので実際に見て行きましょう。

貧乏神神社は長野県茅野市にある発酵パークの中にあります。
※入場料無料

中に入っていくと実際に味噌を作る工場機械が置かれていて、ここに神社があるとはとても思えませんね。

更に進んで行くと味噌樽が並んでいます。

味噌樽の脇を見ると唐突に貧乏神神社が現れます。

なぜ味噌蔵に貧乏神神社があるのか?
HPより

貧乏神神社は参拝方法が変わっています。
①貧乏神の前にあるご神木を3回木の棒で叩く
②続いてご神木を3回蹴る
③貧乏神に豆を投げつける
④最後におかめに参拝

参拝というか節分の豆まきですね

これがご神木です。
三回叩いて、三回蹴ります

続いて貧乏神に豆を投げつけます

貧乏神への参拝が終わったら、続いておかめの顔を撫でます。
だけど、結構汚れていて触りたくないですね・・・

まとめ

いかがだったでしょうか?
全国的に見ても結構変わった神社二か所の紹介でした。

貧乏神なんか参拝して大丈夫なのか?と思われる人もいると思いますが、日本では厄災の神様でも、ちゃんと祀られれば厄災から人々を守る守り神になってくれます。
貧乏神だって祀られれば、貧乏から人々を守る福の神になります。
【禍を転じて福と為す】ってやつですね。

長野に限らず日本には変わった神社がまだまだあります。
貴方の地元にも探せば変わった神社があるはずです、
興味があれば是非探してみてください。

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