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JW178 導かれし者たち

【孝霊天皇編】エピソード33 導かれし者たち


第七代天皇、孝霊天皇(こうれいてんのう)の御世。

すなわち、紀元前246年、皇紀415年(孝霊天皇45)。

孝霊天皇こと、大日本根子彦太瓊尊(おおやまとねこひこふとに・のみこと)(以下、笹福(ささふく))は、暴れまわる鬼(賊)を鎮定するため、遠征に赴いた。

遠征の地は、現在の鳥取県西部、伯伎国(ほうき・のくに)である。

地図(伯伎)

そして、前回は、大倉山(おおくらやま)での戦いを紹介させてもらった。

あれから後のことか、それとも前のことか、5月を迎えようとする季節。

ヤマトの地で、新たな騒動が巻き起ころうとしていた。

渦中の人、日嗣皇子(ひつぎのみこ)こと大日本根子彦国牽尊(おおやまとねこひこくにくる・のみこと)(以下、ニクル)が困惑の表情を浮かべる。

ニクル「お考え直しくださりませ。」

ニクルの面前には、生母、すなわち、大后(おおきさき)の細媛(くわしひめ)(以下、細(ほそ))がいる。

系図(ニクルと細媛)

細「わらわは、決めたのです。」

ニクル「勝手なことを申されても困りまする。」

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