10話: 国立大学医学科を合格した吃音受験生への配慮の診断書
おはようございます。ニッチな吃音の話題提供する医師の菊池です。
吃音があると面接に不利なのではないか、と心配する本人や親御さんはいます。また、学校の先生も、心配に思うかもしれない。
でも、今年、1月の共通テストで失敗した!と思っていて、面接で結構吃音が出て、
「落ちたな(不合格)・・・」
と、思っていた受験生が
なんと
国立大学の医学科に合格できました。
推薦入試だったので、高校の内申点が良かったのと、本人の頑張りがほとんどだとは思います。
以下のように、私が診断書を書きました。
ポイントは、
1.面接の時に吃音が出るけど、普段は面接より吃音が少ないこと
2.入退室の挨拶、自己紹介が苦手なこと
3.吃音症は2016年の「障害者差別解消法」の対象疾患
4.寛容な聞き手の姿勢、時間的な余裕の確保で十分
5.将来、自信を持つと、必ず流暢に話せる時間が増える(過小評価しないで)
吃音のある本人は
「診断書であらかじめ吃音のことを伝えていたので、安心感はありました。」
と言っていたので、少しは診断書の効果があったのだろうかと。
別の吃音のある子でも、面接のある私立中学校にあらかじめ合理的配慮の診断書を提出して、合格したとの連絡がありました。
法律は知っている人が得をすると思っています。
法律に基づいた吃音支援
今後も紹介したいと思います。
吃音に対する情報が将来の不安の軽減につながります。
では、また。
4.5, 10.2
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