読書note ⑧ 賢者の書
【タイトル】 賢者の書(新装版)
【著者】 喜多川 泰
【ツール】 audible
【読了日】 2022年11月
オススメ度 ♡♡♡
いわゆる自己啓発本のジャンルに入るのかもしれないが、ファンタジーの要素が多く、軽やかな一冊。
「賢者の書」を手にした男の子が旅をしていくストーリーなのだが、その不思議な書の存在がミヒャエル・エンデの「はてしない物語」を思い出させて嬉しくなった。
「はてしない物語」を読んだのは小学生の頃だったが、生まれてはじめて「読み終わりたくない」という感情を知った本だ。
そして、様々な賢者に出会いその都度学びを深めて行く様子は、まさにサン・テグジュペリの「星の王子さま」のようだ。
これも、大好きで原語で何度も読み返した一冊である。
私の人生においてかけがえのないこの二冊を思い起こさせるのだから、もう少し♡の数が多くても良さそうなものだが、その二冊と同等のインパクトはないし、内容としてはやはり自己啓発本の範疇に入るので、そこまでの感動はない。
感動はないが、自分の人生を有意義なものにするために必要なことが明確に描かれていてわかりやすい。
ストーリー仕立てで読みやすく、すんなりと読み進められる構成も魅力的だ。
特に、「その気になれば自分以外の全ての人から学ぶことができる」というメッセージは心に強く響いた。
ゴリゴリの自己啓発とかはちょっと。。という人にはオススメの一冊。