「やってみた」が生んだ3つの商品【しごたの3】
前回のノートでは「いままでやったことがないことに挑戦し続けることの大切さ」を説きました。今回の内容も、伝えたいメッセージは同じです。
成功の影にはもちろん「努力」がありますが、努力したからといってすべての人が成功できるわけではありません。成功には「運」――すなわち偶然も必要です。
しかししかし、そこで「運」をあきらめてはいけません。運は自分で増やすことができます。どうすればいいか? それは「挑戦し続けること」です。とにかくいろいろなことをやりまくっていれば、それだけたくさんの偶然に出会えます。つまり、それだけ幸運にめぐり合うチャンスも生まれるのです。以下、本書に紹介されているエピソードを3つ、紹介しましょう。
以下の話はいずれも、「どうなるかよくわからないけど、やってみた」ことばかりです。
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アトランタにジョン・ベバートンという薬屋がいました。彼はいろいろな薬を取り扱っていましたが、ある日、とある頭痛薬が減っているのに気づきます。調べると、従業員が勝手に飲んでいたのです。頭痛がするわけでもないのにどうして薬を飲んでいたのかと尋ねると、従業員は答えました。
「この薬、水で薄めて飲むとすごくおいしいんです」
べバートンも飲んでみると、確かにおいしい。そして彼は「水ではなく、炭酸水を入れたほうがおいしいかもしれない」と思い、試してみました。やはりこちらのほうがおいしくなり、このソーダ水入りの頭痛薬は現在、「コカ・コーラ」という名前となって、世界中で飲まれています。
★★★
マサチューセッツのとあるホテルで働いていたルーク・ウェークフィールドは、クッキーを作るのが仕事です。ある日、チョコレートクッキーを作ろうとしたのですが、あまり時間がありませんでした。
そこで彼女、チョコレートを溶かさず、刻んでクッキー生地に混ぜ込んでみたのです。こうすれば、焼いている間にチョコが溶けてチョコクッキーになるだろうという目論見でした。
しかし、結果は大失敗。チョコはまったく溶けず、クッキーの中にチョコレートの塊がゴロゴロ入った変なものができあがりました。しかし、食べてみると意外においしい。これが、世界で初めて「チョコチップクッキー」が生まれた瞬間でした。
★★★
19世紀、あるドイツ人がアメリカにわたりました。カリフォルニアがゴールドラッシュに沸いていたので、帆船にいろいろな商品をつぎ込んで、カリフォルニアで売ろうともくろんだのです。商売は大成功し、船は空っぽに。そんなとき、とある採掘者の男性が尋ねました。
「ズボンはないかね?」
もう商品は全部売ってしまったので、手元には何もありません。しかし、丈夫なズボンが品薄になっていることを知った男性は、船に使っていた帆の布を使ってズボンを作ってみます。この丈夫なズボンはたちまち評判になりました。
彼の名はリーバイ・ストラウス。アメリカを象徴するファッションアイテム、「ジーンズ」の生みの親です。
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そう、あなたが「ちょっと試しにやってみたこと」は、もしかすると将来、日常生活に欠かせないものになるかもしれないのです。(つづく)
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『まんがで変わる 仕事は楽しいかね?』
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