例え空が狭くなっても

画像1 サンパウロで結婚式を挙げて6年ほど経った22年前、賃貸のアパートから当時新築だった、今のこのアパートに引っ越しをした。生後4ヶ月だった娘も一緒の引っ越しで、準備や後片付けも大変だったことが思い出される。
画像2 15階建ての8階で、さほど高層階でもない。でも、もともと高台に建つ立地条件で、引っ越し当時から今もベランダからの眺望を日々楽しんでいる。これは日の出のマジックアワーの空模様。放射線状に広がる太陽の光芒が美しい。
画像3 同じく日の出の様子。同じ時間帯でも日によって空の燃え具合、グラデーションが微妙に違ってその度に息を呑み、決して見飽きることがない。
画像4 遠くに霞んで見える山もまた美しい。
画像5 先日の満月の日は生憎の曇り空だったので、その翌日にシャッターチャンスを狙う。風が非常に強く良く晴れた日だったが、気温は6℃、体感温度は2℃だった。
画像6 夕焼け空もまた美しいものだが、朝日と違い日が沈むまでを見届けることが出来なくなった。その理由は...。
画像7 我がアパートの隣りから裏の通りに突き抜けて建設中のアパートのせい。これは一年半ほど前に、我が家のリビングと反対側(洗濯物干し場)の窓から撮影した建設現場の様子。パンデミック以来、サンパウロ は空前のアパート建設ブームとなっている。治安の悪化から一軒家からアパートに住み替えるのか、はたまた投資目的か。道を歩くとあちこちで建設中のアパートを見かける。
画像8 これは同じ窓から見た最近の様子。アパート建設当初の爆音はすっかり止み、入居もさほど先のことではないように思われる。地震が全くないこの国では、アパートがいとも簡単に建てられてしまう。夕日はこのアパートの裏側に沈むことになっている。ちなみにブラジルでも太陽は東から昇り西に沈むが、太陽に向かって立つと右から左に移動して見えるのは北半球とは逆である。
画像9 見届けることは出来ないが、このアパートの向こう側に太陽は沈む。
画像10 ベランダから見える眺望も、我がアパートより数歩分歩道に突き出て建つアパートにより若干遮られる。
画像11 これは引っ越して来たばかりの頃のベランダからの眺め。
画像12 こちらは今朝の様子を同じようなアングルで撮影したもの。一見大きな違いはないようだが、写真中央付近に並んでいた家々の住民は立ち退きをして、その場所はアパート建設のためにすでに更地となっている。娘が2歳くらいの頃、お散歩の友だったGuilherme君とおじいさんもいつの間にか居なくなってしまった。
画像13 時の経過とともにひとも、見える風景も変わっていくのは仕方のないこと。分かってはいてもちょっとセンチメンタルになってしまった土曜日の朝。例え空が狭くなってしまっても我が家から見えるこの景色は宝物。
画像14 色々ありがとうございます。毎週の連続投稿の記録を更新中です。
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