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腕を磨く機会
2学期になれば、各校、または、各研究団体において「授業研究会」が予定されていることでしょう。そして、授業の公開に臨まれる先生は、それに向けてこの時期から備えておられることでしょう。研究主題やターゲットに果敢にチャレンジする授業、みなで協議できる授業となるといいですね。
この9月・10月は、私自身、若い先生方の育成に力添えをする仕事(当該学校への訪問指導)が増える時期でもあります。若い先生の授業を参観させていただいて、プロとしての授業の腕を磨き合える機会です。若い先生にとっては、絶好の研修の機会とはいえ、労力とストレスのかかる機会とも言えます。
若い先生が、工夫してねばり強く作成した学習指導案。訪問では、それを手元において、その先生の授業を参観させていただきます。
この記事では、
授業を参観させていただく際に、私が心がけていることについて、次に示します。
まずは、
超多忙な中にあって、授業の公開へとその歩みを進めていただいたその先生への「敬意」と、ともに学べることへの「感謝」です。
そして、
私の目標は、「あしたの授業」をひとつ上のものに変えていくこと。または、そのきっかけをつくることです。
私が意識することは、「自分事」の意識。「助言者」「評価者」の意識ではありません。「自分ならどうできるか。どう指導するか。」の意識です。
公開される授業で、私は何をみるか。
授業者の指導ぶり以上に、子らの姿をよく観(み)ること。
なぜなら、その姿がうまれる理由や背景を分析・考察することが、その授業における指導者の指導ぶりやここまで指導のプロセスの是非を問うことにつながっていくからです。
(よって、子らの顔・まなざしなどが見える位置から参観します。)
そして、
授業に係る協議の場(授業者とのディスカッション)で、私が真っ先に話題とすることは、授業者の「チャレンジ」が見て取れた部分について。
どんなチャレンジがあったか、そのチャレンジが持つ値打ちはなにか、そのチャレンジの成果と課題は…。授業の中に細かな改善点があったとしても、何をさておきこのことを子らの姿をもとに話題とします。
読者の中に学校の先生がおられたら、この先行われる「授業研究会」をどうか充実させましょう。私の上記の臨み方も、参考にしてみてください。
また、研究協議では、学んだことや課題点などについて、すすんで発言しましょう。そのことが、「自分事」への意識を高め、協議の質を高め、教師としての腕も磨かれていくのです。
そして、次はご自分の授業を公開しましょう!次へのバトンを託されたと考えるのです。子らにも求めている「切磋琢磨」の体現ですね。
切磋琢磨の「楽しさ」を指導者として知っていることが大切です。
また、
私は、授業をみた後にあれこれと議論・アドバイスをするより、授業を計画するプロセスの場にこそ一緒に臨めたらと考えます。授業前の「ああや、こうや」がとても大事だと思うからです。
いっしょに勉強しましょう。