【文章術】意見を主張したいときは「私たち」を使うとベターな理由。
柄にもなく、今日は文章術について書く。
少しでもどなたかの学びになればうれしい。
すでにご存知の方は、復習がてらご覧あれ。
さて、
私の文章には、
「私たち」というワードがよく登場する。
それはなぜか? をこの記事で解説してみたい。
「は? なんのこっちゃ?」と思う方のために、まずはちょっと、ニュース風な文章を並べて書いてみることから解説を始めたい。
以下の〈例文A〉と〈例文B〉、内容はほぼ同じ文章なのだが、そのどちらが好印象かを意識して読んでいただきたい。
いくよ?
どちらが好印象か? である。
念のためもう一個。
〈例文A〉と〈例文B〉、
どちらの印象がいいだろうか?
スッと頭に入ってくるのはどちらか?
言わずもがな〈例文B〉だろう。
何かを主張するとき、または、読者さんに何かを訴えたいときに「あなた」というワードを使用すると、途端に書き手が上位に立っているかのような印象を与えてしまう。
まるで先生かのようだ。
そう、〈例文A〉はどこか上から目線で、先生のようで、つまりは他人事に聞こえる。書き手と読み手には距離感がある。
ところが「私たち」を使うと、どうなるか。
書き手と読み手の立ち位置が
フラットになるのである。
「みなさん、そうですよね。
私もそうですよ、エヘヘ」
という、寄り添うかのようなイメージを与えることができ、話がスッと入ってくる効果がある。
要は、距離がぐっと縮まるのだ。
「You(あなた)」でも「I(私)」でもなく、
「We(私たち)」である。
この「Weメッセージ」が重要だ。
もちろん「あなた」というワードが効果的な場面もある。が、私はプロでもない三流なので、それがふさわしい場面が浮かんでこない。
たとえば、以下の記事。
私の毎日投稿1発目の記事である。
タイトルを見てみよう。
これが「あなた」になるとどうなるか。
「お前に言われたくない」である。
「あなた」を「私たち」に変えるだけで、
文章から伝わってくる心象がガラッと変わる。
「You」でも「I」でもなく「We」が重要だ。
この過去の記事もそう。
これを私個人の話として、自己を内省するための「Iメッセージ」にするならタイトルはきっとこう。
うーん、悪くはないけどなんかしっくりこない。
「お前の自分語りは読みたくない」
という声が聞こえてきそう。そこで、誰かに呼びかけるために書くなら、タイトルはこう変わる。
…うーーーん、違うなぁ。
これだとまだ「Youメッセージ」だ。「いや、別に一生懸命な人を応援してるわけじゃないし」となってしまい、記事をタップすらしてもらえなさそう。
てなわけで、こうする。
うん、これなら、ぽいぞ。
読んでいただけそうだ。
しかもこの「私たち」というワード、とかく自分語りになりがちな主観的文章を、客観的文章に変換してくれるマシーンでもあるのだ!
つまり、
「私はこうなんですけど、みなさんもそうですよね、じゃあ、話を進めますね」という共同体意識が「私たち」というワードに隠れていると言える。
自分語りを他人に委託するような効果が
「私たち」にはあるのであーる!
ちなみにこの「私たち」というワード。
恋人や夫婦でケンカをしたときにも、
使いたいワードである。
どういうことかって?
「私たち」って、すげぇ!
全員を巻き込んで味方を作る魔法の言葉!
てなわけで、これはプロから見れば「何を今さら」な内容である気はするのだけれども、頭の整理がてら書いてみたぞ。
よーくご理解いただけていることを祈って!
それでは素敵な「私たち」ライフを!!
れっつ! ウィーアー!
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