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いつも心にドモホルンリンクル。

ドモホルンリンクルと聞くと、お昼のワイドショーのCMでよく流れているイメージ。なんかよくわからないけどお肌に良さそうで、CMでは「今すぐお問い合わせを」とやさしく言ってくる。

だれが買っているんだろう。


CMは「ドモホルンリンクルはリピート率93%です」と静かに言う。一度手にすると手放せなくなるのか。ドモホルンリンクルは全国にユーザーが23万人いるらしい。

23万人といえば、大体北海道の函館市の人口と同じくらいで、長野県でいえば松本市の人口とほぼ同じ、長崎県でいえば佐世保市と同じくらいだ。

すごい数だ。


噂によるとドモホルンリンクルの値段は高いと聞く。ドモホルンリンクルは2人に1人が10年以上使っていると聞く。CMでそう言っていた。

ドモホルンリンクルが素晴らしいのは「無料お試しセット」を提供している点である。ハードルが下がる。試してみようかなと思えるじゃないか。しかし、過去のドモホルンリンクルのCMを思い出してみると、こんなことを言っていた記憶がある。

「残念ながらドモホルンリンクルは、初めての方にはお売りしておりません」

えっ、じゃあどうしてこのCMを? と子ども心に思ったような。いまになって思えば、これは明確なイメージ戦略だ。


ドモホルンリンクルを販売しているのは、熊本に本社を置く再春館製薬所である。この会社の売上は約272億円。このうち約9割がドモホルンリンクルの売上らしい。おそるべし、ドモホルンリンクル。

売上272億円、リピート率93%、ユーザー数23万人、2人に1人は10年以上使用、これらの情報から客単価だとかを割り出せそうな気もするけど、ちょっとそんな情熱はない。


CMを見ながら妻と話す。

「ドモホルンリンクルって、どんな人が使っているんだろうね」

「わかんないなぁ」

「使ってる人みたことある?」

「ない」

生まれてこのかた、ドモホルンリンクルを使っている人を見たことがない。これだけ名前を知ってるのに、実際のユーザーを見たことがないものもなかなかない。

でも、たぶんすごいんだと思う。

ドモホルンリンクルはすごいんだと思う。


だって、昔からずっとCMやってるもん。


〈あとがき〉
Wikipediaによると、ドモホルンリンクルの商品名は造語で、ラテン語の「抑制」を意味する「Domo(ドモ)」、ドイツ語の「角層」を意味する「horn(ホルン)」、英語で「シワ」を意味する「Wrinkle(リンクル)」の3つの言葉の組み合わせだそうです。天才的なネーミングセンスです。今日も最後までありがとうございました。

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