【仕事論】人生が永遠に続くなら。
人生が永遠に続けばいいと思っているタイプだ。
永遠は無理までも、もしも人生2周目を送れたら、こんなに簡単なゲームもないのにな、と思う。
もしも永遠に生きられるようになったとしても、それはあまりにも長い(というか終わりがない)わけだから、途中で冷凍保存のようにこの身体がコールドスリープ状態に入れる技術が生まれると思う。というか、もうあるのか?
永遠に生きられるようになると困るのは「お金」の問題かと思うが、例えば100年のコールドスリープ状態になったとして、保有資産を適切なポートフォリオに分配すれば、いわゆる「複利の力」で保有資産は指数関数的に増える。
この言葉を残したのは、かのアインシュタインだが、私の前職である保険外交員時代に登壇したいくつものセミナーでこの名言を引用した。
すると、会場にいるみなさんは「ほえ〜」という反応で、理解してんだかしてないんだかよくわからなかった。
100年のコールドスリープ状態にあったとしても、私たちが眠っているあいだにも社会や経済は回るわけだから、複利の力で資産は伸び続ける。
例えば元本10万円があったとして、
それを年利6%で運用してみよう。
期間は100年だ。
計算式はこうらしい。
要するに、複利の力が働く銀行口座に10万円を預金する。それを100年ほっとく。
コールドスリープ状態から目覚めたとき、10万円は果たしていくらになっているんだろうか、というシミュレーションゲームだ。結果は以下の画像のようになる。
10万円を100年複利運用すれば、
3,974万4,232円になることがわかる。
約397倍だ。すごいな複利。さすがアインシュタイン。これなら喜んで100年のスリープに入る人が続出すると思う。
きっと高いんだろうなぁ、コールドスリープ。きっと、伸びた金融資産の半分を手数料として払う、みたいなビジネスになりそうだけど、業者のもとにキャッシュが入るのは100年後だからなんとも言えない。とにかく偉大なり、複利。パワーオブ複利。
仮に私が情報弱者向けのビジネスをしている人間だとしたら、この記事にはおそらく資産運用に関するなんらかのバナーを貼って、アフィリエイトでチャリンチャリンするようなものだけど、それはしない。というかやり方がわからない。
いま書いたような「こんな未来が待っているのではないか」と言ったのはnoteの深津さんだから、私はそれを引用したまでなのだけど、せっかくならここからもう少し疑問を提示してみたい。
人間の成長は複利運用か?
複利の力は、時間が経過すればするほど、
指数関数的に大きくなる。
1年で運用するよりも10年。10年よりも20年。20年よりも50年。50年よりも100年。
時間が長ければ長いほど、
エネルギー(みたいなもの)は増大する。
では、私たち人間はどうか。
1年、2年やそこらで大きくは変わらない。大きくは変わらないけど、でも小さくは変わっている。
では5年、10年では? そりゃ初期値よりは変わっているだろう。おそらく大きな差だ。だって、赤ちゃんだったら、喋ることも立つこともできなかった子が、喋り、駄々をコネ、走り回る年数だ。これは大きな変化。
社会に出てからはどうか。
新卒社員は入社から半年以上が経過している。果たして大きく変わっているだろうか? うーん、大きくは変わっていなさそうだ。でも大小あれど確実に言えることは、少しずつ成長している、ということだろうなぁ。
これが10年、20年、30年選手になれば、
もうビジネス戦闘力はすんごいことになる。
主婦力もきっとそうだ。
子育て力みたいなものも同じだ。
長い目で見る。
要するに、短期で物事を見ていては自分の成長は実感できない、ということであるね。初期ポケモンでいえば、まだマサラタウンだ。もっと長い視点を持ってみよう。
今はつらいかもしれないけれど、これが5年、10年、20年後の姿を想像してみると、いまの辛さも大したことはなくなるはずだ。
noteの毎日投稿を始めて500日が経過して、いけしゃあしゃあとしている私がいる。なんのことはない。これから60年続くものなのだから(noteさん、がんばって!)そのうちのたった1年や2年目。私もこの長い人生ではまだまだ初期段階である。
で、あるからこそ、
私は人生が永遠に続けばいいと思っている。
まだ初期段階のこの自分が、どんな地平にいるのか、どこまで届いているのか試してみたい。人類の進歩も見届けてみたい。
だから、死にたくない。
この観点でいえば、100年のコールドスリープも今のところ必要ない。100年の経験を捨てるのはもったいないんだもん。
「人間の成長は複利運用か?」という疑問については、なんとも言えない。人間は時間が経てば経つほど成長するものでもない。指数関数的には成長しない。やがて退化する。
しかも、成長が全てでもない。
脱成長派もいるから。
とりあえず、この記事でもっとも言いたいことは、長い視座で物事を見てみよう、である。
短いスパンで何かを追い求め、試行錯誤して悩みつつ、長い視座で物事を見てもいいのかもしれない。
そうしたら、たぶん楽になる。
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