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奇縁堂だより23【本の紹介:京都が舞台の小説②】

 8月に入り,ますます暑くなってきて,まさに「夏本番」といった感じですね。これからも外に出ることが危険な暑さがになる酷暑日が続きそうですね。この厚さが続くと思うと恐ろしいです…

 これだけ暑いと,以前住んでいた京都の夏と思い出します。盆地特有のあの暑さといったら…
 思い出すだけで,汗が出てきそうです!
 そこで,前回の"奇縁堂だより22"に続いて,今回も京都を舞台とした小説を紹介します。

 暑すぎて外に出ることが危ない,そんな時こそ,家やカフェ,図書館などの涼しい屋内で本を読んで過ごすのはいかがでしょうか!

紹介作品一覧

・『異邦人(いりびと)』
・『左京区桃栗坂上ル』
・『早春恋小路上ル』
・『山椒大夫・高瀬舟』
・『告白の余白』

作品紹介

・『異邦人(いりびと)』 (原田マハ : 著) 文庫, ¥400 (税込) 
 画廊の青年専務・一輝と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は,出産を控えて東京を離れ,京都に長逗留していた。
 妊婦としての生活に鬱々とする菜穂だったが,気分転換に出かけた老舗画廊で,ある一枚の絵と出会う。そして,菜穂はその絵に強く惹かれる。
 強い磁力を放つその絵の作者は,まだ無名の若き女性画家だった。
 菜穂だけでなく多くの人が人が,彼女の絵とその才能に強く惹かれ,惚れ込んでいた。
 そして,彼女の才能と美に人々は翻弄される…果たして彼女は一体何者なのか?

・『左京区桃栗坂上ル』 (瀧羽麻子 : 著) 四六判, ¥660 (税込)
 
璃子は,4歳の時,奈良の青果店の娘・果菜と仲良しになり,果菜の家で毎日のように遊んだ。それにつき合ってくれたのが,果菜の3歳年上の兄・実だった。やがて璃子は埼玉へ引っ越すが,高校進学時に大阪に移り,果菜と再会する。その頃,実は京都の大学生。
 実は璃子は,幼い頃から実に好意を抱いていた。そして,璃子は頑張って勉強して,実と同じ京都大学に進学する。同じ京大生になり,二人の距離もグッと近くなって…
 璃子が長年こころに秘めてきた恋の行方はどうなる?
『左京区七夕通東入』,『左京区恋月橋渡ル』に続く「左京区」シリーズ第三弾の作品です。

・『早春恋小路上ル』 (小手毬るい : 著) 文庫, ¥250 (税込)
 
憧れの京都の大学に合格し,新たな生活を始めた夢見る少女の“るい”。
 初めてのバイト,初めてのキスを経験する大学生活。やがて失恋,就職そして結婚,離婚と多くのことを経験しながら,“るい”は少しずつ大人になっていく…
 京都を舞台にした,大学生だった夢見る"女の子"が"女性"になっていく過程を描いた青春小説。
 詩人,児童文学作家,エッセイストとしても活躍している著者の自伝的小説です。

・『山椒大夫・高瀬舟』  (森鴎外 : 著)  文庫, ¥150 (税込)
 
高瀬舟は京都の高瀬川を運行する小船である。また,京都の咎人(とがにん)を大阪に移送するための船でもある。
 この高瀬舟で,弟殺しの罪で島流しにされてゆく男と,それを護送する同心との会話から,罪とは,貧困とは,を問うたのが本作である。

・『告白の余白』  (下村敦史 : 著)  文庫, ¥250 (税込)
 
高知で農業を営む英二には,双子の兄がいた。その兄が突然自殺した。
 残されたのは,京都祇園の老舗和菓子店京福堂の跡取りである京子に,いずれ自分が相続するであろう農地を譲るという遺書のみ。
 なぜ譲るのかも分からなければ,京子という人がどういった人なのかも分からない英二は戸惑う。
 なぜ兄がこのような遺書を残したのか?京都で兄はなにをしていたのか?
 兄の真意を探るため,英二はこの遺書を持って京子を訪ねる。京子は英二を失踪した恋人の兄だと思い込んでしまう。そして,英二は京子の喜ぶ姿に真実を伝えられなかった。
 翌日,京子と和菓子職人の密会が…京子は兄を愛していたのか?それとも…。美しき京女の正体は!


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