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【感想】『ふったらどしゃぶり』初めてBL作品読了&鑑賞
長い間、小説というものに触れてきて、生まれて初めて“BL”というカテゴリーのものを読んだ。
一穂ミチさんの『ふったらどしゃぶり』は、WEB小説マガジンでの連載を経て、2013年に文庫化、2018年に新書館ディアプラス文庫として新装版が発売された、大人の愛と性に迫った作品。一穂さんのBL代表作と謳われている。
2025年1月より、MBSドラマ特区枠で伊藤あさひさん&武藤潤さん(原因は自分にある。)W主演で実写化。
何を隠そう、私は”BL作品“というだけで自分には合わないものだと思って今まで避けている部分があった。今回読んでみたいと思ったのは、実写化で主演の武藤潤さんを応援していることと、一穂さんの作品が大好きだからだ。初めてはいちどきり、ということで、素直な感想を記しておきたいと思う。
『ふったらどしゃぶり』あらすじ(ドラマ版から抜粋)
あらすじ
家電メーカーの営業部で働く、萩原一顕(武藤さん)は、同棲中の彼女・水谷かおり(秋田汐梨さん)とのセックスレスに悩んでいた。ある日、会社で同期会の幹事を任され、店の候補を自分宛にメールしたつもりが、誤って“誰か”に送ってしまう。
届いた相手は、一顕と同じ会社の総務部で働く同期の半井整(伊藤さん)だった――。
連絡を取り合っている相手が同僚だと知る由もなく…「顔も名前も知らない赤の他人」だと思い込む二人は、いつしか本音を話せる不思議な関係になっていく。「愛する人と繋がりたい…」一顕と同様に、整も同居相手との関係に悩んでおり、幼馴染・藤澤和章(松本大輝さん)にやり場のない感情を抱いていた。
「好きだから抱き合いたい、抱いてほしい…」一件のメールから共有した秘密は、やがて心の容量を超えて溢れ出し…。報われない愛と性に翻弄される大人の恋が動き出す―。
大好きな一穂ミチさん原作 読むしかない!
そもそも、私が初めて読んだ一穂さんの作品は『スモールワールズ』なのだが、読んだきっかけはたまたま見かけたXの投稿だった。一言一句覚えてはいないがこんなことが書かれていた。
「BL出身作家さんは、感情の機微を描くのが素晴らしいのでおすすめ。凪良ゆうさんや一穂ミチさんなど」(あいまいな記憶ですみません)
凪良さんの小説は『流浪の月』で大好きになったし、これは一穂さんの作品も好きかもしれない。そう思って手に取ったのが『スモールワールズ』、『光のとこにいてね』だった。読み終わるとすぐに一穂さんの作品が大好きになり、それ以降は新刊を楽しみに読んでいる(まだ積んでるものもあるけど…)。
応援している人の主演ドラマ×一穂さん原作なんて、読まない(見ない)わけない!という思いと、「見れるかなぁ…」という思いが交錯しつつも、一穂さんの作品だから間違いないだろう!!と信じてまずは原作を読んでみることに。
結果から話すと、ものすごくおもしろかった。読み始めると止まらなくて、電車でもちょっとした空き時間でもずっと読んでいた。紙の本が全然見つからなかったからという理由で電子版を購入したのだが、電子はいつでもどこでもすぐ読めるのがメリットだなと改めて思ったしその恩恵を十分に受けた。
ここから先、ちょっと鍵をかけるイメージで有料記事にさせていただいています。プラスの感想しかないです。原作もドラマもものすごく楽しめました!!!
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