心理的安全性って何?|読書ノート
今日は最近読んでクリーンヒットした名著「心理的安全性のつくり方」のまとめと、個人的解釈を加えてお送りします。
最近よく聞く「仕事の成果に心理的安全性が効く!」ってどういうことなの?という疑問が解決します。
それではまいりましょう!
この記事を書いている人:
現職教員としてはたらく20代。教育改革や職場改革に奔走するも、心身不調により休職経験あり。教育についての自分の経験や科学的情報、心身安定に関する情報を発信しています。
心理的安全性が高いとは?
今回の内容を知ることで、どんなメリットがあるかというと‥
心理的安全性が高い職場ほど生産性が高く成果の出やすい仕事ができる。
つまりその心理的安全性を学べば成果が出やすい環境作りに従事できる。
さてこの話を理解する上でなくてはならないのが、
「心理的安全性が高い状態」とはどういうことなのか?です。
この本では心理的安全性が高い職場のことを次のように表現しています。
メンバー同士が健全に意見を戦わせ、生産的でよい仕事をすることに力を注げるチーム・職場のこと
一見すると何を当たり前なことを言っているんだと思うかもしれませんが、意外とこれができている職場は多くありません。
それを理解する上で、
まずは心理的に「非」安全な職場ってどんなところかを考えてみます。
心理的非安全ってどんな職場か?
→対人関係のリスクがある職場
対人関係のリスク?
どういうことなのでしょう?
この本によると、
自分の発言やアウトプットについて、チームの他のメンバーから「こんな風に思われるかもしれない」とか、「こういう仕打ちを受けるかもしれない」という、「良かれと思って行動しても、罰を受けるかもしれない」リスクのこと
だそうなのです。
とはいえ、よほどのことがない限り罰だなんて極端なことはないだろう。
そんなふうに首をかしげていた私に、著者はわかりやすい例を出してくれます。
下に図を引用しますね。
あれ?これ、いろんな社会人からよく聞くかもしれない‥。自分も身に覚えがあるような‥(笑)
このような対人関係のリスクに怯える心理的「非」安全性な職場では、仕事の成果に必要な行動を「主体的」にできなくなってしまうわけなのです!
リスクに怯えずチームの学習が促進!
さて、あえて心理的「非」安全な職場を見たことで、心理的安全な職場のメリットが浮き彫りになってきます。
例えば、自分が思った良いアイディアを臆せずに伝えることでチームの中に新たなものが見いだされる。
例えば、失敗を素直に伝え、チーム全体の学びに繋げられる。
このように、対人関係リスクに怯えることがなければ、結果的に仕事の成果につながっていくと言う流れなわけですね。
***
あれ、学校や学級も同じじゃないかな?
さてここまでの前提を読んだ時点で、私はあることに気づいてしまったのです。
先ほど引用した、対人関係リスクの図。
これ学校の教室にも当てはめられないでしょうか。私が担任学級や授業を通じて子供たちを見ている中で、よく子供たちの間や教員との間でこういう状況になっているのを目にします。
ここから、私は1つの仮説を立てました。
それは、学校のクラスがこのような非安全な場所であると、クラス全体での学習を促進すると言う事は難しくなっているのではないか。
と、同時にそのクラスを運営する教員に責任があると感じました。
さらに、教員が所属するチーム、職員室の心理的安全性の有無によってその状況は変わってくるのではないかとも思ったんです。
まとめ
ということで今日は、そもそも心理的安全性って何?どんなメリットがあるの?というお話でした。
一般的な社会人の皆さんにも参考になる話ですし、教師である私にとっては、職員室の中だけではなく自分が管轄する子供の環境作りに取り入れられる内容なのではないでしょうか。
自分がかなりいろいろ学べる内容でしたので、
しばらく時間をかけてこの本についてのお話ができればと思います。
今日はここまで。
🖋あとがき
ここまで記事を読んでくださった方、ありがとうございました😊
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