150年前のあなたは【ひとり散歩】
どこかで聞いた話ですが、現代の1日の情報量は江戸時代の1年分なんだとか。知らんけど。
いやしかし、今からおよそ150年前、江戸時代の情報量も、けっこう多そうですよね。それでいくと、現代の1日の情報量は単純計算で365倍…。人間の脳みその方はどのくらい進化したのか分かりませんが…もっと頭を休めてあげた方が良いのかもしれない、と思います。
さて、散歩の続きです。
ユーラシア文化館を後にして、開港資料館へ向かいます。こちらは日本大通り駅から歩いて5分程。
▼散歩前半はこちら
◆開港資料館の目的は、「まぼろしの写真家チャールズウィード 知られざる幕末日本の風景」展
江戸時代末期、開国直前に日本にやってきた写真家です。撮ったのは1868年頃。そして写真は2021年まで、発見されることなく保管されていたそうです。150年の眠り。
チャールズウィードさん、経歴にも不明な部分が多く「幻の写真家」と呼ばれているとか。幻の写真家、かっこいいな。
この方、アメリカ出身ですが中国にも頻繁に撮影に行っていて、後にハワイで事業を始め、海外で撮った写真の写真展を行なっていたそう。
鎖国している国に来るのってどんな感じだろう。
やっぱり攘夷が強い時代は当たりがきつかったり、開国前後は民衆も外国人に興味深々だった様子が写真から伝わってきます。
昔の写真って、武士とかお城ばかりのイメージだけど、こちらの展示は働く町民や農民の写真もあって、当時の生活がうかがえます。
チャールズウィードさんは一年近く滞在して長崎〜江戸まで巡り、市内観光とかもしていた様子。
この時代にこの行動力。普通にすごいしうらやましいです。どうしてわざわざ日本に来たんですか?日本の暮らしはどう思いましたか?なんて聞いてみたいかも。
展示は撮影禁止でしたが、フォトスポットがありました。
ところで、江戸時代末期の街並みは、けっこうしっかりした住宅街でした。撮られたのは港近くの街なので、それは栄えていたんでしょうけど、想像よりかなり文明が進んでいて、びっくり。
やっぱり結構な情報量があったんだろうなと。
◆展示は有料ですが、館内は入場フリー
休憩スペースには周辺エリアの開港当時の様子が分かる展示がありました。
少し座って休憩。全体に雰囲気のある洋館で、非日常に浸れる場所です。午後の柔らかい日差しが館内に差し込み、心地よい風も入ってきました。海が近い。
開港資料館は1854(安政元)年に日本の開国を約した日米和親条約が締結された場所。
中庭にあるたますくの木は条約締結当時からあったとか。
当時、外国人居留地があったエリア。周辺を散歩すると、港町の雰囲気と共にレトロな建築が点在していて、当時の面影も楽しめる、フォトジェニックなスポットです。
このエリアは観光する人、お仕事する人が半々くらいの印象です。博物館がたくさんあり、飲食店も多いので、寄り道しながら1人でぶらぶら歩くのもおすすめ。
ひとりで散歩、日本大通り編でした。
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