引き寄せの法則
あなたは、自分が思い描く未来が実現になる事を体験したことがあるだろうか?
1937年に出版され、世界中で1億冊以上販売され超ベストセラーとなった、「思考は現実化する」の著者ナポレオン・ヒル氏や、2006年に出版され、世界中で3000万部以上販売されている大ベストセラーとなった、「ザ・シークレット」の著者ロンダ・バーン氏によると、思考したことは現実になるという法則があるという。
「思考は現実化する」 著者:ナポレオン・ヒル氏
「ザ・シークレット」
著者:ロンダ・バーン氏
この引き寄せの法則がどのように起こるのか、この法則が夢やゴールの実現のためにどのように活用できるのか?紐解いていきたい。
引き寄せの法則の法則
良い事をイメージすれば➡いい現実が引き寄せられる。
悪い事をイメージすれば➡悪い現実を引き寄せる。
例えば、自分は大金持ち。受験に合格して最高なキャンパスライフを送っているなどをイメージするとそのような現実になる。
逆に自分はダメな人間だ。お金もなく、頭も良くないし、恋愛も無理とイメージすれば、そのような現実になるというもの。
脳の仕組み
我々が現実を認識する際には、全ての情報処理は脳で行っている。
視覚で景色、聴覚で音、嗅覚で香り、触覚で感触、味覚で味など5感を通じて、全ての情報が体の各部位から脳に伝達され、優先順位をつけ、意識に上るとされている。
今この瞬間、椅子の座面や床、テーブルへ意識を向けると、硬さ、温度など注意を向けると、そこで初めて、注意を向けたものに対して認識することが出来る。
これら意識の取捨選択、情報処理をしている脳の部位は、RAS(網様体賦活系)と呼ばれる部分になる。
RASは、自分の物事の優先順位を基準に、情報を意識上に表面化したり、意識から遮断したりしている。
つまり、自分が望む情報と、望まない情報を脳が勝手位に振り分けているということだ。
また、RASは、情報処理の際に、ネガティブな情報を選択してしまう個性があるので、ネガティブな思考を行うとそれが優先かされてしまう。
この、RASの情報処理機能を上手く使い、意識したい情報を優先するように脳に働きかける事で、自分が望む思考を現実にすることが可能となり、望む未来を引き寄せられるということだ。
脳へのアプローチ
どのように脳へ働きかければいいのか?
有効だといわれる手法に「セルフトーク」がある。
我々は、無意識的に頭の中で、自分自身と話をする。これが、セルトークと呼ばれるものだ。
その量なんと、1日2万語もの単語に及ぶとされる。
我々は、普段、「顕在意識」で日常的な判断や認識を行っている。その判断や認識を生み出している基となるものは「無意識」である。
この「無意識」は、潜在意識や超意識と呼ばれるものだ。
「セルフトーク」は、「無意識」の認識、判断に大きな影響を与えている。
自分はダメだ、何もできないなどのネガティブなセルフトークを1日2万回も繰り返し行うと、ネガティブな選択や判断を行い悪い現実を呼び寄せてしまう。
逆に自分は絶対できる、大丈夫とポジティブなセルフトークを1日2万回行うと、自然とポジティブな情報を認識できるようになり、ポジティブな現実を引き寄せる。
さらにゴールを達成するイメージをする「ビジュアライゼーション」事や、周りの人間関係を変える事で無意識を変化させるテクニックもある。
まずは、ポジティブなセルフトークを継続的に使う事で、少しづつ脳の意識にあげる情報が変わり、自分が望む引き寄せる情報が見えてくる。
これが、引き寄せの法則や、思考は現実化するの仕組みである。
最も重要なことは、実は、、、
「ザ・シークレット」や「思考は現実化する」など多くの著書で見落とされがちな重要なステップがある。
その超重要なステップは、「行動する」ということだ。
ただ引き寄せたい現実を創造するのではなく、カラクリを理解し、実際に無意識を変化させる事を行う「行動」。
その行動の結果から生まれた新しい認識を基に、新なことに挑戦する「行動」。
その行動の結果を自らにフィードバックし、再び行動する。
その行動を習慣的に繰り返し行った先に、ゴールの達成。
「思考は現実化する」という未来が待つ。
自分のビジョン、夢、ゴールがあり、それをもとに行動があるので、自分が望む思考を持つという事で、引き寄せの法則は真実で間違いない。
そこで、思考した後に行動が抜けると、現実にならないので、「思考は現実化する」なんてウソだという多くの誤解に繋がっている。
ゴール、目標を決め、それを達成した自分を描いた後は、ゴールを達成している自分になるために、必要な行動を継続して行うという事が大事である。
そこまでやることで、引き寄せの法則が発動するという事だ。
もし、今現在、うまくいっていないと感じる事があれば、現在の自分は、どのような思考でセルフトークを行っているか気にする事から始めてみたらどうだろうか?
自分の望むものを明確化し、脳の情報処理機能のRASをうまく活用すれば、新たなポジティブな気づき、閃きを呼び寄せ、新たな行動へと繋がっていくのではないだろうか。