田村啓

憧れはイブン・バットゥータ|??◀︎地方ベンチャー◀︎米国MBA/ファイナンス修士◀︎上場企業現法代表@ミャンマー◀︎プチ出家◀︎人材企業のPMI@シンガポール◀︎南極◀︎キリマンジャロ◀︎カスピ海横断(手漕ぎ)◀︎APU◀︎水産加工◀︎高校中退

田村啓

憧れはイブン・バットゥータ|??◀︎地方ベンチャー◀︎米国MBA/ファイナンス修士◀︎上場企業現法代表@ミャンマー◀︎プチ出家◀︎人材企業のPMI@シンガポール◀︎南極◀︎キリマンジャロ◀︎カスピ海横断(手漕ぎ)◀︎APU◀︎水産加工◀︎高校中退

マガジン

  • ミャンマーに纏わるあれこれ

    基本はビジネスに関係なし。ミャンマーに暮らし、旅する中で見聞きした出来事や出会った人々、それらに纏わる物語を気ままに綴っていきます。

  • ミャンマー事業ノート「ビジネス緬」

    ミャンマー・ビジネスに興味がある方向けに、立上げの経緯から、ミャンマーあるある、苦労話、ビジネスの最新動向までを、6年間に渡って現地で事業と組織を作り続けてきた田村の視点から書き起こします。

  • ミャンマーに暮らす経営者の読書日記

    ミャンマーで会社経営の傍ら、大好きな読書に耽っています。ビジネスやライフハックの実用書から、大好きな歴史などの教養本までを、ミャンマー社会や実際のビジネスに絡めて語ることで、少し異なる角度からミャンマー・ビジネスや社会についてお伝えできれば幸いです。

  • マニアック歴史経営(歴史から学ぶ超経営のヒント)

    興味散漫な性格ですが、幼少期から変わらず好きなものに歴史があります。高校時代はよく学校をさぼって田園地帯を走る新幹線の高架下で教科書から始まって色々な本を読んだものです。約50名と小さな組織ながらも経営者となってからは、現実逃避のために夜な夜な読み続けていたこれらの歴史本が、最高の経営の教科書であることに気づき、以来メモ書き程度に書きためて来た諸々を少しずつ記事に起こしていきたいと思います。 ※ヘッダー写真:postcardtripによるPixabayからの画像

最近の記事

必ず出てくる「自己責任」論と、もう一つの問題(久保田徹さんの拘束に対して)。

「自己責任だ!」と批判する前に ドキュメンタリー映像作家の久保田徹さんが、ミャンマーで拘束されたという報道があります。このような際、必ず「自己責任だ!」という批判が一部で起こります。 ウクライナにおけるロシアの行為のように、ジャーナリストや誰かが拘束のリスクや危険性を負わなければ報道されず、誰もが知る事なく葬り去られる「事実」があります。拘束された方とは面識がありませんし、個別の事情は存じ上げませんが、「自己責任」論で批判をする前に、まずはどのような方なのか、どのような思

    • 大地の果てまで歩いてみたら(サンフランシスコ)

      サンフランシスコで最初にしたかったこと ドバイからロンドンを経由してサンフランシスコに着いたのが5月12日。6年暮らしたミャンマーを後にしたのが昨年の5月14日だから、ちょうど1年が過ぎたんだな、とぼんやり。 サンフランシスコにやってきて最初に頭に浮かんだのは、いつだったか友人に勧められて読んだレベッカ・ソルニット『ウォークス 歩くことの精神史』の冒頭のシーンだった。 「岬をたどりながら」と題された第一章で、サンフランシスコ在住の著者が「歩くこと」=「歩行の歴史は知られ

      • 帰国、退職、これから、ドバイ

        5月中旬に帰国していましたが、8月末に(株)ウィルグループ(以下ウィル)を退職し、9月からドバイに住みます。これまでの10年については、前回の記事に書きました。ここでは、なぜドバイに行くのか、ミャンマーでのクーデターを経て、これから向かう先について、今考えていることを書き残しておきたいと思います。 1. 何一つ、抗えず、、、「田村さん、今すぐ出国した方がいい。田村さんの名前が、軍が追う日本人3人の内の1人に入っている。ミャンマー語のリストが出回っている。」 知人からの忠告

        • 10年勤めた会社を、退職します。

          ​​2021年8月末をもって、ちょうど10年間お世話になった(株)ウィルグループ(以下ウィル)を退職します。 この10年、存分に挑戦させて頂いた一方、ミャンマー事業の成長という形でお返しできぬままに去ることに、心苦しさと申し訳なさが残ります。退職まで1週間程ありますが、お世話になった社内外の方々への説明もかね、ウィルとの出会いからミャンマーでの経験などを振り返りながら、今の思いを書き残しておきたいと思います。 1. ホラ吹いて入社(ウィルグループとの出会い)2011年の夏

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        • ミャンマーに纏わるあれこれ
          8本
        • ミャンマー事業ノート「ビジネス緬」
          14本
        • マニアック歴史経営(歴史から学ぶ超経営のヒント)
          3本
        • ミャンマーに暮らす経営者の読書日記
          6本

        記事

          クーデターが生んだ日本とミャンマーの小さな亀裂を埋める小さな努力を。

          (カバー写真:2月7日(月)の大規模デモの日の近所の夕暮れ時、団結の象徴である黒い服を来た若者が帰宅する様子。) 2月1日(月)に、ミャンマーで軍部によるクーデターが発生してから9日が経ちました。(以前書いた記事はこちら。) その間、ミャンマー国内だけではなく、世界中の都市でクーデターに対する抗議集会が広がりを見せています。一方、日本国内では「ミャンマーの問題を日本に持ち込まないで」、「日本もコロナで苦しいのに」という声も聞こえてきます。 高田馬場でミャンマー語を学び(

          クーデターが生んだ日本とミャンマーの小さな亀裂を埋める小さな努力を。

          クーデターに直面して、日本人ビジネスパーソン(私)がすべきこと、思うこと。

          私は何をすべきだろう?仕事を止めない。 事業を止めない。 経済を止めない。   ミャンマーに住む一人のビジネスパーソンとして、これが私がすべき唯一のことではないか、と思っています。 私はミャンマーに6年暮らし、「ミャンマーの民主化」の恩恵を受けてきた日本人の一人です。色々な意見があるとは思いますが、なぜ私はそう考えるのかを、少しでも多くの方々に知って頂ければ幸いです。 2月1日(月)にミャンマーで国軍によるクーデターが発生してから、今日で5日が過ぎたことになります。

          クーデターに直面して、日本人ビジネスパーソン(私)がすべきこと、思うこと。

          マニアック歴史経営③(強みが招いたシュメール文明の崩壊とビジネスモデル_2)

          (前回の記事の続きです) 2000年間もの長きに渡って文明を維持したシュメール社会は、農耕文化という最初の強みを出発点として、何度もビジネスモデルをアップグレードして繁栄したとてつもない長寿企業と見立てることができるかもしれません。乾燥した大地と氾濫を繰り返す厳しい自然環境という逆境を、灌漑農業という技術革新によって乗り越えた、ジョブズやマスクもびっくりのハイテク文明でした。 さらにその過程で培った組織力や管理力をさらなる強みとし、都市建設や軍事にも応用していきます。中央

          マニアック歴史経営③(強みが招いたシュメール文明の崩壊とビジネスモデル_2)

          マニアック歴史経営②(強みが招いたシュメール文明の崩壊とビジネスモデル_1)

          そうだったのか、と手を叩きました。最古の都市文明として知られるシュメール文明は「肥沃な三日月地帯」の一部である北メソポタミアで生まれたのだと思い込んでいましたが、実は、南メソポタミアの厳しい自然環境の元でこそ発展した、ということが最近では定説なのです。 詳しくはぜひ『興亡の世界史 人類文明の黎明と暮れ方』をご覧下さい。この「興亡の世界史」シリーズはすこぶる面白いのでオススメです。最新の研究成果が反映された歴史シリーズを読むと、過去に学んだ内容が大きく更新されていることに驚く

          マニアック歴史経営②(強みが招いたシュメール文明の崩壊とビジネスモデル_1)

          マニアック歴史経営①(超グローバルでサバイバルなローマの幹部育成)

          興味散漫な性格ですが、幼少期から変わらず好きなものに歴史があります。高校時代はよく学校をさぼって田園地帯を走る新幹線の高架下で教科書から始まって色々な本を読んだものです。約50名と小さな組織ながらも経営者となってからも、夜な夜な読み続けていたこれらの歴史本ですが、最近では経営の教科書にしか見えなくなってきました。笑 以来メモ書き程度に書きためて来た諸々を少しずつ記事に起こしていきたいと思います。 さて、今日のお題は「超グローバルでサバイバルなローマの幹部育成」。頭をガツンと

          マニアック歴史経営①(超グローバルでサバイバルなローマの幹部育成)

          隠されたミャンマーとの繋がりと父の影

          以前、事業立ち上げの地にミャンマーを選んだ理由を書きました。言ってしまえば「全くの偶然」でミャンマーを目指した訳ですが、実はミャンマーと私の間には「隠された繋がり」があったのだと後年分かり、嬉しくなったことがありました。 私の生き方、人格や価値観形成に切っても切れない影響を与えたのが父でした。父は中高一貫校の教師でしたが、もう一つの顔も持っていました。今では国際協力分野で日本を代表するNGOの一つへと成長したSVA(シャンティ国際ボランティア会)ですが、「NGO」どころか「

          隠されたミャンマーとの繋がりと父の影

          ミャンマー初のリベラルアーツ大学創立に参加しよう

          目指すは、ミャンマー初の民間によるリベラルアーツ教育を提供する大学(the first private non-profit residential liberal arts and sciences university in Myanmar)の創立です。 私が初めてKyaw Moe Tunさんに出会ったのは、ミャンマーに移住して2年も経たない2016年頃だったように思います。紹介者はその後ミャンマーで複数の事業を立ち上げることになる友人でOpen Gate代表の小沼さん

          ミャンマー初のリベラルアーツ大学創立に参加しよう

          何もない田舎町の沼のようなバー

          ほとんどの日本人にとっては、ミャンマーは一生訪れることの無い国でしょう。ましてそのミャンマーの最大都市ヤンゴンから飛行機とチャーターした車を乗り継いでいく何もない高原の町カロー (Kalaw)なんて、耳にすることもほとんどないでしょう。今回は、そんな行くことはないかもしれない何もない田舎町の「沼のようなバー」Hi Snacks & Drinks の話。 何もない高原の田舎町とはいえ、その何もない風情と周囲に広がる山々でのトレッキング目当てに、コロナ前には、世界中からそれなり

          何もない田舎町の沼のようなバー

          コロナでヤンゴンの不動産価格が暴落!?

          2011年の改革開放政策の開始以来、ミャンマーの最大都市ヤンゴンの不動産価格は、この国の一人当たりGDPなどの指標と比較すると、異常とでも言える高値で推移してきましたが、新型コロナの影響によって大きな影響がで始めています。参考までに、私が関わった実際の家賃交渉と値下げの話を3つご紹介します。(2020年11月時点) ケース①:日本語学校の教室の更新運営する介護に特化した日本語学校(Dream Job KAIGO Academy)は、東京でいう渋谷のような若者が飲みに集まるサ

          コロナでヤンゴンの不動産価格が暴落!?

          『アラスカ物語』:星野道夫のイメージを塗り替えた伝説の日本人

          山田長政、ジョン万次郎、大黒屋光太夫、河口慧海など、歴史版「こんなところに日本人」とでも言うべき実在した人物を描いた小説はついつい読んでしまいます。 中でもアラスカの大地を駆け巡ったフランク安田の人生譚は星野道夫作品を通して憧れたアラスカの印象が塗り替えられるくらいの衝撃。ちょっとした建国神話と言っても決して誇張ではありません。何と言っても「ジャパニーズ・モーゼ」と言われていたくらいなのですから。 フランク安田は、宮崎県石巻に生まれ、120年以上も前に22歳でアメリカに渡

          『アラスカ物語』:星野道夫のイメージを塗り替えた伝説の日本人

          『エレガントな宇宙―超ひも理論がすべてを解明する』:2020年は記念すべき日緬宇宙開発協力元年

          タイトルとブックカバーの威力が凄まじいですね。帯のコピーがもう。。。 ついに宇宙のすべてを説明する理論を手に入れた! ジュンク堂で平積みされていたような記憶がおぼろげにあるから、同じような経験をした人も多かったのではないでしょうか。出版年を見返すと2001年、高一の頃ですね。  もう、天地がひっくり返るほどのど衝撃。最小の物質は「ひも」で、この世界は「11次元」でできていて、ひもが振動しながら11次元世界で奏でる音色が僕たちの存在なんだ! ウォー、エレガント、オーマイガ

          『エレガントな宇宙―超ひも理論がすべてを解明する』:2020年は記念すべき日緬宇宙開発協力元年

          アジアで働く理由の半分:『リオリエント〔アジア時代のグローバル・エコノミー〕』

          社会人生活10数年のほとんどをアジアで過ごしている理由の半分と言っても言い過ぎではないように思います。 この本を読めば、ビジネスで10年以上に渡って叫ばれている「アジアの時代」というバズワードが、2000年の深みを持った歴史的事実の結果としての主張であることがストンと腹に落ちるのです。 大学時代、ウォーラーステイン「近代世界システム」を学んだ延長で手に取ったこの本は、歴史研究の面白さとともに、静的で、時代や地域ごとに独立して存在しているかのように錯覚していた世界史を、一挙

          アジアで働く理由の半分:『リオリエント〔アジア時代のグローバル・エコノミー〕』