“ありがとう”の反対は?
「ありがとうの反対は」
ありがとうの反対語など、
あまり深く考えたこともなかった。
教えてもらった答えは…
「あたりまえ」
「ありがとう」は漢字で書くと「有難う」
「有難(ありがた)し」という意味だ。
あることがむずかしい、まれである。
めったにない事にめぐりあう。
すなわち、奇跡ということ。
奇跡の反対は、「当然」とか「当たり前」
わたしたちは、毎日起こる出来事を
当たり前だと思って過ごしてしまいがちです。
…歩けることが、あたりまえ。
…目が見え耳が聞こえるのが、あたりまえ。
…手足が動くのが、あたりまえ。
…毎朝目覚めるのが、あたりまえ。
…食事ができるのが、あたりまえ。
…息ができるのが、あたりまえ。
…友達といつも会えるのが、あたりまえ。
…太陽が毎朝昇るのが、あたりまえ。
…うまれてきたのが、あたりまえ。
…夫(妻)が毎日帰ってくるのが、あたりまえ。
…子どもが笑ってくれてるのが、あたりまえ。
そして…
…生きているのが、あたりまえ。
わたしが10代後半の
ある朝、母がバイトに行く私に
『ディズニーランド行こうよ』
と唐突に言ってきた。
ただでさえ朝の忙しい時間に
イライラした10代の頃のわたしは
急に何を言い出すの?と驚きとともに
『バイト忙しいから無理っ』
と母の誘いをあっさり断った。
その1週間後に母は事故で
帰らぬ人になった。
わたしは、何故あの時
『一緒に行こう』って応えなかったのか
ずっと悔やんでいました。
あの時何故、もっと優しい言葉で
こぼれるような笑顔で
感謝の言葉で
接することができなかったのか…
誰しも
今日と同じ日が
明日も繰り返されると思う。
今日
誰かと出逢い
話し
笑い
食事をして
仕事ができる。
こんな当たり前だと思うことが
本当は奇跡の連続なのだ。
「有ること難し」
生きて
出逢う
という奇跡の連続に
「ありがとう」を言わずにいられない。
感謝の気持ちが
今までもこれからも生きていく上で
何よりも大切だということ
忘れないで精いっぱい生きてほしい。