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誰でも面白いnoteが書ける3つのポイント

今の時代、多くの人に読んでもらうためには「おもしろさ」が必要です。確かにnoteは活字を扱っているメディアの中ではトップクラスです。

しかし今の時代、活字はあまり見てもらえません。

YouTube、TikTok、Netflix。そう、世はまさに「大動画時代」といっても過言ではないのです。

そんな荒波の中、我々のような物書きはどうすればいいのでしょうか。

やはり、大人しく動画様に白旗をあげるしかないのか。いや、私はペンの強さを信じたい!

活字を使って、動画に負けない面白いコンテンツを作りたいです!

そんなわけで、今回は「おもしろいnote」を書くためのポイントを3つ紹介します。

参考書籍

文章に「サビ」を加える

別に君を求めてないけど 横にいられると思い出す。君のドルチェ & ガッバーナ のその香水のせいだよ

これは去年大ヒットした瑛人さんの「香水」という曲のサビの部分です。曲についてほとんど知らない人でも、このフレーズだけは知っている人もいるのではないでしょうか。

ヒットしやすい曲を作るためには、印象的なサビが必要不可欠です。

同じように面白い文章、印象的な文章にもサビがあります。

文章における「サビ」とは「書き手のメッセージ」であり、読者の心惹きつけるポイントです。

今日は台風が近づいているからか、低気圧だから、体も重く、頭もまわらず、仕事もやる気がでなかった。ぼくは台風を言い訳にしながら、やるべきことを先送りにしてしまった。
どうもこのダラダラした性格は、いつまでたっても治らない

日記のような文章ですね。見てわかる通り、全体的にどこかぼやけた、印象に残りにくい文章です。しかしこういった文章でも、サビを作ることにより劇的に変化します。

台風が近づいている。低気圧である。体は重く、頭もまわらない。こんな日はやる気が出ない。仕事もまったく進んでいない。

ただ人間というのは、つねにラクするために「言い訳を探す」生きものだ。

ここから文章の展開が変化しています。「人間というのは〜」のあたりからこの文章のテーマのようなものが見えてきます。

もしかしたら「台風が近づいているからやる気がない」のではなく「やる気がないことを台風のせいにしたいだけ」なのかもしれない。

ここがこの文章のサビの部分です。台風と自分の怠惰な心を組み合わせています。

台風が近づいている。低気圧である。体は重く、頭もまわらない。こんな日はやる気がでない。仕事はまったく進んでいない。
しかし、やる気がないときほど仕事をすべきだ。やる気があるときに仕事が進むのは当たり前。そこでやる気がないときに仕事をするクセをつければ、そのぶん「ベース」がアップする。やる気のないときほど仕事をすることが、他人に差をつける秘訣である。

どうですか。太字の部分から一気に作者の主張が伝わってきます。この作者の伝えたことがサビとなり、文章を一層深いものに仕上げてくれます。

「この文章でなにを伝えたいのか」「グッとくるポイントはどこか」というサビの部分を意識してみると、文章のボンヤリ感がなくなり、面白い文章が出来上がります。

言い切ることが面白さにつながる

文章でサビを作るコツは「言い切る」ことです。

先ほどの文章をもう一度見てみましょう。

ただ人間というのは、つねにラクするために「言い訳を探す」生きものだ。

しかし、やる気がないときほど仕事をすべきだ。

断言してる箇所からサビが始まっています。言い切ることで強い言葉になり、それがサビになります。

コーヒーは私にとって欠かせない存在なので「人生のパートナー」なのかもしれません。

ではなく

コーヒーは「人生のパートナー」です。

これくらい断言するとパワーワードとなり、サビとして使えます。サビを作るためにまず断言する。切れ味のいい主張ができるといいサビが作れて、面白い文章になります。

文章に動きを入れる

単調な文面に動きを入れると読んでもらいやすくなります。見出しや太字などを活用する。ひらがなを増やし、熟語を減らす。工夫を凝らすとパッと見て、すぐ文字が入ります。

以下は明治神宮外苑にあったイチョウ並木の説明が書いてある看板の内容です。

銀杏は、現存する最も古い前世界の植物の1つです。
氷河期の到来により、多くの地方では、銀杏樹は絶滅しましたが、温暖な気候を保ち得た中国では死滅を免れ、生育を続けて現在に至っております。
日本の銀杏は、この中国より渡来した樹種で、現在では街路地、防火樹、庭木としてひろく植えられており、「東京都の木」ともなっております。

「現存する最も古い全世界の植物の1つ」「氷河期の到来で多くの地方では銀杏樹は絶滅した」など、興味深いことが書かれています。

しかし、いかんせん読みにくい。パッと見とっつきにくいですし、情報の羅列感がどうしても否めません。

ここに文章の動きを取り入れると、以下のようになります。

イチョウは、いまあるなかでもっとも古い植物のひとつです。

氷河期が来て、多くの地域でイチョウは絶滅しました。しかし、暖かい気候を保つことのできた中国では生き延びることができました。

日本のイチョウは、中国からきた種です。現在では、街路地や防火樹、庭木としてひろく植えられています。「東京都の木」でもあります。

こうすると、読者はコンマ数秒で「読みやすそうな文章だな」と思ってくれるので、そのまま記事を読み続ける可能性が高まります。

どうでしょう。少なくとも、さきほどの文章よりも幾分取っつきやすくなったはず。
見出し、改行、太字、かんたんな表現。たったこれだけのことで読む人が何倍にも増えるとしたら、こんなにもお得はことはありません。ぜひ活用しましょう。

「固有名詞」を使うと魅力が倍増する

固有名詞を入れることで、文章の魅力は高まります。

とはいえ、文章を書いている人の中には「固有名詞は分かりにくいものもあるから、読者を置いてけぼりにさせてしまう可能性がある」と考える人もいるでしょう。

確かに専門用語などの固有名詞は避けた方がいいかもしれません。しかしそれ以外の固有名詞はなるべく出すべきです。

なぜなら固有名詞とは、自分にしか知りえない情報だからです。自分にしか知りえない情報は、文章を個性的なものにしてくれます。文章に個性があると、読んでいて面白いと感じやすいです。

「ファミレス」ではなく「ガスト」「お菓子」ではなく「カラムーチョ」「 ゲーム」ではなく「原神」ときっちり書くとおもしろくなります。

具体的な数字も書けると、より文章は魅力的になります。「いろいろ」とか「たくさん」といった曖昧な表現はできるかぎり避けた方がいいです。

今日は会議がいろいろあって、けっこう遅くまで残業してしまった。

こうではなく

今日は第一営業部の会議が3件、ランチは田中課長との1on1、午後はクライアントさんとの打ち合わせが4件あった。エクセルで売り上げデータをまとめ始めたのが夕方5時。結局、夜10時まで残業してしまった。

ここまで具体的に書けると、自分にしか書けない文章になります。

「自分しか知りえない事実」は「信用」に繋がる

島田紳助さんが若手芸人に対して「どうやったら売れるか」についての講義をしたとき、こんな話をしていたそうです。

オール巨人さんが「このあいだ道端を歩いてたら、お金が落ちてたんですよ」と言うと、お客さんはその話を信じます。

「たくさんテレビでおもしろい話をしてくれる巨人さんが言うのなら、本当なんだろう」

ベテランのトークにはリアリティがあります。

しかし全然知られていない若手が同じような話をするとどうでしょう。リアリティがでないためみんなに信用してもらえず、おもしろくありません。

では、若手はどうすればお客さんに信用してもらえるのか。それは「自分しか知りえない事実」を伝えることです。

「このあいだ道頓堀を歩いてたら、雨上がりだったのか地面が濡れてたんだけど、そこに1万円札が落ちてたんや。こうビターッと貼りついてな」

これはトークのコツですが、文章でも全く同じことがいえます。自分にしか知りえない情報を伝えることで、リアリティがでておもしろくなります。

「地面が濡れていて、1万円がビターッと貼りついてた」という描写は、そこにいた自分にしか書けないことです。この細かいディティール部分が文章をリアリティにみせ、個性的なものにしてくれます。

頭の中で情景を思い浮かべ、細部まで伝えられないか考えてみると、リアリティな文章が書けるようになります。

まとめ

文章に「サビ」を作ると、読者がグッとくるおもしろい文章ができる。

「サビ」作るコツは言い切ること。切れ味のいい主張ができると💮

見出し、改行、太字、かんたんな表現があると読みやすい文章になる

固有名詞を使うと文章が個性的になり、おもしろくなる。

自分にしか知りえない事実は、読者の信用につながる。

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