料理レシピの切り抜きやメモを雑多にファイルしたものを、5、6年ぶりに開いてみたところ、出てくるわ出てくるわ、あれもこれもと集めた美味しいもの、まだ食べたことのない美味しそうなもの。いく層にもなって、飽きもせずよく集めたものだと、感心しております。我ながら、なかなか食うこと=生きることにがめつく、しぶとい生命体であります。 そのファイルの中に、ちゃっかりこの「餓鬼道肴蔬目録」のコピーが挟まれておりました。文学というよりは「イツカクッテヤル」と思って、挟んでいたのでしょう。
新しいものには臆病で、何度も繰り返し同じものを読みます。この「鮨」もその一つ。何度も読むし、ことあるごとに思い出す、そんな小説です。全体的に明るい調子ではありませんが、ここだけ曇りのない光で溢れているような印象です。 本の情報 「岡本かの子 ちくま日本文学037』 2009年7月10日 第一版発行 著者 岡本かの子 発行所 筑摩書房 装丁者 安野光雅 2024/10/30 古本 天栖土食虫 あますみかつちはむむし
本の情報 クレーの天使 パウル・クレー(絵) 谷川俊太郎(詩) 2000年10月12日 第一刷 発行所 講談社 2024/10/21 古本 天栖土食虫 あますみかつちはむむし
本の情報 中原中也詩集 大岡昇平 編 昭和39年8月10日 初版 昭和51年10月5日 改訂3版発行 発行所 彌生書房 2024/09/28 古本 天栖土食虫 あますみかつちはむむし
「明石の鯛がたべたいと」で、にやり。 今蒸篭がほしい。 それで蒸し野菜を作ってもりもり食べたい。 2024/05/05 古本 天栖土食虫
春になり、畑でごそごそ作業しながら思い出した一節です。 ホビット達の、おいしいじゃがいもにかける飽くなき情熱や、涼しい木陰をくれる並木を大切にする思い、土面の近くに住むことを好んだり、水車より複雑な機械を好まなかったり。 なるほど、と思います。 美しく過不足なく手入れされた風景を見ると、彼らの国を思い出します。 2024/04/15
古本屋で買って、ずいぶん長く手元にある本です。 昔の言葉の美しさに圧倒されます。わたしは星のことというよりは、言葉を楽しんで繰り返し読んでいます。 本の情報 星座巡礼 野尻抱影 大正14年11月20日 初版 昭和6年11月20日 七版発行 発行所 研究社 定価 1円50銭 (非売品) 2024/04/06 古本 天栖土食虫 あますみかつちはむむし
読みたい本のリストです。どこへ行ったとか、誰と会ったとか、映し出されています。その時々に読むことに貪欲にならなくて、長ったらしいリストになりました。自分という奇妙な生き物がうろうろしながら生きてるその先々に本がある、おもしろいです。この記事を目に止めてくれたあなたの読みたい本もひょっとして、この中にあったりしますか? 『地震イツモマニュアル』 地震イツモプロジェクト編 『人類一万年の文明論』安田喜憲 『海辺の生と死』島尾ミホ 『鬼と日本人』小松和彦 『田舎のパン屋が見つけた
QuizKnock様のYouTubeチャンネルで本に関するものがありました。 共有させていただきます。 新しい世界や見方との出会いでした。 で、読みたい本がまたたくさん増えました。 とても魅力的に伝えておられるというのもきっとあって。 人はいつこの世とおさらばするかわからんものです。だから、本を読みたいと貪欲になるようにも思います。 天栖土食虫(風邪ひき中) 2023/12/25
私はとても飽きっぽい性質で、そんな私を私は全然信頼してはいないのです。 体力も全然ない、気力もない、お金も、場所もない、 ないない尽くめであり、 過去を振り返ると、中途半端に打ち捨てたものの残骸が散らばり、 「本屋をやりたいだと?また続かないよ。」と笑う自分の声がして、 「本屋をはじめるよー!」というような希望に溢れた宣言はできず、 「ごっこ遊びです。」と予防線を張る、極めて意気地のない者です。 何がどう転がるかはまだ分からず、粛々と続けていくのかもしれませんが。 「本屋ご
本を読む時。その本に出会った時。その本の中の言葉の一つでも、今の自分と響く時。 短歌はなんだか苦手だったと思う。 不思議と今この本がそばにあって、ぱらぱらとめくりながら、一つ一つ歌を読んでいる。読めることが不思議に思う。 言葉の無機質さと、気持ちを共有できないこと、その不気味さが居心地いい。短歌はとても記号っぽいのかもしれない。 2023/12/12
食べるための道具で一番たくさん持っているのがスプーンです。 どうしてかお店で「目が合ってしまう」スプーンから強い引力を感じ、わが家にお迎えすることが昔からあります。 そういうものはわたしにとって、理由なく買ってしまうもの=縁起のいいものと感じているのかもしれません。 ① この↑スプーンは、ピカピカのステンレス製。大阪の中崎町にあるナベルというスーパーで買いました。ナベルは下町風の不思議なスーパーで、鍋の種類が豊富です。 鍋だけではなく荒物全般豊富に売られているのですが、そ
2週間の予定で禁糖(お砂糖、カフェイン、アルコールを摂らない)を始めて4日。 体が糖分に渇いている感じがあります。無意識に糖分を探っている感じ。ここをケアしないと体調が悪くなるというような予感。 単に禁断症状ともとれます。 体に染み付いている、何を食べるか、というバランス感覚があることがよくわかります。 習慣で食べているものの中から、体が欲するものがチューニングされているんだなと気付きました。 禁糖でなくても、海外旅行や災害時などはそういうことがあると思います。 20
何やかやとやりかけて、やっぱり庭仕事が好きだなと思う。 大学の頃庭づくりの授業があったのがきっかけで、植木屋や庭のアルバイトをしてきた。 印象的な光景は目に焼き付いている。 どこにどんな木が生えていたとか、 空が暗い雪の日に作業したこととか、 親方がでっかい焚き火をしていたこととか、 施主のおかみさんが白い椿を指して、その名前を「侘助」と呼んだこととか。 過酷な現場であるほどよく覚えているけど、辛いよりも、美しいものを見た、感じた記憶に昇華している。 地下足袋の土の上
けっとです。noteの名前を変えました。 「天栖土食虫」と名づけてみました。 美味しいご飯を食べるために、何が美味しいのか、体が喜ぶか、日々実験です。 暮らしの中で色々試したことを書いていこうと思います。 先日常陸太田の材木屋さんにうかがい、店主の方が作ったという古代米を買いました。 それを白いお米に混ぜて炊きました。 禁糖はじめます 明日は旧正月。友達の整体師さんが教えてくれた禁糖というものをはじめてみようと思います。 砂糖を摂りません。「何となく食べているものを一