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<SS>口だけ愚痴だけサボリーマン🤣

ビジネスの世界は厳しいものです。そのような状況でも、みんな頑張ってます。しかし、中には残念なサラリーマンが存在するのも事実です。今回はそんなお話しを2つ書きました。


1. 坂本龍馬みたいのが現れないかなぁ ⇐ あんたがそうなれ!(笑)

会社の昼休み、サラリーマン中村陽介(30歳)は同僚と一緒に会社のすぐ近くにある人気のトンカツ屋でランチを楽しんでいた。その店の特製ソースが絶品で、いつもの昼下がりが少し特別な感じになる。

そんな和やかな雰囲気の中、隣のテーブルからは中年サラリーマン二人組、AさんとBさんの熱っぽい議論が耳に入ってきた。

中年A「相変わらず不況だよなぁ」
中年B「本当だよ。日本をどうにかしないといけないよな」
中年A「そうそう、これからは坂本龍馬みたいな英雄が必要だな」
中年B「勝海舟だっていいよな。どっちもすごいからな」
中年A「まったくだ。ああいう伝説の人物が今いてくれたらな」
中年B「誰かに。そういうすごい奴が現れないかなぁ」

この二人、不況について言及しながらも、何だか他人事のように談笑している。彼らの会話は、まるで夢物語を語っているかのようで行動を起こす気配は皆無。

その様子を聞いていた中村陽介は、心の中で苦笑い。「なんで自分たちで何かを変えようとしないのかな?あなたたちが坂本龍馬になればいいのに」と思った。陽介は実際に行動を起こすことの大切さを知っている。ただ話すだけでは何も変わらない、と。

中年AとBは、ランチタイムが終わると再び会社に戻っていった。彼らの日常は変わらない。しかし、陽介は違った。彼はAとBの会話から、言葉だけではなく実際に行動を起こすことの重要性を改めて感じたのだ。

「今日から少しでも、自分で変えていこう」陽介はそう決心しながら、もう一口トンカツを食べた。サクサクの衣とジューシーな肉、それに特製ソースの絶妙なハーモニー。こんな小さな幸せが、彼にとっては大きな力になった。今日もまた、自分の仕事に一生懸命取り組むための、ちょっとしたエネルギーチャージだ。


2. 中年サラリーマンの愚痴。若手営業マンは頑張ってるのに・・・。

ある晩、会社の部署で飲み会が開かれた。この場には、部署のトップセールスマンである若手の秋元亮(28歳)も参加していた。彼は特別器用ではないが、その熱意と前向きな挑戦が彼の強み。彼の行動力が、彼を成果へと導く秘訣だ。彼には特別なテクニックがあるわけではないが、契約を獲得しようとする執念が、彼の数字を伸ばしているのだ。

その飲み会で、やる気のない中年サラリーマン二人組、57歳の支店長と48歳の課長代理(秋元亮の上司)が、まるでお互いの傷を舐め合うように、どうでもいい愚痴をこぼし合っていた。彼らの話題はやがて、秋元亮に及んだ。

支店長は言った。「秋元君はよく頑張ってるな」
課長代理が同意する。「そうですね」
支店長「この世界は厳しいからな。若いうちからガンガンいくべきだよ」
課長代理「あはは、その通りですね」
支店長「彼は素直だよな」
課長代理「ええ。彼はまだ擦れてないんですよ」
支店長「うははは。そーだな」

この会話を聞いていたら、まるで彼らが「若さ=素直さ」という等式を信じているかのようだ。課長代理は、秋元亮は若く、まだ世の中の色に染まってないからこそ、仕事に打ち込めると思い込んでいるようだ。要するに、彼らは「経験=努力不要」という奇妙な方程式を信じているらしい(笑)。

この課長代理はきっと仕事ができないのだろう(笑)。だから自分の不甲斐なさを、「いろんな経験をしてきたからこそ、こうなった」と言い訳をしているのだ。面白いことに、支店長も彼の話にうなずきながら同調している。支店長の立場なのにこれだ。彼らの脳みそは、「長く会社にいるのだから、こんなもんだろ」と思っているのだろう。彼らは、なんとなく仕事をこなし、なんとなく昇進してきた。まるでギャグだ(笑)。

その間、秋元亮は一人で酒を飲んでいたが、彼らの話を耳にしていたらしい。彼はきっと心の中で思っているだろう。「経験豊富であればあるほど、努力から遠ざかるなんて、本当にそうなのか?」と。

そして、彼は自分のグラスを見つめながら、次のように決心した。「僕は、いつになっても、この二人みたいにはならない。経験を重ねるごとに、もっと積極的に、もっと努力する。それが真のプロフェッショナルだから」

この飲み会は、若手営業マンにとって、ただの社交の場ではなく、自身の将来について考え、更なるモチベーションを得る貴重な機会となった。そして、やる気のない中年管理職たちにとっては、自分たちの姿勢を見直すきっかけになったかもしれない。...なったのか?なったらいいのだが(笑)。


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