家康ラップ⑦ ~厭離穢土 欣求浄土~
<7th VERSE>
欲望煩悩 穢れた世界
離れて求める 描いてた世界
厭離穢土 & 欣求浄土
寒い夜など モッズコート
岡崎城には 今川残兵
これじゃー入れない あー残念
大樹寺へ退却 松平菩提寺
先祖のお墓 とても大事
いよいよ登場 登誉上人
命の恩人 暴走老人
彼に諭され 気づいたぜ
俺はあっぱれ キムチ鍋
泰平の世の中 つくるぜ絶対
大抵のことでは しないぜ撤退
登誉上人と 合同行為
僧兵も応援 敵討った オー家ェー
<HOOK>
終止符打ったぜ 戦国乱世
充実させたぜ 泰平国家 完成
戦慄の時代 俺たち反省
堅実な社会を きずくぜ賛成
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間奏
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<8th VERSE>へ続く
by GelgeX
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前回は「家康ラップ⑥ 〜うっせぇわ〜」でした。
今回は、元康と登誉上人との逸話についてラップしました。
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登場人物
↓ ↓
松平元康(徳川家康)
大高城を出て岡崎城へ向かった。
登誉上人
大樹寺の13代住職。
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松平元康は岡崎城を取り戻すために行動を開始しました。しかし、岡崎城には敗走した今川軍が駐留していたため、元康は大樹寺に逃げ込むことを決めました。大樹寺は元康の先祖が建立して菩提寺としていたため、元康とは深い関係にあったのです。
大樹寺は300名くらいの敵兵に取り囲まれました。元康の家臣は30数名。元康は、この人数で戦うのは無理だと思い、先祖の墓の前で自害しようとします。
そのとき、登誉上人が登場します。彼は元康に「男子たるもの、死中に生計を求むべきである。坐して死すべきではない」と言って諫めました。「困難な状況でも諦めないで生き抜く方法を見つけて行動すべきだ」ということでしょう。
そして、登誉上人は「厭離穢土 欣求浄土」という浄土宗の教えを元康に説いたのです。これは「人間が、現世の汚れた世界(欲望や煩悩)による苦しみや困難から離れ、理想的な世界を求める」という意味になります。
登誉上人が元康に伝えたかったのは、「争いが絶えない穢れた乱世を終わらせて、平和に満ちた浄土のような世界を人々のために創り上げなさい」ということだったのでしょう。
元康はその言葉に心を打たれました。
そして、
「よし!俺はやるぜ!平和な世界を創ってみせるぜ!」
「家ぇ~い!!😁」
と、雄たけびを上げたかどうかは分かりませんが、元康は再び立ち上がりました。
登誉上人は僧兵を集めて大樹寺を取り囲んでいた敵兵を蹴散らします。その後、元康は岡崎城への入城を果たすことになります。
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登誉上人は、徳川家康にとって生涯の恩人であり心の導き手だったと思います。その深い教えが家康の胸に刻まれていたからこそ、彼は平和な世界を築くことができたのかもしれません。
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今回もライミングならではの言葉遊びがありました。「モッズコート」とか「暴走老人」とか「キムチ鍋」とか(笑)。登誉上人を暴走老人というと、真面目な歴史ファンから怒られちゃうかもしれないけど、強い人って意味なんですよー(笑)。ところで、このときの登誉上人は何歳なんですかね?ウィキペディアでは生年不詳となってます。
⑧につづく!