#読書感想文 No.51
今回は「やりたいこと」についての書籍の感想です。
あなたは、ご自身でやりたいことを理解していますか?
ビジネスでやりたいことの押し売りをしていませんか?
そもそもやりたいこと、見つかっていますか?
…こういう話になると、「自分探ししています」という方もいると思いますが、今回だけでいいので、自分探しのアクションを起こす前に、本書を読むことから始めてみてください。
きっと、無駄な回り道に時間を浪費することが激減すると思いますよ(^-^)。
最後までお付き合いいただけると幸いです。
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「やりたいこと」の本質
本書の内容については、いつも通り、他の方の書評にお任せしますが(笑)、基本的な内容だけ、お伝えしておきます。
多くの方が「やりたいこと」を求め彷徨い、モヤモヤを抱えては、負のループに陥っていると思います。
やりたいことを探すことは、「青い鳥症候群」なのでしょうか?
青い鳥症候群(あおいとりしょうこうぐん)は、モーリス・メーテルリンク作の童話「青い鳥」の中で「主人公のチルチルとミチルが幸せの象徴である青い鳥を探しに行くが、意外と幸せの青い鳥は身近にあることに気付かされる」ことから、「今よりもっといい人が現れる」「今よりもっといい仕事が見つかる」など現実を直視せず根拠の無い「青い鳥」を探し続ける人たちを指す通俗的な呼称である。(Wikipediaより)
ですが、事実として「やりたいこと」に出会い、人生を好転させた方もいて、そのような方の書籍を読んで、書いてあることを実行してみて…結果として、またしても見つからず(ーー;)、という方もいると思います。
本書では、「自己理解メソッド」として、「やりたいこと」を公式化することで、誰もが「自分だけのやりたいこと」に辿り着けるよう、解説してくれています。
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(;゚Д゚)こ…公式化…だとっ⁉
数学が苦手な方にとって、「数式」や「公式」という言葉に生理的な拒絶反応を示す方もいますが、安心してください。
数字は出てきませんし、たった二つの式だけなので、ちゃちゃっと書いてしまいますね(/・ω・)/
好きなこと×得意なこと=やりたいこと
好きなこと×得意なこと×大事なこと=本当にやりたいこと
…これだけです。
あとは、具体的に、それぞれのワードについての解説や深掘りが述べられているのが本書の構造です。
まだ、自分のやりたいこと、本当にやりたいことでモヤモヤしている方は、ぜひ、本書を手に取ってみてはいかがでしょうか?
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ここからは、少し内容から離れますが、本書を読んだ動機は、私自身のためというより、今後の私に必要だからです。
「キャリアコンサルタント」としての視点で投稿する記事に頻出しているキーワードに「自己理解」があります。
…あ、まだ登録証が届いていないので、「私はキャリアコンサルタントです」とは言えないんですけどね( ̄▽ ̄;)(笑)。
余談ですが、「宅地建物取引士」も、「試験合格者」や「免許登録者」というカタチで、「宅建士です」と名乗れない制約があるはずなので、試験合格されただけの方は要注意です。
…話を戻しますが、「自己理解」は「やりたいこと」とイコールではありませんが、直結はしている概念だと私は思います。
どちらも、「己を知る」ところがスタートです。
ですが、人間というのは「思い込み」で縛られたユニークな生き物です。
「自分は○○という特性がある」というのは、一見すると事実に聞こえますが、単なる「思い込み」の可能性も否定できません。
では、どうすれば「思い込み」ではなく「事実」としての「自己理解」ができるのでしょう?
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本書では「周りに聞く」とだけ書かれていますが、これは「ジョハリの窓」というマトリクス分析の「解放の窓」と「盲目の窓」を自己認知する作業が効率的だと思います。
んー…どうしよう(*'ω'*)⁉
図…作りますか‼
(※…ということで、下書き中にパワポで「ジョハリの窓」を自主制作w)
…12分後(笑)。
はい(/・ω・)/。簡単に作ってみました。
「解放の窓=自分も他人も認知している自分」
「盲目の窓=自分で自覚はないが他人が認知している自分」
…あとは、
「秘密の窓=自分だけが知っている自分」
「未知の窓=誰も知らない自分(笑)」です。
実は、「自己理解」でも「やりたいこと」でも、「盲目の窓」の存在が重要だったりします。
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なぜなら「盲目の窓」には、「主観がない」からです。
本書でも触れていますが、「やりたいこと」が見つからない要因の一つに「得意なこと」の誤解があります。
「得意なこと」は、自覚がないことが多いのです。
私の場合、「説明が分かりやすい」「信頼して話せる」「アサーティブ」といった評価を友人からのフィードバックで気づかされるのですが、私自身は全く自覚していないことばかりです(…というか今も無自覚ですがw)。
また「自己理解」でも、自分では短所だと思っていたことが、一般的には優れていると評価されることもあるのです。
企業で自己評価と上司や同僚からの評価のギャップがあるのは、このためです。
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著者ほどではありませんが、私も「自己理解」については興味深いと感じていますし、掘り下げたい領域です。
一度やってみると分かるのですが、他人と自分の認知や感覚の違いは、思いの外に大きいです。
今後も、「自己理解」についての記事は書くと思いますが、あなたも是非、「盲目の窓」や「思い込み」を見つけてみてください。
また、「…周りにそんなことを聞ける人がいない(ーー;)」という方は、半分宣伝になりますが、「キャリアコンサルタント」などに相談してみるのもアリです。
「キャリアコンサルタント」は、相談者の自己理解の気づきの促進や、自己認知の「思い込み」を解消してくれるサポートのプロでもありますから。
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ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の投稿は以上です。