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マークシート方式試験に臨むにあたり…
資格試験などでよくある「多肢選択法」。
多肢選択法(たしせんたくほう)とは、いくつかの選択肢を与えて、その中から適当なものを選択させる方法のこと。試験問題などの出題方式のひとつ。マークシート方式の試験などはすべてこの方法で行われている。(Wikipediaより)
勉強から離れていた期間があったり、何らかの事情によりマークシート方式の試験を受けることとなった場合、多くの人が同じ悩みを持つはずです。
「(;´・ω・)…何から勉強すればいいの?」
よくあるアドバイスとして「○○の参考書がオススメ!」や「過去問題を解きまくるしかない‼」といったモノがあると思いますが、そこから先についてのアドバイスって、あまり見かけませんよね?
個人的な意見になりますが、今回は「多肢選択法の攻略」について書いてみようと思います。
最後までお付き合いいただけると幸いです。
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実際に試してきました
今日は「マーケティング検定3級」という資格試験を受験してきました。
日中は働きながら、約2週間の学習期間を設け臨んだ結果…。
(*^▽^*)合格しました‼
上記の過去記事にも記載してありますが、全くのゼロからのスタートではなかったものの、半分以上は未学習の領域でした。
にもかかわらず、合格ラインに到達できたのは、単純に「試験慣れ」しているからだと思うのですが、この「試験慣れ」をお伝えすることが「多肢選択法の攻略」になります。
どのような勉強が有効なのか?
それは「勉強法」ではなく「思考法」に近いと私は考えています。
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過去問題集、どこから見てる?
一般的な勉強法とは、試験範囲を網羅的に押さえた参考書を読み、過去問題を解くことで「試験慣れ」していく…といった流れだと思います。
…ですが、実際にやってみると分かるのですが、これだけだと効率的ではありません。
なぜなら、過去問題と同じ問題というのは滅多に出ないからです。
「過去問題を解きまくる」時間がある方はいいのですが、多くの方は仕事や家事で時間に限りがあるはずです。
限られた時間で効率的に学習するには「勉強法」ではなく「思考法」を養う必要があると思います。
ここからは私の考え方ですが、多肢選択法というのは、基本的に「まちがい探し」です。
似たような用語と意味内容を入れ替えてみたり、単純に知識理解を問うてみたり…。
「まちがい探し」で大切なのは、「間違っていない状態」を最初にインプットしておくことです。
これが本来の「参考書」の役割なのですが、分かりやすく解説されているほどに文章としての構成要素が多くなってしまい、記憶しにくい状態になっていると感じています。
ですから、「過去問題を解きまくる」前にやることは、過去問題集の解説からキーワードを洗い出し、用語と意味内容をできるだけ簡潔に記憶する作業だと思うのです。
学生時代の歴史年号の暗記って、多くの方が「語呂合わせ」で記憶し、何年たっても頭に残っていると思うのですが、これは出来る限り必要最小限にまで情報を削ぎ落とした結果、記憶しやすいレベルにまで落とし込んでいる好例だと思います。
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記憶は連想することで定着させる
過去問題の解説にサラッと目を通したら、ようやく問題に取り組むことになりますが、間違っても「過去問題で合格ラインだから大丈夫」と思わないことです。
なぜなら、過去問題で合格ラインに達していようが、実際の試験で不合格になっては意味がないからです。
「過去問題を解きまくる」と、いつの間にか「過去問題に合格」することが目的になってしまいがちですが、過去問題集はあくまでも記憶の定着に使うことが目的です。
そして、記憶の定着で心掛けたいのが「連想」です。
計算問題ではないマークシート方式では、先に述べたように「まちがい探し」をすることになります。
逆説的に考えれば「間違えやすい用語や意味内容」をまとめて記憶してしまえばいいのです。
例えば、法律系の試験では「許可」「認可」「承認」の意味内容をまとめてみたり、「みなす」「推定する」で頻出する条文を記憶してみたり…。
文章記憶ではなく、カテゴライズ(似ている用語の抽出)とラベリング(相違点の抽出)に視点を置くだけでも、記憶の仕方がガラリと変わるはずです。
「連想=芋づる式」は、得手不得手や個人の特性で記憶できる数や種類に差は出ますが、どの領域にも使える記憶法なので、単語だけで覚えたり、単語とその意味だけで覚える方法だけでなく、いろんなキーワードを紐付けてみて、自分が一番しっくりくるものを探してみましょう。
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記憶のチャネルを増やそう
「記憶する」について、ちょっと違う角度から書いてみます。
人間の記憶領域というのは、脳のどこか一か所に集中しているワケではありません。
一般に新しい記憶は「海馬」に集まり、その後「大脳皮質」に保存されるそうです。
また「記憶」には、頭で覚える「陳述的記憶(ちんじゅつてききおく)」と、体で覚える「手続き記憶(技の記憶)」の2種類あります。
より多くのことを記憶するには、より広範囲で脳を活用したほうが良さそう…というのは、イメージがつくと思います。
ですから、出題範囲が広範な場合、各学習領域ごとに別の記憶法にしてみることも、一つの手です。
私の知り合いには、学習領域ごとに部屋で流す曲を変えて、音楽と学習領域を紐付ける方がいたり、アクティブラーニングで、覚えたコトを人に伝えるまでをワンセットにしている方などがいます。
「本を読むこと」だけが勉強ではないというエピソードではないでしょうか。
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まとめ
資格試験など、多肢選択法で問われるのは単純な知識なので、どのように記憶するか?を考えるだけで、やみくもに参考書をボロボロにしてみたり、過去問題集の問題文まで暗記したりするよりも合格に近づくと私は思っています。
私の参考書や過去問題集を見た方は、たいてい「キレイですね」と言います。
それは、おそらく「読み込む」のではなく「違和感を記憶する」ことに使っているだけなので、どんなに使っても2回程度しか読まないからです。
この「違和感を記憶する」というのは、「まちがい探し」の「間違っていない状態」を最初に取り組んでいるからだと思うのですが…このニュアンスを文章にする難しさを書いてみて痛感しています( ̄▽ ̄;)。
余談ですが、豚の品種には「ヨークシャー」「ハンプシャー」「バークシャー」というのがあるそうです。
(-_-;)…間違えやすそうな名前ですよね(笑)。
ですが「豚の品種」というカテゴリーで紐付けることで、あとは「品種」と「特徴」をラベル付けすれば、覚えることができます。
これが記憶の基本だと思うので、参考になればと思います。
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ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の投稿は以上です。