【映画レビュー】ハリウッド以外で制作された良質映画4選
映画のヒット作を連発しているのは、アメリカの映画制作会社が多いですね。ハリウッドという映画の街があったり、優秀なスタッフ、最先端な技術がそろっています。
一方で、ハリウッド以外でも、良い映画を制作しています。
万人受けするタイプではないかもしれないけど、面白い作品が存在します。
ということで、ハリウッド以外で制作された良質な映画を4本紹介します。刺さる人には刺さる映画たちです!
ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう
1本目はジョージアで制作された映画です。
ジョージアは東ヨーロッパの国の1つで、昔はソ連の構成国の1つでした。2015年にグルジアから、ジョージアに国名を変更しました。
「白い橋のカフェで会いましょう」は、一目惚れから、次の日に会う約束を取り付けたが、翌日外見が変わってしまう という奇妙な設定でスタートします。一見、恋愛映画に見えますが、ちょっと違います。外見が変わり、知識技能が変わって、強く生きていくストーリーです。
本筋の余白のような話──サイドストーリーがゆっくり流れます。ジョージアという国の生活を眺めるようにストーリーが進行し、まるで「町」が主人公であるような感覚でした。サッカーの試合を町の人はどこでみるとか、町の歴史が余白、、奥行きとして感じました。
人って、町の中にちゃんといるんだなって思えました。
フィクションは人が前に出て、町はあくまでも舞台です。どこかにある架空の世界で実態を感じません。でも、今作では、生活音があふれていて、町のリアリティを感じることができました。ジョージアって、美しい国ですね。
サイドストーリーがけっこう長いので、これを楽しめるかで評価が分かれそうです。
永遠に僕のもの
2本目は、アルゼンチン・スペインで制作された映画です。
サイコパスな美少年が主人公で、主人公にあまり共感できないけれど、見入ってしまう不思議な作品です。登場人物が喋らない「間」がちゃんとあって、感情がおいていかれません。
少し、映画「君の名前で僕を呼んで」と似た雰囲気を醸し出しています。悪意がない怖さも独特ですが、それ以上に、主人公の見た目から生じる映画全体の独特で、雰囲気を楽しめる映画です。
きっと、うまくいく
3本目はインド映画です。RRRなどインド映画は勢いがあって面白いです。「きっとうまくいく」も3時間を超える大作で、途中で「インターバル」と表記が出ます。そして、突然始まるダンスシーンは見ごたえがあって、ストーリーに勢いをもたらします。
インドらしさを感じるシーンがあったりして、知識が広がるようです。一方で、ユーモアある演出で笑ってしまったり、万国共通で楽しめるところもたくさんあります。伏線と回収がうまく、後半の楽しみが増えます。
アメリ
4本目はフランス映画です。フランス映画ちょっとゆっくりで、美しいを追求する姿勢があって、テンポ重視でエンターテインメントよりなハリウッド映画とは雰囲気がまったく異なります。
アメリも雰囲気が独特な映画の1つで、不思議ちゃんの女の子のお話です。起承転結などストーリーの基本に忠実ではなく、ストーリー自体も不思議なつくりをしていますが、バランス感覚がよいです。実はちゃんとまとまっていて、納得感、安心感もあります。
ぬいぐるみと旅するシーンは結構好きです。
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今回は、ハリウッド以外で制作された映画を集めてみました。なじみの薄いかもしれないですが、映画って果てしなく面白いですね。見えている範囲以外にも探せば探すだけ、よい映画に出会えるようです!
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。