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キャリア構築の第1歩!『苦しかったときの話をしようか』を読みました。
ずっと、積読本でした。話題になっていましたし、noteでもレビューを書かれた方が多いようにみえたので、気になっていました。
ここへ来てやっと読み終わったので、感想を綴ります。
あらすじ
「何をしたいのかわからない」「今の会社にずっといていいのか」と悩むあなたに贈る必勝ノウハウ。悩んだ分だけ、君はもっと高く飛べる!
USJ復活の立役者が教える「自分をマーケティングする方法」。
後半の怒涛の展開で激しい感動に巻き込む10年に1冊の傑作ビジネス書!
目次
第1章 やりたいことがわからなくて悩む君へ
君の宝物はなんだろう
会社と結婚するな、職能と結婚せよ
第2章 学校では教えてくれない世界の秘密
そもそも人間は平等ではない
君の年収を決める法則
第3章 君の強みをどう知るか?
まずは目的を決めよう
ナスビは立派なナスビになろう
第4章 君自身をマーケティングせよ!
面接で緊張しなくなる魔法
My Brand設計の4つの要点
第5章 苦しかったときの話をしようか
劣等感に襲われるとき
無価値だと追いつめられるとき
第6章 自分の「弱さ」とどう向き合うのか
「不安」と向き合うには
未来の君へ
おわりに あなたはもっと高く飛べる(出典:Amazon)
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本書の大事なポイントを挙げるとすると、以下の部分です。
成功は必ず強みによって生み出されるものであって、決して弱みから生まれない。~略~ 同じ特徴が「宝物」になるかを決めているのは文脈である。~略~ キャリア戦略とは、その人の目的達成のために、その人が持っている”特徴”を認識して、その特徴が強みに変わる文脈を探して泳いでいく、その勝ち筋を考えることだ。(P32~33)
また、作者はコントロールできる変数もあげてます。
君がコントロールできる変数は、①己の特徴の理解と、②それを磨く努力と、③環境の選択、最初からこの3つしかないのである。(p56~57)
キャリア戦略方針決めの考え方やどこに注力すべきかが、示されているので、読みやすく、思考がイメージしやすいのだと思います。
要は、自身の成功体験から「得意」を見つけて、「得意」が活かせる環境に身を置くとよい。ということですね。
強みは「自分が好きなことをしている文脈」で探す視点は新鮮でした。キャリアを考えるときは、「自分の中に秘めている強み(才能)があるかもしれない。」と希望を抱いてしまうこともあるでしょう。が、希望・願望ではなく、今まで数十年の人生の続きとして、これからの人生があるのでしょう。
就活していたときに、なぜ自己分析をするのだろうと思っていました。強みや弱みが示せるエピソードがあるくらいじゃだめなの?と。
強み弱みだけではなくどの環境で活きたか、を踏まえて、今後活躍できそうかを検討するから、自己分析が必要なんですね。
*
本書『苦しかったときの話をしようか』のキャリア戦略をマンガで考えてみましょう。
マンガの主人公は「何らかのきっかけ」や「トラウマ」で、目標ができます。この目標は最初、目の前の事態を回避することが多めです。また、目標達成する手段も同時に手にします。
例えば、「BLEACH」では、主人公が虚に襲われたが、死神の力をもらって退治しました。
虚の襲撃(きっかけ) → 死神化(手段の獲得) → 退治(問題解決)
主人公は秘めたる力があり、大きな伸びしろを感じさせます。
さらに、力をさらに伸ばすために、導いてもらえる人にも出会い、
成長する環境(人脈も含む)を手に入れます。
そう考えると、コントロールできる変数の①「己の特徴の理解」と③の「環境の選択」は 選択する前は「変数」ですが、選択後は「定数」に近いです。つまり、選択後はコントロールできる要素が少ないという意味です。
選択後は、「②それを磨く努力」をひたすら続けるしかないようです。
多くの漫画のストーリーでは、「②それを磨く努力」が中心に据えられ、「①己の特徴の理解」がところどころ発生し、「③環境の選択」として仲間を増やしていきます。
漫画の主人公から、「②それを磨く努力」で学ぶことは
①すぐやること ②たくさんやること ③ずっとやること
ですね。
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本書は父親が娘に語り掛けるような形をとっています。
ペルソナの解像度をあげると、こうなるのか、、と発見もありました。
こちらも同じ形式なので、読んでみると共通点を発見できるかもしれません。
「父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。」
また、自己分析になるサイトがあったので、リンクを置いておきます。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。