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『入院。前処置。③』

14:00
ベットの上で外の景色を見ながら子宮の痛みやら心の痛みに耐えながら色々考えるとポロポロ涙が出てくる。

朝の前処置してから何度もお腹の赤ちゃんが動くから。
余計に悲しくなる。

まだ生きてる赤ちゃん。
そぅ言えば!
けんちゃんにちゃんと心音聞いてもらってない。

ナースコールして助産師さんに心音を録音させてもらった。
ちゃんと心臓動いているのに。
産まれたら息ができないなんて。

産まれたらどのくらい心臓動いているのかな?
もしかして産またら病気じゃなかったってならないかな。

そんな事考えながらけんちゃんに心音をLINEして。
けんちゃんはどんな気持ちでいるのかな?

いつも笑顔で優しくいてくれるけど、きっと本心はなんでこんな面倒臭い事になるのか私に嫌気がさしているのでは。

また変な事考え涙が出てくる。

17:00 
けんちゃん夜勤で寝かせてあげなきゃいけないのに痛みと吐き気で助けを求めてLINEしてしまった。

お腹の赤ちゃんに名前つけてあげようと言ってくれたけんちゃん。
私がお腹の赤ちゃんに話しかけていた名前にけんちゃんは漢字の候補を沢山考えてくれた。

[小嫮] 
すごくイイ漢字をみつけてくれた。

子供に名前を2人で考える…
痛みやこれからの苦しみがないなら最高に幸せな時間なのに。

青空がいつの間にか夕焼け色に紅くなりだんだんドキドキしてきた私。

二回目の前処置の時間が迫ってくる…。

夕方って言ってたけどざっくりだな。
何時なのかな?

も〜あの痛みは辛すぎよ。

入れ替えるって……
って事は膨らんでいる棒を抜いてまた新しいのを差し込む。はなんと恐ろしい。

拷問だよ。

18:00
部屋をノックされるとビクビクする。
夕飯だった。

せめて食べ物だけでも喜びの時間にしてほしいところ。
やっぱり病院食だな。ガッカリ…。

ガッカリごはんを食べている時、ナース来室…

「食べ終わったら先生処置しますから来て下さいねー」

さらに食欲なくなった私。

18時45分
二回目の前処置。

先生の軽いトークから始まり、洗浄。
そして詰めていたガーゼと膨らんだ棒を抜く。

んっっっ痛い。

先生抜きながら円錐切除した人って痛みに敏感で強いらしいと言い出した。

今からまた入れるのに聞きたくなかったよー。

1人頭の中で色々考えてる間に挿入開始。

1本〜2本〜3本〜4本〜5本〜6本〜7本〜………

さっきより増えている。
羊を数えるように入れている。
これはどこまでいくのか?

もー意識なくなってしまうよ。

痛みに耐えながら最後に聞こえた数なんと13本…。

今夜が恐ろしい。

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