桶川さんぽ！柏原氷川神社

ケンちゃん

2023年6月26日 21:50

松原八幡神社から泉福寺せんぷくじ門前を通り
北上ほくじょうして行きますと

柏原氷川神社に辿り着きます
今日はここからSTART

桶川さんぽ！

柏原かしわばら氷川神社ひかわじんじゃ御縁起

桶川市おけがわし川田谷かわたや二〇八二（川田谷字あざ泉野いずみの）
川田谷は荒川左岸の自然堤防上に位置する村で
南北朝期から見える河田郷かわたのごうに比定されている

早くから開けた地であったためか
元禄七年1694の「桶川町助郷帳」
（須田家文書）では
上かみ川田谷村と下しも川田谷村とに
分けて記され
化政期（1804年～1830年）には
既に全体で家数500戸に達している
当社は下川田谷の鎮守である

古い川田谷村の項には
「氷川社
一は竹内たけのうちにあり一は三田原みたはら村にあり」と
二社の氷川社が記されており

当社はそのうち
「三田原村にあり」とされている方の神社です
三田原みたはら村とは三ツ木みつぎ・田向たむかい・柏原かしわばらの
３地区の字を総した呼び名です

氷川神社創建の時期は不明ですが
内陣には寛文八年1668宗源宣旨があり

宗源宣旨そうげんせんじとは
宗世末から近世にわたり京都吉田家から各神社に位階神号、神職に免許状を授与するときの辞令。古来、朝廷から神社に位階献上の際は白川家が執行していたが、吉田神道(しんとう)（元本(げんぽん)宗源神道）の大成者吉田兼倶(かねとも)はこの白川家に対抗し、朝廷の宣旨に擬した免許状を神社・神職に発行した。これが宗源宣旨である。以後、これによって吉田家は全国の神職のほとんどを傘下に収め、絶大な勢力をもった。これに対して、近世には批判も出ていたが、明治維新に至り廃止された

日本大百科全書(ニッポニカ) 小笠原春夫より

江戸時代の早い時期に
正一位の神階を受けていたことがわかり
当社は既にこの頃には
相当の信仰を集めていたものと推測される
またこのほかに
文政十三年1830の墨書のある神璽筥と

神璽筥（しんじはこ）
三種の神器の一つである神璽しんじ
（八尺瓊勾玉やさかにのまがたま）を納めておく箱
またその神璽宝剣とともに清涼殿の夜御殿よるのおとどの
御帳の中、天皇の枕上の二階棚の上に安置した
しるしのはこ

コトバンクより

像高37㎝の氷川大明神像
更に石棒などを納めた木箱が納められている
明治維新を迎え
社格制定に際しては無格社とされたが
規模も大きく
信仰も厚かったため　昇格の申請がなされ
昭和四年1929十二月二十七日に村社に列した
また年代は分からないが

八幡神社と八坂社の二社を
合祀して境内社とした
境内社はかつて一社ずつ
現在の幟竿置場の辺りに並んでいたが

昭和二十八年1953頃
合殿にまとめられた（「埼玉の神社」より）

御祭神・素戔嗚尊すさのおのみこと
御神徳・武運長久厄除け商売繁盛
春の大祭 3月15日　秋の大祭 10月15日

氷川神社の簓ささら獅子舞ししまい

毎年十月上旬から中旬に行われる
祭礼において奉納されています
この獅子舞は別名
三田原みたはらの【ささら獅子舞】と言われている
この三田原とは
三ツ木、田向、柏原の各字を総称した呼び名で
この三つの字あざの人々によって伝承されている

この獅子舞の始められた年代は不明であるが
地元に伝わる由来記には江戸時代の
元禄年間1688～1704以降に盛んになったと記されている
本来この獅子舞は柏原の八幡神社において
旧暦八月十五日にその氏子によって
奉納されていたものですが
その後
八幡神社が氷川神社に合祀されたこともあり
現在の日時に行われるようになったという