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【インフレ目標と為替安定化政策🌟】『Modeling Sterilized Interventions and Balance Sheet Effects of Monetary Policy in a New-Keynesian Framework』:IMF Working Paper No.5💝2023/11/20

今回は、不胎化介入のモデルと金融政策のバランスシート効果の関係について理解を深めていこうと思います

まず、為替レートのターゲット政策と外為介入について関連する文献がいくつか紹介されていますので、まとめていきたいと思います

国際金融のトリレンマ➀独立した金融政策、②固定相場制、③自由な資本移動という理論上、不可能な3つの経済政策体制をうまくコントロールしながら、一国経済のインフレをコントロールするためにはどのような政策が必要なのでしょうか?


卒業論文にはこだわりたい💛

私もいよいよ卒業論文の執筆に
取りかかる時期がやって参りました👍

何事もアウトプット前提のインプットが
大事であると、noteで毎日発信してきました

これは、どのような内容で
あっても当てはまります👍

論文を一概に読んでも
記憶に残っていなかったり
大切な観点を忘れてしまっていたりしたら
卒業論文の進捗は滞ってしまうと思います

だからこそ、この「note」をフル活用して
卒業論文を1%でも
完成に向けて進めていきたいと思います

収益化をすることはなく、先行研究などのコンテンツを正しく引用し、適切な発信ができるように努めます📝

私の卒論執筆への軌跡を
どうぞ最後までご愛読ください📖

今回の参考文献🔥

今回、読み進めていく論文は
こちらのURLになります👍

Modeling Sterilized Interventions and Balance Sheet Effects of Monetary Policy in a New-Keynesian Framework

Author/Editor:Jaromir Benes ; Andrew Berg ; Rafael A Portillo ; David Vávra
Publication Date: January 14, 2013

前回のお復習い📝

Modeling Sterilized Interventions and Balance Sheet Effects of Monetary Policy in a New-Keynesian Framework

Author/Editor:Jaromir Benes ; Andrew Berg ; Rafael A Portillo ; David Vávra
Publication Date: January 14, 2013

II. Exchange Rate Targeting and Exchange Rate Intervention: Two Unrelated Literatures

The Exchange Rate targeting Literature 

The main drawback of this literature is that it ignores exchange rate interventions and their transmission channel.

The authors typically use an otherwise standard New–Keynesian monetary policy model with interest rates as the only monetary policy instrument.

“Dirty” inflation targeting practices are explored by including an explicit exchange rate term into the interest rate reaction function of the central bank. In general: Fomular (1)

where i denotes the policy rate, π is the rate of inflation and yˆ is the output gap. The superscript T denotes a target level of the variable. 

出所:IMF WORKING PAPER

$$
\\Interest  rate  Reaction  Function\\ of  the  Central   Bank\\   \\
i^T =\bar{i}+\alpha(\pi-\pi^T)+\delta\hat{y}+\chi\Upsilon   \cdots(1)
$$

この文献の主な欠点は、外国為替市場への介入とそれがもたらす為替レートその影響ならびに波及経路(transmission channel)を無視していることです

著者は通常、標準的なニューケインジアン(standard New–Keynesian monetary policy model)に基づく、金利を唯一の金融政策手段とする金融政策モデルを使用します

"汚い"インフレ目標(“Dirty” inflation targeting)の実践は、明示的な為替レート条件を中央銀行の金利反応関数に含めることによって検討されます

そして、中央銀行の金利反応関数は一般的に式(1)のように定式化されます

ここで、i は政策金利、π はインフレ率、y^ は需給ギャップを表します
なお、上付き文字 T は変数の目標レベルを示しています📝

The term Y specifies exchange rate targeting behavior.
It can have a number of functional forms.
For instance, Roger et al. (2009) cast it in real terms as:

出所:IMF WORKING PAPER

$$
\Upsilon=\hat{q}-\eta\hat{q}_{-1}\\      =\Delta s -\pi+\pi^*+(1-\eta)\hat{q}_{-1}
$$

where q and s are the natural logarithms of real and nominal exchange rates, respectively.

This modification of the Taylor rule encompasses a wide array of possible exchange rate policy objectives, such as a concern for real exchange rate “misalignment” (η = 0) or real exchange rate fluctuations (η = 1).

出所:IMF WORKING PAPER

ここで、qとsはそれぞれ実質為替レートと名目為替レートの自然対数値です

テイラールールのこの修正(modification of the Taylor rule)には、
実質為替レートの「不整合 “misalignment”」(η = 0)または実質為替レート変動 (η = 1)などの懸念など考えられるなど目標達成における幅広い為替レートのターゲットレートが含まれます

By the same token, the Taylor rate rule can also be modified for explicit targeting of a nominal exchange rate level.

In this case the Taylor rule contains nominal target levels for both inflation and the exchange rate:Fomular(2)   

Less flexible exchange rate regimes are represented by a high weight on the deviation of the exchange rate from the target (high χ and small η), as in Parrado (2004a) or Natalucci and Ravenna (2002). 

出所:IMF WORKING PAPER

同様に、名目為替レートの水準を明示的にターゲットにするためにテイラー レートのルールを変更することもできます

この場合、テイラー・ルールにはインフレと名目為替レートの両方の目標水準が含まれています

$$
\\
\Upsilon=\eta\Delta s +(1-\eta)(s-s^T)\cdots (2)
$$

柔軟性の低い為替レート制度(Less flexible exchange rate regimes)は、Parrado (2004a) や Natalucci and Ravenna (2002) らによって研究されたように、為替レートの目標からの逸脱に高い重みを置く(χが高く、ηが小さい)ことによって表されるのです📝

本日の解説は、ここまでとします
このような歴史や先行研究をしっかり理解した上で、卒業論文執筆に取り組んでいきたいです

読み終えた先行研究📚

『日本の為替介入の分析』 伊藤隆敏・著
経済研究 Vol.54 No.2 Apr. 2003

『Effects of the Bank of Japan’s intervention on yen/dollar exchange rate volatility』21 November 2004

Toshiaki Watanabe (a), Kimie Harada
(b)

『The Effects of Japanese Foreign Exchange Intervention: GARCH Estimation and Change Point Detection』

Eric Hillebrand Gunther Schnabl Discussion
Paper No.6 October 2003

私の研究テーマについて🔖

私は「為替介入の実証分析」をテーマに
卒業論文を執筆しようと考えています📝

日本経済を考えたときに、為替レートによって
貿易取引や経常収支が変化したり
株や証券、債権といった金融資産の収益率が
変化したりと日本経済と為替レートとは
切っても切れない縁があるのです💝
(円💴だけに・・・)

経済ショックによって
為替レートが変化すると
その影響は私たちの生活に大きく影響します

だからこそ、為替レートの安定性を
担保するような為替介入はマクロ経済政策に
おいても非常に重要な意義を持っていると
推測しています

決して学部生が楽して執筆できる
簡単なテーマを選択しているわけでは無いと信じています

ただ、この卒業論文をやり切ることが
私の学生生活の集大成となることは事実なので
最後までコツコツと取り組んで参ります🔥

本日の解説は、以上とします📝

今後も経済学理論集ならびに
社会課題に対する経済学的視点による説明など
有意義な内容を発信できるように
努めてまいりますので
今後とも宜しくお願いします🥺

マガジンのご紹介🔔

こちらのマガジンにて
卒業論文執筆への軌跡
エッセンシャル経済学理論集、ならびに
【国際経済学🌏】の基礎理論をまとめています

今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

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